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「言葉が通じなくても、通じるよ!」子どもが経験から得る学びの深さ

台湾人の女の子と息子たちの交流からうまれたエピソード。

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先日、台湾の友人家族が日本に遊びにきました。
10年以上前に出会い、そこから毎年わたしの実家や祖父母の家に泊まりにきてくれています。
それがコロナでここ4年ほど来日できず、久々の再会となりました。

前回会ったときは、
我が家の長男3歳、次男1歳。
台湾人の女の子(仮名でリイちゃん)2歳。

まだ一緒に遊ぶほどの年齢ではなく、子どもたち同士のコミュニケーションはあまりとれませんでした。

4年前、公園で散歩したとき

あれから4年、今回はどうなるのか。

もともと海外旅行が大好きで、異文化にふれたり、現地の方と話したりすることにワクワクするわたし。子どもにも海外へ目を向けてほしくて、これまで魅力をプレゼンしたり、英語をやってみようと誘ったりしたもののなかなか伝わらず。
長男は「オレ海外には行きたくない」と言うように……

今回も「少しでもいいきっかけになれば」と期待する母とは対照的に、「台湾の言葉わかんないし一緒に遊べないよ」と不安げな長男(ふだんから慎重な性格)。

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「ピンポーン♪」
空港からレンタカーを使って友人が到着。
今回は、祖父母の家に泊まります。

いざ対面!

はじめはお互いに恥ずかしくて、親の後ろに隠れていた子どもたち。
久々の再会に盛り上がっている大人たちをみたり、お土産交換をしたりするうちに少しずつ打ち解けてきました。

スーツケースいっぱい持ってきてくれたお土産
こちらからはポケモンやサンリオグッズ、お菓子をプレゼント


続いて夕ごはん。
リクエストをもらっていたお寿司やたこやきを用意。
回転寿司には何度も行っているので、家庭ならではの手巻き寿司にトライしました。好みの具材を選んでオリジナルの味を楽しんでもらえたよう。
日本人には思いつかない組み合わせもあり、こちらも面白かったです。

おいしいごはんを一緒に食べるって、やっぱり親しくなる近道。
このころにはすっかり仲良くなり、放っておいても一緒に遊び出しました。
おにごっこ、紙ひこうきレース、お絵かき、ボードゲーム……次々遊びを見つけます。

50年前のレトロなゲームで遊ぶ

その様子をみていたリンちゃんのママが「言葉いらないね」と言ってくれました(大人はスマホアプリ、簡単な英語・日本語を駆使して会話)。
リンちゃんは人見知りで、今回慣れない場所や人が大丈夫か心配だったそうですが、思い切りはしゃぐ姿をみせてくれて一安心です。

息子たちに「言葉が通じなくてどう?」と質問すると、

「言葉が通じなくても、(気持ちが)通じるよ!」
「『こっちにおいで』って言ったら来てくれるし、リンちゃんの話もわかる!」

まぶしい表情と力強い言葉がぐっと刺さり、一瞬泣きそうになりました。


今回の経験から、息子たち自ら学びとったこと▼

●言葉がちがっても、心を通わせることができる

●言葉以外の表情や身ぶり手ぶりなどで、気持ちを伝えられる

いくら大人が必死に教えたところで、経験から得た学びの深さにはおよばない。そう実感した出来事でした。

さらに長男が
「台湾なら行ってみたいな!」と自ら口にしたことに驚きました。


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経験から気づき、学び、人に伝える
そこで得たものは、まちがいなく自分の糧になる

親としてできることは、様々な経験をできるようサポートし、見守ること。
あとは子どもが学びとる力を信じる。たとえ得たものが親の思惑とちがったとしても、口うるさくいわないように気をつける。

親子が一緒にいられる限られた時間で、価値ある経験を1つでも多くさせてあげたい。そして、自分自身も経験から学ぶことをずっと大切にし続けていきたいです。