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小麦と戦争とパン屋

先週は書こう書こうと思いながら更新できませんでした。申し訳ない気持ちのThreebread店主です。
今回はパンと寄付について。スリブレができることを模索しています。


パンが主食

世界の多くの国で小麦が主食とされています。
パンやパスタ、ナンなど小麦は様々なものに変化して食べられています。

日本は主食の選択が比較的できる国だと思いますが、他国はそうではないところが多いのではないでしょうか。
いつもテーブルにパンがあって食事の時にカットして食べる、日本人には馴染みのない習慣です。

余談ですが、Threebreadはこのいつもそこにパンがある、という生活を提案したいと考えています。

パンが主食の国で、今戦争が起こっています。
パンを作る私には大変ショッキングな出来事で、今もそれが続いています。

プレッツェルの群れ

私にできること

ウクライナの方が、青空の元クラッカーを食事として食べている様子をテレビで見かけて、私はとてもやるせ無い気持ちになりました。

クラッカーも小麦なのですが、薄力粉で作られます。強力粉を扱うパン屋としては、全然違うものに見えます。
それを主食にしているのを見るのは大変辛かったです。

ロシア、ウクライナは小麦の産地です。
その二カ国からの輸出が滞ると、世界の小麦が不足します。これは、日本にいる私たちにも無関係な話ではないです。

殊、私は小麦を扱う仕事をしていて、小麦不足というのは顔も知らぬ世界のパン屋、パンを食べる人に自然と思いを巡らせます。

私にできることはないか、考えるようになりました。

ウクライナのひばりパン

寄付という形で

ウクライナで春分に食べられるひばりの形をしたパンで、寄付をしているパン屋があると知りました。
春分は随分前に過ぎてしまいましたが、私も真似させてもらおうと考え、2週間前に販売しました。
購入いただきました皆さま、本当にありがとうございます。

きっとウクライナでこのパンを食べられなかった、作れなかった人もいると思います。
そんな人たちの気持ちを勝手に感じながら作らせてもらいました。

そして、ひばりパンからは1つ50円、それとその日の売り上げの一部を合わせて、国境なき医師団に近々寄付することにしています。

私のパンで作っていただいた
バインミー

なぜ国境なき医師団なのか…
戦争で怪我をする、命を落とすのは関わる国の人たちで、一方ということに限りません。
命の重さというのは戦争は関係なく、等しいものだと思います。怪我をした人には平等に救護がされてほしい、という店主の思いからです。

私の、Threebreadの力では現状を変えることはできないけれど、せめて怪我をした人に手が届いてほしいです。そして、国の意思で人が亡くなる、傷つくことは早く終わってほしいと思っています。

寄付は継続的にしていきたいと考えています。
Threebreadのパンを買うと寄付ができる。記憶の片隅にでも置いていただいて、パンを買ってもらえたら店主は嬉しいです。

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