故郷をFURUSATOで見てみたら。肯定的な自分が見えてきた。ロックな風に吹かれて考えた私的故郷考です。
年が明けてから、自分の時系列に向き合う出来事がありました。
故郷のことを考えていたら、自分に肯定的になりました。
その経緯をまとめます。
ふるさとを考える
能登半島地震が新年早々ありました。
一日も早く復興をお祈りしています。
昨年故郷のことを考えさせてくれるキッカにもなった奥能登国際芸術祭で訪れた街並みを思い出すと何かお役に立てることがあれば少しでもお手伝いしたいと思う毎日です。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」は石川県金沢市出身の室生犀星(むろうさいせい)さんが詠んだ詩で、望郷の念といよりも故郷に帰った際の複雑な気持ちを詩にしたそうです。
冒頭のフレーズが有名ですが、「小景異情」からの一節です。
ふるさとは複雑な存在
ふるさとへの複雑な思いは室生犀星さんに限らずみんなが持っているのではないでしょうか?
少なくとも僕にとっては複雑な存在です。
僕は埼玉県川越市の出身です。
魚屋を営む父との折り合いなどもあり、早く東京に行きたいなーと思っていて就職すると川越を後にしました。
その後、海外で仕事をしたり、離婚と再婚したり、両親の介護の問題、父親が亡くなったり、遅くに子供を儲けたりという中で、故郷への想いが変わって来ました。
今は何かのカタチでふるさとの応援をしたいなーという気持ちです。
ふるさと川越へのLove & Hate
そもそもふるさとへの複雑な思いは、父親との葛藤からです。
もしかしたら、よくある話かもしれません。
そのよくある話を克服するキッカになったVIDEOがあります。
ロックスターのスティングのTEDでのスピーチ「再び曲を作り始められたわけ」です。
note記事にもしました。よかったらTED映像と一緒に読んでみてください。
溢れる才能を頼りに、マンチェスターを後にした、彼がある日突然曲が書けなくなる、その時に、彼を救ってくれたのが、故郷での子供の頃の喧騒でした。ふるさとを受け入れることで彼が次のステージに向かったという非常に感動的な内容です。
少しネタバレですが、Message in A BottleとDead Man’s Bootsが一対の曲であることがわかります。
英雄譚:世界中の英雄物語のプロット
もちろん僕はスティングのようなロックスターでもないのですが、どうも自分の父親・故郷との葛藤というのは世界中の英雄譚のプロットに見ることができるようです。
Chat GPTにまとめてもらいましょう。
自分の今を受け入れる
会社を辞めて自分で仕事をスタートしようと思った時に、最初に川越のことが気になって、XなどのSNSで川越の情報を頻繁に見ています。
毎朝カワゴエ・マス・メディアの皆さんとX上でちょっとした会話をするようになりました。
実際にお会いして意見交換する機会も持たせて頂きました。
SNSでは昔の友人たちの情報にも自然に読みはじめます。
たまたま以前一緒に仕事をしていた箭内道彦さんの活動を目にすることに。
福島県出身の彼は東京での活躍をしながら故郷の福島をずっと応援しています。彼の情報に触れると故郷を大事にする姿勢にちょっと羨ましいなと思って見ることが多いのです笑
そんなある日、箭内サンが自ら3月30日(土)、31日(日) さいたまスーパーアリーナ2日間貸し切り、ふるさとをテーマに対バンイベントを行うという投稿が。
題して:
箭内道彦60年記念企画 風とロック さいしょでさいごの スーパーアリーナ "FURUSATO"
埼玉県での開催だし、川越に関わりのあるACIDMANも出るし、お、すごいじゃんと思い、彼の投稿に「いいね」したり「返信」を勝手にするようになりました。
FURUSATO
故郷でもなく、ふるさとでもなく、FURUSATOとしているところに惹かれて、自分なりの解釈で自分の越し方行く末を俯瞰してみる面白さに興味を持ちました。
そしたら、箭内サンがいいねに気づいたみたいで、電話をもらって20年ぶりくらいに話しました。
照れくさい感じがしてよかったですね。
電話を切って気づいたのですが、僕の時間軸の中では彼との関係もFURUSATOだったんですよね。
川越や友人を応援したい気持ちの発露は自分への肯定感だったようです。
自分に肯定的に
過去からは逃げられないし、未来はわからないけれども、自分に向き合うことは改めて大事だなと箭内サンとのやり取りから感じて、その気持ちを書き出してみようと思います。
自分に肯定的になることは大事です。肯定的に向き合うことで次の可能性が見えてきます。
その肯定感は自分をどこかに導いてくれることになるでしょう。
あまり私的で感情的な内容を書くことは得意ではないのですが、FURUSATOと向き合うことがそれを可能にしてくれました。
FURUSATOはどこか特定の場所にあるのではなく、心の中にあるかけがえのない時間です。その大事な時間に素直になりましょう、それが僕にとってのFURUSATOです。
そういえば、年末に「広告に批評が足りない」ということを記事にしたのですが、そこで今も広告を愛する箭内サンに声かけてみようかなということに言及したことを思い出しました。思いは届くものなのですね笑
自分のふるさと・故郷に向き合ってみたい方へ、
ぜひ、「箭内道彦60年記念企画 風とロック さいしょでさいごの スーパーアリーナ "FURUSATO" 3月30日(土)、31日(日) さいたまスーパーアリーナ」へ参加してみてください。
参加する故郷を大事にするアーティストにとっても一生に一度だけの異色の対バンイベントです。
観客の方以上に出演者にとって意外な発見があるかもしれません。
その意外な発見こそがFURUSATOが教えてくれることなのでしょう。
FURUSATOは自分の心にあります。
どこにいても自分と肯定的に向き合えます。
そのきっかけになる自分の過去と未来をつなぐ世紀のイベントです。
楽しみです。
*"FURUSATO"の還暦カラーの真っ赤なフライヤー、使わせて頂きました。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。
箭内さんのFURUSATOと対になっている仕事だと勝手に思っているPARCOのSPECIAL IN YOU.についてまとめてみました。よかったらこちらも読んでください。
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