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インターネットが可能にしたことはロングテールビジネスです。嗜好性を同一にする価値のコミュニティをマネージメントすることで機会が拡大します。これは世代ではなく時代のインサイトです。

インターネットが可能にしたことはロングテールビジネスです。趣味性の高い小さいコミュニティが機会を得ます。これは世代ではなく時代のインサイトです。

インターネットの登場は、ビジネスの構造を根本的に変化させました。
ロングテールビジネスモデルはインターネットによって加速されています。
企業や個人が小さく特定されたコミュニティに焦点を当てることで可能性を広げます。


ニュー懐メロプロジェクト


今回改めて日経クロストレンドの記事を目にしたときにそれを実感しました。
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルがデータから発見した売れ筋商品を契機に、約10年前の洋楽ヒット曲をそろえてZ世代にアピールする「#ニュー懐メロ」プロジェクトについての記事です。
緻密な調査に支えられているプロジェクトです。

 依頼を受けたテテマーチは早速、Z世代を対象としたリサーチに踏み切った。「直近3カ月以内にワン・ダイレクションの楽曲を視聴した18~29歳の男女」を対象に、400人への定量調査(23年2月実施)と10人への定性調査(同3月実施)を実施したのだ。

ソニーMが見つけたZ世代インサイト 「#ニュー懐メロ」なぜ響くのか より

リサーチから見えてきた5つのポイントについてはこちらをご一読ください。

音楽やコンテンツビジネスを超えて多くのビジネスについての示唆があります。

ロングテールビジネス


ロングテールビジネスは、インターネットがもたらしたデジタル経済の特徴の一つです。
従来のヒット商品やサービスに依存するビジネスモデルから、多様なニッチ市場にサービスや商品を提供することで小規模でも収益を上げるモデルへと変質しました。
例えば、市場規模No,1ではなくても、顧客と価値を共創できるものがビジネスとして成立します。


ターゲット顧客についての捉え方の変化

価値を共有するコミュニティの重要性


インターネットは、同じ嗜好や関心を持つ人々が集まる価値のコミュニティの形成を容易にしました。
これらのコミュニティは、特定のニーズや要望を持っており、そのニーズを満たすことでビジネスチャンスを掴むことができます。


製品サービスの意味は顧客に享受されてはじめて価値に

最小限の設備での運営できる


ロングテールビジネスの運営には、大規模な設備投資が不要である点が魅力です。
インターネットとデジタルツールを活用することで、低コストでビジネスを始め、運営することが可能になります。
例えば、音楽に関しては、大きなCDプレス工場などを必要としません。

コンテンツのリパッケージング


コンテンツを特定のコミュニティ向けにリパッケージすることは、ロングテールビジネスにおける重要な戦略です。
ターゲット顧客となるコミュニティの興味やニーズに合わせてコンテンツをカスタマイズし、独自性を持たせることで、より大きな価値を提供できます。
メディアやデバイス、流通経路を優先するのではなく、顧客側の選択肢を重視することが大事です。

世代を超えた時代のインサイト


今起きていることは時代を象徴する世代の特徴と位置付けられがちです。例えば今回のZ世代が牽引するという切り口の記事になっています。
しかし、ロングテールビジネスを可能にしたテクノロジーは、Z世代に限らず、すべての世代に享受されます。

つまり、インターネットがもたらした変化が、特定の世代だけでなく、広く社会全体に影響を与えていることを示しています。
ビジネスは、世代ではなく時代の流れに合わせて適応し、変化していく必要があります。

選択肢を増やすためのリサーチの重要性


インターネットは、ロングテールビジネスを可能にするだけでなく、それを加速させる力を持っています。特定の嗜好を持つコミュニティの管理を通じて、企業や個人は新しいビジネスの機会を見つけることができます。また、大きな設備投資をせずとも、コンテンツの再構築とリパッケージングによって価値を創出し、時代のインサイトに基づく戦略的なビジネス展開が可能になります。

可能性を実現するためには選択肢を増やす必要があります。

そのためにリサーチの重要性に注目しましょう。

どちらかというと調査に否定的な方も多いと思います。
VUCAが現実になった今こそ調査の位置付けを考え直してみてください。


調査はビジネスの可能性と実現のための選択肢を増やすためにあります。


その観点で今回紹介した日経クロストレンドの一連の記事を読んでみましょう。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また。

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