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場面切り替え時の支援:"分かってできる"と0歳児だって泣きません

保育・教育アドバイザーの松本くみ子です。「おしまいにしてお部屋に入るよ」「ご飯だから行こう」「お着替えするよ」多くの保育士さんは、きちんと次の活動を子ども達に伝えていらっしゃいます。でも、抱っこして連れていく間に泣き出す子、沢山いますよね?それを当たり前だと、その場面で泣くのは仕方が無いと思っていませんか?

0歳児や1歳児の保育室は、自由に行き来ができないように区切られていることがあります。扉の向こうで着替えや食事をする場合、子どもたちには、扉の外に連れていかれたお友達が、扉の向こうで何をしているかなんて分かりません。彼らの身長では、扉の向こう側が見えないので。

"毎日おなじ流れなんだから分かっているはず"。そんな意見も耳にします。もちろん、一日の流れを何となく掴めている子はいます。でも、たとえば、次はご飯だとわかっている場合は、呼ばれたのはご飯ではなくて着替えだった…とわかった途端に泣くことがあります。何となく流れを理解しているというだけでは、予定が変わった時や予定を勘違いしていた場合に適応できません。

でも、着替えだよと声をかける時に、その子の服や紙パンツを見せたり、ご飯に誘う時にその子のエプロンを見せたりするだけで、泣く子がぐっと減ります。(泣く理由は様々なので、この方法が100%効果があるとは言えません)

こんな実験があります。生後5ヶ月の赤ちゃんに、次のような人形劇を見せます。

①舞台に人形が一体出てきます。
②壁が出てきて人形が隠れます。
③もう一体の人形が、壁の後ろに入ります。
④壁を取り除いたら、人形が三体に増えていました。

最後の場面を見た赤ちゃんは、目をまん丸にして、驚いた顔をします。↓↓↓動画をご紹介します。

1+1が2であって、3では無いことを理解しているか、までは分かりません。でも、赤ちゃんがみることで、大人の想定以上に物事を理解出来ている可能性があります。それなら、「分かってできる」ようにしてあげたいですよね。

大切なのは,「分かってできる」「自分でできる」「選んでできる」こと。「3つのできる」は子どもを救う!


#分かってできる  #保育園 #0歳児クラス #乳児の算数理解

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