定年後の働き方が多様になる中で年金制度の新たな問題が…。自分の75歳までのキャリアを考えると年金改革を待たずに自律的なアクションを優先させようと思います。
日本の雇用制度の慣習である定年。
慣習でしかない定年ですが、キャリアは定年という社会的な節目に左右されます。
会社組織から切り離される定年です。
月給という定期収入への向き合いがかわります。
そして、老後に向けた経済的な不安が自然に大きくなります。
働き方の選択肢が増えている現在、定年後の働き方を考えるとどうしても気になってしまうのが、年金です。
今日は年金についての僕の考え方を書いてみたいと思います。
賦課方式が基本ということ
僕は定年という考え方は一旦脇に置いてキャリアのリフレッシュを75歳まで継続するということにしました。
改めて自分で会社を始めてみると社会保険料や税金のあり方が気になってきます。
いわゆる定年と言われる年齢以降の自分のマネープランを考えると当然年金についての話題は気になります。
日本の公的年金は賦課方式を基本にしているということを知って改めて自律した生涯キャリアをつくることの大事さを改めて思う次第です。
マネープランを設計・実行する上でファイナンスをしっかり相談できるパートナーが必要であることは以前のnoteにも書きました。アドバイスをもらうにしても最低限の情報が必要だなと考えています。
日常的な情報収集に日経新聞を活用していますが、「年金」が見出しにあるとついつい読んでしまいます。
例えばこんな記事が目に入ってきます。
社会保険料として毎月支払っているお金が年金としてどのような金額で手元に来るのか、誰しもが気になることです。
ここに社会的な論点があって報道についてもプライオリティがあるように思います。
考えを決めよう
これは個人的な理解ですが、割賦方式が基本であればおそらく毎月支払われる金額は毎月支払っているものには及ばないだろうな、と思っています。
一旦これを現実として受け止めておいて自分のキャリアプランを優先させる方が集中できるかなということからあえて公的年金制度に多くは期待しないようにしました。
もちろん諦めているということではなく、制度改革については注目して意見が行ける機会があれば最大限活用します。
同時に、年金制度がはっきりしないから、自分の生涯キャリアプランが決まらないというのも変な話だなぁと思っています。
年金とは一体自分のキャリアにとってどんな価値があるのか、改めて考えるきっかけになった記事がこちらです。
記事「働く高齢者、2割弱が年金減額 「納得できない制度」 働き方と年金(上)」の要約は以下の通りです。
この記事は公的年金制度と労働意欲の関係、特に高齢者の働き方と年金減額の問題に焦点を当てています。そもそも現在の年金のあり方を規定した当時と異なる働き方が現在あることも事実です。
この記事はせっかく払い込んだものが手元に戻る際により少なくならないように働き方で調整しようということに課題を見出し制度の改善・変更を促進する意図が読み取れます。
記事からは、極論ですが、VUCAという言葉を使わずとも誰も将来はわからないということに気付けますし、だから自助努力が必要なのだということに行き当たります。
記事の中にある高齢者の意見として、80代男性「一部でももらえないのは納得できない」や70代男性「将来世代を考えれば給付カットは仕方ない」という声を取り上げていますが、取材先としてはどうかなと…。
Price is what you pay, Value is what you get
記事を読みながら、生涯キャリアにおける年金の持つ価値について、いつものバフェットフォーミュラで考えてみることにしました。老後の安心(安心な老後)ということで括られがちですが、特に心理に影響する価値について自分なりに分析してみます。
なお、現在の毎月の社会保険料よりも年金が増えないことが前提です。
年金制度が与える心理的価値は、その本質的な目的や設計から多岐にわたります。
以下に生活者側のインサイトから考えられる年金制度がもたらす心理的価値を7つ上げてみました:
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