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6月某日 『サンソン』すごい芝居でした

雑誌が一つ校了したので、曇天だが晴れ晴れとした気分の週末。西鉄久留米駅内の老舗の甘味店で抹茶のかき氷を食べていざ、久留米シティプラザへ。『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男』を観る。演出は白井晃、脚本は中島かずき、稲垣吾郎主演の新作である。主人公のシャルル=アンリ・サンソン はルイ16世やマリー・アントワネットなどに関わった実在の死刑執行人で、18世紀のフランスを舞台に物語は描かれる。シャルルは代々続く処刑人の家に生まれた。職務から目をそらすために貴族の称号を与えられているという立場。王様の決断を遂行する尊い職務といいながらも、処罰や処刑とは何かを問いかける。群衆心理も織り込まれており、今見るにふさわしい作品だと感じた。役者陣の迫力もさることながら話の運びはテンポよく、当然演出もよく、この濃厚なお話をすっきりと届けられる手腕に舌を巻いた。わが席は3階だったが若手俳優の情熱もビシビシ届いた。いいお芝居を見せていただいたな。できれば1ヶ月公演とかで再演を希望したい。

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