インターナルマーケティングについて人事の方から相談をいただきました。-一緒に人事の仕事を規定しましょう!-
こんにちは。
記事を読んだ方から人事担当の方から問い合わせをいただきました。
インターナルマーケティングって人事の仕事?
「マーケティング」を人事が担当するのか?というとてもシンプルなものでした。
いわゆる人事管理の業務や採用、研修、退職者のサポートなどなど…
人の入り口から出口まで追いかけるのが仕事で、経営者のメッセージを社内展開すること(広報活動)までは(予算もついていないし)仕事ではないのでは?という質問です。
僕の答えは「はい」です。
インターナルマーケティングは人事の仕事です。
マーケティングを日本語にすると?
まず、マーケティングの定義についてディスカッションをします。
「営業=業を営む」=running business=より良い成果を出すこと(出し続けること、そのための努力をすること)だと僕は規定しています。
ビジネスには対象(物)=Object/Objectiveが必要です。
次に人事の方に質問をしました
以下の質問をさせていただきました。
人事というプロフェッショナルな職種が営むべきビジネスはどうあるべきか?
その対象は何でしょうか?
社内で活用すべきリソースは?
解決すべき課題(エフォートが掛かる課題)は?
上記をマーケティング4Pで考えてみましょうというのが僕からの最初のアドバイスです。
インターナルマーケティングプラニングのサポート
課題をまとめてマーケティングプラン(戦略と戦術)を一緒につくっていきます。
次に以下の質問をさせていただきました。
CRMとは?
人事は人材管理(人材マネージメント)が仕事です。
ご存知の通り、CRMはCustomer Relationship Managementですね。
社員は最も大事な顧客と規定する経営者も多いです。
CRMを通じたLTVは大事な経営指標です。
社員を改めて大事な顧客(ビジネスのリソースの一部)と位置付けましょう。
社員=顧客の生涯価値の最大化、それは人事がマネージすることではないでしょうか?
Managementで大事なことは?
マネージメントの大事なことは「対話」です。
スキルではそれをささえる「対話力(聞く力、言語化する力、伝える力、そして再び聞く力のサイクル)」だと僕は定義しています。
対話を通じてストーリー・物語をつくるプロセスも含めた活動をリードすることがマネージャーの仕事です。
HRRM---HRにもう一つのRをたしましょう
人事はHRです。そこにさらに一つR(Relation)をプラスしてみませんか。
人事はHuman Resource & Relationship Managementを通じてビジネスに貢献する仕事になります。
インターナルマーケティングのイニシアチブを取ることに全く異論はありません。
むしろ取るべきです。
ターゲットの社員との「対話」
多くの企業はミッション、ビジョン、バリュー、そして最近はパーパスが規定されています。
それが伝わらない、共有されない、理解されない、価値(体験価値)になっていない…などなどを課題と言われています。
狭義の意味での対話のための仕組み、物語を共につくるための方法論、つまり、プロモーションの課題です。
ターゲット規定
コア・バリューに反応して欲しい人(コア・ターゲット・High Value Audience)をしっかり決めて、その人たちの行動を促すキーワードを投げかけてみましょう。
コア社員のみなさん「体験価値」と認識し、行動様式化するための仕掛けを考えて、実行してみましょう。
それは哲学的アプローチかもしれません、スローガンの開発かもしれませんし、社内ポスターだけでも良いかもしれませんし、車座の座談会を毎日開催することかもしれません。
マーケティング上はメッセージを投げかける対象者のとその価値観や行動パターンの見極め精度(洞察・インサイト)にチャレンジがあります。
コア・ターゲットの精度アップはメッセージだけではなく、行動変化を即すタッチポイントなども含めた設計と施策(プラン・ソリューション)が見えてきます。
核となる社内チーム
社内のコミュニケーションを促進する上で一番最初にすべき対話は経営者、人事部門、広報部門の3者です。
社内のマーケティング活動を進めていくためのコア・チームが必要です。
コア・チームにおいては人事部のみなさんのイニシアチブが重要になります。
人事部のみなさんが企業のコアバリューを理解して、それを広報部との連携で仕組みをつくり、社員のみなさんと対話していくこと、を実践してみませんか?が僕からの提案です。
アウトサイダーのサポート
予算の問題との相談かもしれませんが、アウトサイダー・外部リソースとしての人事コンサルティング会社、広告代理店、PR会社などのサポートが必要であれば活用しましょう。
社内のコミュニケーションターゲットの設定と彼らのインサイトを利用した仕組み、そのための設計と実装の観点でサポートが必要であれば広告代理店(エージェンシー)の活用をお勧めします。
さあ、人事が中心となってブランドを創ろう!
人事部門が中心となって、インターナルマーケティングチームのみなさんと企業のコアバリューを体験価値にするブランド活動にして会社・組織をイキイキとさせましょう。
それは外側に向けたマーケティングと一体となってビジネスを活性化させます。
引き続きご質問をお待ちしております。
マーケティングはプランすることからスタートです
インターナルマーケティングのためのプラニング(戦略+戦術)=予算どりのレベルから一緒に企んでいきますのでどうぞお声がけを。
サポート、研修・トレーニングについての相談もお待ちしています。
遠慮なくお問い合わせください。
次の質問をきっかけに対話を続けます。
よろしければこちらもご覧ください。
それではまた。
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ヘッダーにはUnsplashのTowfiqu barbhuiyaが撮影した写真を使用しました。
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