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秋は戦いの季節


今週の火曜日から仕事を休み、丹沢の奥地にある、丹沢ホームという国民宿舎に連泊してきました。

テレビも携帯も繋がらない山奥。川の音や、鳥や虫の声、木々のそよぐ音を聴きながら、散歩や読書など、のんびりと過ごしました。

いつもは、キャンプで川遊びとか、アクティブな休暇の過ごし方が多かったのですが……
娘も中学生になり、親子だけで水遊びする感じでもなくなり、私自身もコロナの影響などで、疲れが溜まっている為、とにかく無理をしないスケジュールにしました。

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さて、古代中国で生まれた自然科学の世界では、本日8月7日からは立秋で、秋になりました。

秋は刃物を使い、刈り取る時期。刃物を使う季節です。
思いきって、何かを刈り取る、または切り捨てる。断捨離などにもいい季節かと思います。

秋は金という性質の季節。 金という性質を自然界に置き換えると、鉄・鉄鉱石・石または宝石になります。

8月の申という干支は、金の性質でも庚金という鉄鉱石や金属などの意味合いの干支です。
また今年は庚子という庚金という性質の年でもあり、金の性質が例年の秋よりも高まる可能性大です。

庚金の性質は、鉄など、硬く鋭利なものであり、戦いといった意味合いもあります。

鋭利な刃物は戦いの場でも活躍し、鉄は鍛えることで強くなります。
金、庚金という性質を持っている人は、打たれ強く、逞もしい面があり、人の役に立とうと行動をし、戦っていきます。

私にも、この性質はあります。庚戌という年に生まれました。生まれた年よりも、生まれた日の影響は大きいのですが、生まれ年、生まれた月の影響もけっこうあります。

自分の持っている性質というのは、自分の中にある本質のようなものです。

少し難しい話しですが、五行思想という、古い中国の考え方があり、
宇宙全体が5つの元素や要素によって成り立っているという考えです。
そして、それは人に対しては、本能のようなものとして現れます。
五本能と言われます。

五本能には、
「守備本能」「伝達本能」「引力本能」攻撃本能」「習得本能」
があり、庚金の性質は、攻撃本能になります。

ですから、庚金の年、月、日、生まれの人、申の年、月、日生まれの人には、この攻撃本能という性質が生まれながらにして備わっていると考えられます。

これとは別に、陽占といって、生年月日から生まれた日の性質を通して導かれる、星というものが性格を現すと言われます。
その性格にも五本能が現れます。ちなみに攻撃本能の星は、車騎星と牽牛星という星です。
ざっくり説明すると、車騎星が単独での攻撃、軍人のような星。牽牛星は集団での攻撃、役人のような星です。
もし、自分がその星を持っているか興味がある方は、算命学で自分の性質や性格(命式)を調べられるサイトがありますので、調べてみてくださいね。

高尾学館(算命学総本家)
朱学院(日本で最初にできた算命学の学校)

生年月日を入力して、庚金(庚)、辛金(辛)、申、酉、車騎星、牽牛星、があったら、攻撃本能を持っています。   

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自分が持っている本能を生かすことは、自分らしく生きるという事には、とても重要なものです。
「自分の本能から来る欲求を満たす」ということが、自分の満足感を得る生き方をする上で、とても大切なことなのだと、私は算命学や東洋の思想哲学を勉強してきて、思っています。

なので、私も攻撃本能というものを、いい意味で活かそうと意識することがあります。攻撃本能は、行動であり言動です。それは勇気のいるものであったりします。
私は、自分には勇気があるんだと漠然と思ったりして、せっかくそういったものを持ち合わせているのだから、使ってみるようにしています。
例えば、近所の子どもに無視されるのを恐れず、声をかけたり関わったりするという行動をとります。
自分から行動を起こして、町の人達が交流する場を作り、今はそれを仕事にもしています。自分が先頭に立ち、率先して戦うようにしています。それは町の為という事もありますが、自分の為にやっている事でもあります。
自分には人の役に立つ為に行動したい性質や性格があると思っているからです。そういったものを使うと、自分が元気になります。

自分が持っている気質を使うことは、気持ちが満たされ、そして自分の中のバランスを保つことができます。自然なバランスを保つことで、物事がスムーズにいき、余計なストレスを減らせます。

