『学び続ける喜びと生きがい』:日本の慣行である定年=標準年齢モデルに頼らず主体的にキャリアをつくろう!
『学び続ける喜びと生きがい』:標準年齢モデルに頼らず主体的にキャリアをつくろう!
「自分で『もう年だから』と思った時が定年」
これは、88歳のベテランプログラマー、若宮正子さんの名言です。学びは年齢に関係なく、いつでも誰にでも開かれているのが醍醐味です。
若宮さんは58歳で独学でパソコンを始め、81歳にしてゲームアプリを開発。「世界最高齢のプログラマー」と呼ばれ、その行動力と探究心から多くの人々に勇気と希望を与えてきました。
「お前もその歳が来るんだよ」
人生の終点である「死」は誰にとっても訪れます。
年齢を重ねることは避けられません。
二階さんの次期総選挙には不出馬の意向についての記者会見でその現実を目にします。
若宮さんが良くて二階さんが良くないと話ではなく、歳をとるということは誰にでも起きることです。
自分にとって納得できる良い年齢を重ねる、主体的に人生に関わる必要性を強く感じます。
生きがいは大事
生きがいや喜びの実感なくしては、人は活力を失ってしまいます。
母親の介護にあたりながらも、若宮さんはネット上の交流を大切にし、孤独を感じることなく充実した日々を過ごしてきたそうです。ITリテラシーを身につけることで、新たな可能性が広がったことは間違いありません。
定年は人生の筋書きを主体的に書き換える絶好の機会でもあります。
若宮さんが説くように、「学び続けることで自身の資産を増やせる」のです。
ボランティアや資格取得、旅行や読書などで知的好奇心を満たし、いわゆる第二の人生を歩む道は無限に広がっています。
しかしキャリアにおいては第二の人生という言い方がそもそもという気がしてきます。
経済的な制約や健康上の理由、家族の問題から自分が理想とするキャリアを構築できないシニアの方も多くいます。
定年後の生活設計は個人差が大きく、政府や自治体、企業による手厚いサポートが欠かせません。
定年は日本の慣行
会社員を卒業することを前提とするのであれば尚更、企業のサポートを待つのではなく、意外と身近にある学び直しの機会を利用することが重要です。
大学や専門学校はもちろん、公民館やNPO、オンラインでのリカレント教育の場を整備する活動が始まっています。
生きがいとなる多様な活躍の場を自ら用意する
ボランティアや地域活動に加え、個人の経験や技術、趣味が活かせる仕事を創出する必要があります。
比較的手軽に始められるSNSでの交流や顧問バンクへの登録で新しいネットワークを構築しましょう。
定年後の再雇用だけではなく、自ら起業すること、フリーランスやギグワーカーなど柔軟な働き方を選ぶことなど、制度面の整備が進んでいます。
今の職場環境や「定年後」を想定して社会レベルでおきていることにしっかり目を向けて積極的に活用してみましょう。
健康で文化的な生活を営むための経済的基盤の確保が課題です。
老後の所得についてのファイナンスアドバイザーが重要です。
公的年金制度をどう使うかということやその後介護など行政の様々な施策を理解することが重要になります。
学ぶこと=成長を楽しむこと
いくつになっても「学び続ける」ことは大切です。
学びによって生まれる新しい価値観や関心は、人生を豊かにし、生きがいにつながります。若宮さんのように年齢に捉われず、好奇心を失わずにチャレンジを続けることが鍵となるでしょう。
最近とても感心したニュースがありました。
学び直し、リスキリング、リカレント教育など言葉が踊る中で、年齢や環境を言い訳にせず、学びを継続しているお二人を見習いたいですね。
労働力不足に巻き込まれない、自分のキャリアをつくる意気込みを
もちろん、一人ひとりがこうした意識を持ち、社会全体でサポートし合えるような環境を整備することが求められます。
労働力不足だからシニアな労働力の確保を、ということではなく、一人ひとりが主体的に生涯キャリアを実現できる社会にに向けて、官民が一体となった取り組みが欠かせません。
「やりたいことが自分からできる」――そんな活力に満ちた社会を私たちは創り上げていかなければなりません。
キャリア構築上の問題
自律+自立したキャリアを構築する上で、個人、企業、社会で起きる問題点を以下にまとめます。
今までもnoteで書いてきたことですが、一覧にまとめてみます。
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