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インサイトの説明でよく使われる「氷山の一角:the tip of an iceberg」について歴史や背景などをまとめてみました。

「氷山の一角」という表現は、目に見える部分が全体のほんの一部に過ぎず、その背後にははるかに大きな部分が隠れていることを示す比喩です。この比喩は、ビジネスや研究、特にインサイト(洞察)や問題解決の場面でよく使われます。以下は、この表現の由来や起源についての具体的な説明です。

マーケティングとプロモーション、広告開発にあたり「インサイト」の重要性を書いています。

記事で使うイラストをChatGPToと開発しました。
インサイト・洞察の説明時によく使われる氷山のイラストがあります。

今回の開発のプロセスで「氷山の一角」ということが気になり、調べてみました。


ChatGPToとのやり取りを経てこのイラストにしました。


以下に私版「氷山の一角」についてをまとめておきます。
みなさんの参考になることを期待しています。


1. 氷山の物理的特徴

氷山は、大部分が水面下に隠れており、目に見えるのは全体の1/7から1/8程度です。氷山のほとんどは水中に沈んでいるため、実際に目に見える部分は非常に小さいです。この特徴が「氷山の一角」という表現の基礎になっています。


2. 起源と歴史

「氷山の一角」という表現は、19世紀から20世紀初頭にかけて使用され始めたという説もあるようです。具体的な起源は特定されていませんが、北極探検や南極探検が盛んだった時代に自然科学者や探検家によってもたらされたということも…。彼らは氷山の観察を通じて、その大部分が水中に隠れていることに気づいたのでしょう。

3. 比喩としての広まり

この表現が比喩として広く使われるようになったのは、20世紀半ば以降です。ビジネスや心理学、社会学など様々な分野で、表面に見える現象やデータが全体のごく一部であり、その背後には多くの隠れた要因や情報が存在することを説明するために用いられるようになりました。


4. ビジネスや研究における利用

ビジネスやマーケティングの分野では、氷山の一角はインサイトの重要性を示すためによく使われます。例えば、顧客の購買行動の背後には複雑な心理的要因や社会的要因が隠れていることを説明するために、この比喩が使用されます。また、データ分析においても、表面に見えるデータの背後にあるトレンドやパターンを発見することの重要性を強調するために用いられます。

5. 有名な事例

タイタニック号の沈没事件も、この比喩が広まる一因となりました。1912年に沈没したタイタニック号は、氷山の水面上に出ている一部に衝突しましたが、その背後にははるかに大きな氷の塊が隠れていたため、致命的な被害を受けました。この事件は、「氷山の一角」という表現の象徴的な事例となったということがwiktionaryに記載されています。


6. 現代での活用

現代では、インサイトやデータ分析、問題解決のプロセスを説明する際に「氷山の一角」という表現が頻繁に使用されます。これは、目に見える部分だけで判断するのではなく、その背後に隠れた情報や要因を探ることの重要性を強調するためです。

ビジネスのシーンを見渡すとマーケティングからキャリアの領域まで、一歩踏み込んだ説明するにあたりアナロジーとして有効です。その際に視覚情報としても活用したい人が多く、イラスト化の試みが各所でなされています。



このように、「氷山の一角」という表現は、物理的な氷山の特性から生まれ、歴史的な事件や自然科学の進展とともに広まりました。ビジネスや学問の世界では、見えない部分にこそ真実や重要な情報が隠れていることを示すための有用な比喩として広く認識されています。

みなさんもインサイトを理解するにあたり「氷山の一角」を受け身的に使うだではなく、プレゼンテーションなどでも活用してみましょう。
提案力がアップしますよ!

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また。



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