見出し画像

天国にちがいない

エリアスレイマン監督の映画『天国に違いない』を観てきた。

監督はナザレ出身、ナザレは今やイスラエル領土、東エルサレムの人が”パレスチナ人だ”と主張するのとは少し事情が異なる。

それでも監督は自分はパレスチナ人と言っている。

ガエルガルシアベルナルのシーン。

いや、イスラエルじゃないよ、パレスチナだ。ナザレ出身のパレスチナ人だよ。

このシーンなんてウィットに富んでるじゃないか!
というか、あるあるすぎて、日本だからじゃなく世界どこでもそんなもんなんだろう。

パレスチナに行ってるというと、パレスチナってイスラエルの中にあるの?あの金色のドームの街?
と聞かれること多数。
それ、エルサレムだから。。。

イスラエル人と知り合ったからあなたのこと紹介しておいたわ。
・・・(わたしの心の声)どうしよ、その人がシオニスト思想だったら・・・

入植地?なにそれ?インターナショナルってこと?
・・・・(わたしの心の声)いやいや、キックアウトされちゃうから。


それくらい、興味の薄い地区になってしまっているのだろう。

ネタバレになるので多くは書かないが、最後のシーンはジワリと泣ける。
劇場を出たあと、歩きながら映画を思い出した。
少ないながらも台詞をかみしめた。
もっと泣けてきた。

わたしがパレスチナを知っているから?
いや、自分とは何か?アイデンティティを追う一人だからかもしれない。

ちなみにアラックシーンもありました。やっぱり、中東のお酒といえばアラックです。スレイマン監督もきっと飲んでるよ、パレスチナのアラック。


パレスチナにだってナイトライフがある。クラブだってバーだってある。
飲んで踊ってる。
いくつものチェックポイントを超えてフェスにだって行く。

あなたがサポートしてくれた分を同じだけ上乗せしてパレスチナのジェニン難民キャンプで使います!!もしジェニンをサポートしたいと思ってくださった方はこちらへ< https://thefreedomtheatre.org/donate/ >