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ブランドが広告を通じて消費者に享受されるにはどうすべきか。広告のエンターティンメントについて考えます。

虚構新聞のポジションはフィクション。ここに読者が惹きつけられる理由があります。緻密に構築された虚構の中に自らがキャストとして没入する感覚です。

フィクションとフェイク、虚構と偽りの微妙な境界線 - 構築された虚構こそがエンターテインメントの醍醐味が。浅草の嘘ツアーが面白いのは、その虚構性にあります。事実と虚構の間での適切な線引きが重要なことに虚構新聞が気づかせてくれました。

成功するエイプリルフール広告は、ブランドが社会的に価値のあるものとして認識されていることの証です。
人々がエンターティンメントコンテンツとして楽しむためのヒントは虚構新聞におけるフェイクとフィクションの違い、これまでのマーケティング活動と顧客とのコミュニケーションによって積み上げられてきた社会的な価値にあります。

いわば社会的資本としてブランドが存在すれば、消費者に与える影響はそのブランドに対する信頼と認識に基づいてより肯定的に展開されます。
エイプリルフール広告が成功するのは、そのブランドがユーモアと創造性を駆使して正直かつ責任を持ってコミュニケーションを行うことで、社会的価値を認められているからです。

虚構新聞がフィクションとしてのエンターテインメントを提供することで成功しているように、エイプリルフール広告はそのモーメンツのインサイトでもあるフィクションの要素を用いてブランドが提供する価値やブランドが存在する意味を映し出します。

虚構新聞はフィクションにおいて読者を楽しませ、その過程で「異なる視点」という形の社会的資本を築き上げました。

話題性を狙った流行りのエイプリルフール広告だけで、企業が消費者のココロを動かして、ポジティブな関係を築くことや社会的価値を高めることは困難です。

ブランドが社会的存在になるためには、コミュニティが必要です。コミュニティはコンテンツがあってできあがります。
マーケティングとブランド活動においてコンテンツをマネージメントするための覚悟と実践するプランはありますか?

将来を見越した時系列での取り組みが必要になります。
みなさんが提供する製品・サービスが選ばれる理由(わけ)を、ターゲットが享受する価値をマーケティング、プロモーション(広告)でつくっていきましょう。
顧客との情報接点としての広告が提供するエンターティンメントを機能させる上でモーメンツがテコになります。しかしそのレバレッジが全てではないことがわかります。

虚構新聞がフィクションであれば、広告は「Based on True Story」です。事実に基づく(RTB)エンターテインメントと位置付けましょう。
マーケティングにおける広告投資は大きなものです。
流行を追いかけるために開発した広告コンテンツは無駄な費用になりかねません。
ターゲット顧客に対して価値をつくるためのマーケティングプランにおける役割を明快にすることが大事です。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また。


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