松本くみ子/保育・教育アドバイザー

スリーエイブル教育スタイル研究所 所長 「3つのできる」をベースにした保育・教育方法や…

松本くみ子/保育・教育アドバイザー

スリーエイブル教育スタイル研究所 所長 「3つのできる」をベースにした保育・教育方法や「校園内支援体制R-PDCA促進シート」「深い学びを生み出すシート」などの現場で役立つ様々なメソッドやツールを開発・発信中

マガジン

  • 【3できメソッド】幼児教育での指導の工夫

    分かってできる 自分でできる 選んでできる 「3できメソッド」を取り入れた就学前機関での保育・教育方法をご紹介しています。

最近の記事

執筆者プロフィール

松本くみ子(社会科学博士・公認心理師・学校心理士・ガイダンスカウンセラー) ​大学卒業後は,大手企業や外資系企業で非正規社員として働き、組織の在り方や職場の人間関係を学んだ。その後、教育の専門家になりたい!と一念発起し、早稲田大学教育学部 に学士入学し、そこで心理学と出会う。 同時期に、小・中学校においてボランティアや支援員としての活動を開始し、子どもたちと関わりながら,心理学を学んでいるだけではなかなか知ることができない教師の思いや学校組織について学ぶ機会を得る。これら

    • 〇〇を変えるだけ,子どもがスムーズに靴下を履けるようになる方法

      保育園や学童を訪問すると,かなりの高確率で 靴下のかかとがおかしな方向を向いている子と出会います。 直してあげようとすると,嫌がられてしまうことも多いです。 子どもたちにとって,靴下を履くのが難しいのはなぜ 靴下を正しく履けない子たちには,共通する傾向があります。 履く前の靴下は,ぺったんこです。 子どもたちは,履き口の両端,とがったところに親指を入れて さらにそこを横に引っ張って広げて 足幅に合わせた上で履こうとします。 分かりやすい場所を持って履きたい。 でも,そ

      • 5歳児には、立って靴を履く必要性に気づかせたい

        こんにちは。保育・教育アドバイザーの松本くみ子です。 小学校では、立ったまま靴を履いたり、着替えたりするようになります。 でも5歳児クラスを見に行くと、おしりを床に着けたままズボンを履いていたり、テラスのヘリに並んで座って靴を履いていたり。 立って靴を履く力は、就学前に練習しておかなければもう身につかない…ということではありませんが、そもそも小学校の昇降口に、一人一人が座って靴をはくスペースなんてありません。 でも、年長児に 「靴は立って履きなさい」 とか, 「立って靴

        • 場面切り替え時の支援:"分かってできる"と0歳児だって泣きません

          保育・教育アドバイザーの松本くみ子です。「おしまいにしてお部屋に入るよ」「ご飯だから行こう」「お着替えするよ」多くの保育士さんは、きちんと次の活動を子ども達に伝えていらっしゃいます。でも、抱っこして連れていく間に泣き出す子、沢山いますよね?それを当たり前だと、その場面で泣くのは仕方が無いと思っていませんか? 0歳児や1歳児の保育室は、自由に行き来ができないように区切られていることがあります。扉の向こうで着替えや食事をする場合、子どもたちには、扉の外に連れていかれたお友達が、

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        • 【3できメソッド】幼児教育での指導の工夫
          4本

        記事

          保育実践の紹介:新しいスケジュールの提示方法・・・幼児の主体性を引き出す"できたねボード"

          保育・教育アドバイザーの松本くみ子です。今日は、練馬区にある貫井第二保育園で誕生した"できたねボード"をご紹介します! ”できたねボード”とは?最近は、場面の切り替えが難しい幼児に対して一日のスケジュールや活動の手順を視覚的に伝える先生や園が増えてきました。とても喜ばしいことです。一般的なスケジュールの提示方法は,まず,手順や流れをイラストや写真(+文字)で示します。そして,終わったものから外すか,今やっている活動に赤枠をつけたり,横にマグネットを貼ったり。とにかく今何をし

          保育実践の紹介:新しいスケジュールの提示方法・・・幼児の主体性を引き出す"できたねボード"

          保護者の理解啓発by保育園:非常食編

          保育・教育アドバイザーの松本くみ子です。お昼ご飯に,近々賞味期限が切れる非常食を食べました。 アルファ米”五目ご飯”前回食べたときは,「避難中でお湯がない」場面を想定して,水を入れて60分待つことにしました。ところが。残念なことに待ちきれなくて,ちょっと硬いまま食べたという・・・。 反省を活かして,今回はお湯を注いで15分待ちました。 おいしい!! 大成功でした。 私が,アルファ米と出会ったのは(大げさ?)保育園の巡回相談の時でした。保育士さんたちとの午後の作戦会議を

          保護者の理解啓発by保育園:非常食編

          #1 本の紹介: 小学校でのオンライン授業の進め方のヒントが満載!「自由進度学習のはじめかた」

          保育・教育アドバイザーの松本くみ子です。こんな本を待っていました。 「子どもが自ら学びだす!」と書かれています。スリーエイブル教育スタイル研究所の「3できメソッド」の狙いと一致しています。 この本を手に取り、最初に驚き、感動したのは、既にコロナ休校中の取り組みについて書かれていること。コロナに翻弄されてきた期間は同じなのに、既に実践を本にまとめている……。そんな筆者の仕事の早さにただただ驚きました。そして、エネルギーを頂きました。 テーマ:学びの楽しさを取り戻す本書は、

          #1 本の紹介: 小学校でのオンライン授業の進め方のヒントが満載!「自由進度学習のはじめかた」

          自ら工夫し,順番待ちでのトラブルを防ぐことができる子を育てる方法

          保育・教育アドバイザーの松本くみ子です。これまで,巡回相談の時にお話ししてきた内容を,記事にすることにしました。最初のテーマは,「問題解決力を育む」です。 大人がちょっとした工夫を行い,それを積み重ねることで,子どもたちの問題解決力を育むことができます。 博士論文の執筆をしていたころ,よく,近所の学習室を利用していました。学習室の窓の外には公園があり,保育園の子どもたちがよく遊びに来ていました。 ある日,園児たち(4歳児くらい)が遊んでいるのをぼーっと眺めていると,先生

          自ら工夫し,順番待ちでのトラブルを防ぐことができる子を育てる方法