6月某日 インタビュー記事
梅雨の晴れ間が続く。北向きにある仕事部屋は冬は寒くて仕方ないけれど、この季節の午前中はだいたい北から南へとさらりとした風が通り抜ける。今日はゲラを3件分戻して、インタビュー記事の作成に取り掛かった。できるだけその方の血の通った声を伝えたいから全文掲載なんてしてみたい。だがそのままでは読みづらかったり、意味が通りにくかったりするので、やはり手を入れる。現場で感じたその方の熱量やスピード感、ソウルが残るように、息遣いが文中に埋もれてしまわないように心がける。そうだ、香りなんての