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「人生に無駄なことなんてない」

12月を駆け抜けて、少々調子を崩しております。こんにちは、Threebread店主です。私に健康という言葉は存在しないのかもしれません。

駆け抜けている最中、異業種のオーナーさんとお話しする機会が何度かありました。まだ起業していない方や間もない方が多かったのですが、様々感じるものがありました。

私が起業しようと思って真っ先に取り組んだのは、起業セミナーに参加することでした。時期的なものなのか、検索の仕方が悪いのか、ちょうどその時に行きたいと思えるセミナーが地元にはなく、お隣、宮城県仙台市で開催されているものを見つけました。
よく東北以外の方から「盛岡って仙台の隣りだよね」と言われることがありますが、実は200kmくらい離れているんです。
週一回の計四回にわたるセミナー、お金もないのでバスでの往復は体力が持つか心配でしたが、なんとか通い切りました。最終回の帰りだけ新幹線使っちゃいましたが…

説明が長くなりましたが、そのセミナーでの講話でいくつか心に残っている言葉があります。その一つが「人生に無駄なことなんてない」というもの。正確には人生の経験、だったかもしれません。

当時は、それまでの経験がパン屋の何に役立つのかは見当もつきませんでしたが、最近思い当たることがいくつか出てきました。

一つは、若い時の税に関わる仕事。これは現在の経理事務に役立っています。確定申告に抵抗がないのは本当にありがたいです。周りを見ると皆さん苦労されているようですし、かなりこれは人生ポイントが高かったのではないかと思います(数字は苦手ですけどね)

それから、専業主婦時代に気になる料理のレシピを片っ端から作ったこと。およそ3年くらい続いたかと思います。毎日台所に3時間くらい立っていました。
レシピの奥に隠された考案者の思いや、いいレシピとは何か、そのほか様々な味や素材の組み合わせはここで学びました。それらが、今の私のパンレシピの考案、他の方が作られたレシピの紐解き方にかなり役に立っています。

レシピってその通りに作って終わりだともったいなくて、なぜその作り方なのか、その形なのか、それらが分かってくると料理もパンもとても楽しくなります。

お客様からいただいた
当店キャラのカービング✨


先生の言葉はセミナーのためのそれではなく、実践的なものだったのだと実感しています。
現代社会では仕事とプライベートは別のものだと考えるのが主流ですが、そもそも人一人の時間は絶えず繋がっていて、おそらく事業をする者にとって、その時間に自分から壁を作るのは得策ではないのかなぁとも感じます。
なんでもかんでも仕事に繋げるのは楽しくないですけどね。

先日ソムリエの方とお話ししたときに、情報をアップデートしていかないと、ということをおっしゃっていました。ワインは毎年新しいものが作られるから当然の意識だと思うのですが、パンの世界は…今の知識でも焼けちゃうんですよね。
でもPCのアプリだって更新しないと使えなくなります。使えないパン屋にならないように、日々経験を更新していきたいです。

いつかの笑顔も努力も、いつかの自分に繋がっている。そんなことを思いながら今年を締めくくりたいと思います。

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