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もしあなたが交渉人なら、どうやって少年兵に銃を置かせるのか?パーパスで人は本当に動くのかについての疑問。

もしあなたが交渉人なら、どうやって少年兵に銃を置かせますか?
パーパスで人は本当に動くのかについてずっと疑問に思っています。

広告代理店のプラナーやブランドコンサルタントが提言するように、消費者はパーパスやブランドストーリーで動くのでしょうか?

パーパスを求めているのは広告代理店やブランドコンサルの人たちではないのでしょうか?

そんな疑問をずっと持っています。

彼らが提言するパーパス論やブランド論を読むとため息が出ちゃうんです。
どんなに素晴らしい内容でも、パーパスに話がおよぶとちょっと戸惑います。

そんな時はこんな問いを自分に用意しています。

あなたが交渉人なら、捕らえたやって人質をどうやって交渉して解放しますか?

パーパスでしょうか?

戦場の少年兵に銃を置かせる交渉人のドキュメンタリーを見たことがあります。
銃を持ち続けることと勉強して違う将来を手に入れることを客観的に説明して理解させて銃を置かせていました。

どちらが損か得か、打算的な判断かもしれません。
それでも人は選択して行動します。

人を動かすものをバリューだと思います。
価値と便益です。

解放すること、銃を置くことに便益があることを客観的に理解してもらう交渉が必要です。

ジャック・ウェルチが勝利の経営でミッションを経営理念、バリューを行動規範と規定しています。


僕はバリューを選択のための基準と理解しました。

会社の規模を半分にするリストラクチャリングをした時に、議論のテーブルに置いたのはパーパスではなくジャック・ウェルチの教えにならいバリューでした。

次の行動をするために、合理的であれ非合理的であれ、積極的であれ、打算的であれ、選ぶ基準=バリューの提示が重要です。

ジャックさんが言っている通りで、ビジネスは勝たなきゃならないので、とにかく商品・サービスを買ってもらう必要があります。

これがパーパス経営を標榜する人たちに疑問を持つ体験的理由です。

バリューという言葉をめぐっては、毎回のように使いますが:
Marketing is about values/Steve Jobs
Price is what you pay, Value is what you get/Warren Buffett

という僕にとっての金言があります。

対価を考えると価値が重要なのです。
価値づくりは勝ち筋づくりです。

マーケティング、そしてプロモーションに携わる人間としてはバリューを一番大事にして行きたいと思います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また。

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