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「広告はいけてないプロダクトを作った罰金」について考える。

「広告はいけてないプロダクトを作った罰金」

広告は、企業が本来最初から提供すべきであった価値をターゲット顧客に手渡すことができなかった場合の、いわば"罰金"と言えます。

ここを出発点にして広告と広告代理店のあり方を考えてみましょう。

マーケティングの基本は、顧客のニーズを深く理解し、それに適った製品・サービスを開発し提供することです。しかし、企業がこの基本を怠り、顧客にとって本当に価値のあるものを提供できなかった場合、広告によってその欠陥を補おうとすることがあります。

広告は、製品やサービスの機能面やスペック自体ではなく、それらが顧客に何の"意味"を提供できるのかをアピールする手段となります。
そして、本来あるべき顧客にとっての価値を提供できなかったがために、意味づけによる価値の押し付けを試みているのが罰金としての広告です。

消費者は単なる機能性や一時的な満足感だけでなく、製品・サービスの背後にある理念やストーリーを重視する傾向にあります。
企業は本来、その期待に応えるべく、顧客にとって真に価値あるものを開発すべきです。しかし、そこに失敗した企業は、広告によって意味づけをし、見せかけの価値提供を行わざるを得ないことになります。

広告に頼らざるを得ないのは、本末転倒と言えるでしょう。

企業は、ターゲットである顧客にとって持ちうるリソースをパッケージした製品・サービスを開発することに全力を尽くすべきです。

広告が製品やサービスの意味を伝える役割に徹することができた時はよりターゲット顧客にとって先鋭的なアプローチが可能になるでしょう。

広告は、企業が本来提供すべき顧客価値を提供できなかったことへの、いわば"罰金"です。何より広告で解決できることは限られていますので、企業にとって罰金ですめばまだよいかもしれません。

広告代理店はより多くの罰金をクライアントから徴収することを考えるのではなく、消費者のためになる製品・サービスを提供する企業のエージェントとして活躍することを最優先すべきです。


*広告はいけてないプロダクトの罰金については以下の田端さんの投稿から学びました。



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