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合コンにおけるフィルダースチョイス

突然だが「フィルダースチョイス」をご存知だろうか。
野球が好きな人ならなんとなく意味も知っているだろう。
「フィルダースチョイス」というのは野球用語で、元々ランナーがいる状態でゴロを取った野手が元々いたランナーをアウトにするため一塁以外の塁に送球する行為である。
しかし一般的には、守備側がバッターランナーではなく先の塁のランナーをアウトにするために一塁より先の塁に送球したがタイミング的にセーフになり、一塁に送球していればバッターランナーは確実にアウトにできたのに結果的に1つもアウトが取れなかったという場面で使われる。
守備側はランナーをホームに返すと得点を取られてしまうので、なるべくホームに近いランナーをアウトにしたい。そんな野球の構造上度々見られるプレーで、攻めた結果ピンチが広がってしまうというプレーだ。

ふと僕は野球以外でもフィルダースチョイスと言える場面が存在する事に気が付いた。

合コンで可愛くはないけど自分にデレデレな女の子と、押したらもしかしたらいけるかもしれない自分のタイプの女の子がいて、勝負をかけタイプの子を口説きにいった結果、落とせず自分にデレデレだった子も他の男が持ち帰り自分は両者共に手に入れられなかった。
男ならこんな経験1度くらいは経験があるかもしれない。

これはまさに合コンにおけるフィルダースチョイスと言えよう。


行きつけの風俗店で過去に指名してそれなりに満足できた嬢と、前から気になっていたレア出勤嬢がいて、一か八か後者を指名すると全然タイプじゃなくテクニックもなく全く満足できなかった。

風俗におけるフィルダースチョイスだ。


行きつけのラーメン屋で好きでいつも注文するラーメンではなく、食べた事ないラーメンを気分で注文したら思ったほどおいしくなかった。

これは飲食店におけるフィルダースチョイスだ。


このように人生においてもフィルダースチョイスと言える場面が多々存在する。
ここで僕が注目したいのは野球でのフィルダースチョイスという記録である。
一見ミスに思えるが、このプレーにエラー(ミス)は記録されない。
記録上ミスではないのだ。

これは人生においてのフィルダースチョイスにも同じことが言えるのではないだろうか。
合コンで目の前の満足度70点のセックスに甘んじることなく、何も得られないリスクを背負い90点95点のセックスを狙いにいったその勇気と覚悟にエラーを付けるのはあまりに酷な話だ。

もちろん場面にもよるが、人生でフィルダースチョイスを招いてしまっても攻めた結果なのだからあまり気にすることはないのだ。(風俗の件に関しては限りなくエラーに近い気もするが)
先のランナーをアウトにしようとした送球が暴投になり一気にランナーをホームに返すようなことさえしなければそれでいいのだ。

人生で攻めた選択をした結果悪い方に転んでもそれはミスじゃないと野球が教えてくれた。
時には目の前の誘惑に負けアウト1つを確実に取りに行くこともあるだろうけど、僕はこれからも攻めた選択をしていきたい。
もし仮にフィルダースチョイスを招いても次の打者をダブルプレーに打ち取り、次の回の攻撃に繋げるんだ。

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