自分の持っている気質でなくても、季節や年によっても五本能の気質は巡っています。
またその年、その季節に合った生き方、過ごし方は無理がなく、トラブルを避けることができます。

自分の本能を活かした生き方ができない場合、調子を崩したり、場合によっては病気になる恐れがあります。
または、その年、その季節に合った行動や生き方ができない場合でも、調子を崩したり、病気なる事があります。

病気をすると多大なエネルギーを消耗します。季節に沿って身体を動かし、汗をかき、エネルギーを使うことで、病気という事で、エネルギーを消耗させられる事を防げるのです。

庚金の年に、今のようなウィルスが蔓延している事は、自然界が人類に対して、本来の戦いをしなさいと、教えているように私には感じられます。

本来の戦いとは、人の身体や感覚を使い、本能に根差した自然との戦いだと、私は思っています。

科学技術や文明の発展によって、私たちは便利な社会を手にしてきていますが、その社会の盲点をつくような事態が起こっている中で、
自分たちの社会や生き方というものを、今一度見直す必要がある気がします。

テクノロジーを否定している訳ではありませんが、そう言ったものに依存しすぎず、人や自然が元々持っている能力を取り戻し、見直す必要があるのではないでしょうか?
私自身もとても、反省している所が多々あります。


私は、丹沢ホームという場所に以前からずっと行きたいと思ってました。
丹沢ホームの歴史に関する本(丹沢山暮らし)を読んでいて、その場所にとても興味を持っていたのです。      

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丹沢ホームの成り立ちは古く、教会の牧師さんだった中村芳男さんという方が、終戦後に戦災孤児や外地の引き揚げ者、戦場から復員した人などを引き受けて、共に生きていく為の場所を求めて丹沢の地に来たことからはじまります。
炭焼きや林業、魚の養殖をし、電気も何もない山奥で、大自然と戦い、何もかも開拓していきました。けれど苦労して作り上げた養殖場も台風により破壊された事などもあり、また再スタートしましたが、そういった手痛い失敗をなどを機に、安定した仕事を得る為、国民宿舎をこの地に作ったのです。

今の丹沢ホームも、その中村さんのご家族などで運営されています。周りに集落はなく、本当に大自然の中にポツンと、この施設はあります。
どうやって、こんな山奥で暮らしてきたのだろうと、今いる方も、どのように暮らしているのかは、少しばかり滞在した程度では、わからないものですが、また、たびたび来たいと思ってしまう興味深い場所でした。

それから、そこに暮らす方々や、自然からも元気をいただきました。
夕食のイワナの塩焼きは、卵から養殖しているということで、身がしまっていて新鮮で、とても美味しかったです。

このような土地で暮らしていく為には、今でも自然と戦わざる得ない状況が沢山あるのだろうと思います。それが、当たり前だと思っている方々なのでしょう。逞しさを感じました。
養殖場の近くにあった小屋も、中村芳男さんのご子息、中村道也さんが、ご自身で作ったと言っていて、驚きました。        

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これからの時期、金の性質、戦いのエネルギーが高まります。
今、多くの人がストレスを抱えています。その原因を自分や誰かのせいにして攻撃する事は、あまり意味のない不毛な戦いになります。

私自身も、半世紀を生きてきても、まだそういった気持ちになってしまう事もあります。
ぜひ、社会や私たちの生命を支えるこの自然というものに対して、意味のある戦いをしていきたいです。

今年は子年という十二支の一番始めの年でもあり、新たな生き方をはじめるために思考していくべき時だと思います。その為に、勇気を持って何かを刈り取る、または切り落とす。新しい生き方の為に、不要なものを削ぎ落とし備える。そんな季節にできたらと思っています。

8月の申の月は、身体を動かすような戦い方がいい時期です。今の時期は、暑いので、体力と相談しながら、家の不要品の処理とかをしたいですね。

それから私は、森林ボランティアにも興味を持っています。
「道志水源林ボランティアの会」というものがあり、道志村で水源林整備作業として間伐や枝打ち作業をするボランティアを募っています。横浜から送迎バスがでています。
でも今の所、中止だそうで、残念です。

丹沢ホームが運営している札掛森の家という施設でも、森林ボランティアを募集しています。もし中止でなければ、やってみたいなぁと、木を切り倒したいと思ってます。

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