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『関心領域』はアウシュビッツ収容所に関係のある物語だ。すごく関係があるはずなのに、ほと…
群像20年10月号の宮田文久さんによるテープ起こし・リライターのサクラバ姉妹の記事をありがた…
ル・グゥインさんの『文体の舵をとれ』練習問題9の回答の記録です。
昨夜は私が俳句を始めるきっかけとなった、俳句会の25周年句会でした。10年ほど離れているので…
ル・グウィンの『文体の舵をとれ』に沿った勉強会を知人と毎月しています。これは何を狙ってる…
この物語の鍵は作中に出てくる『オセロ』かなと思いました。オセロとは白と黒。人生はオセロ…
ディーリア・オーウェンズ著『ザリガニの鳴くところ』を読みました。 ようやくザリガニ仲間の一員になれた、と言ったほうがしっくりくるかも知れません。2021年本屋大賞の翻訳小説部門第1位にもなった話題作です。手練れの本読みの皆さんがきっと心を震わせたであろう箇所、その部分の光をひとつずつ拾うかのように、大切に読み進めました。 舞台はアメリカの架空の地。湿地という特異な場所に主人公のカイアは一人で暮らします。かつては家族がいましたが、6歳のときに母親が家を離れ、次に兄姉が離
年齢なんて気にしていないと頭では思っていても、実際はどうやら違うようです。というか、どち…
藤田和恵さんのご著書で、東洋経済オンラインの連載記事をまとめたものとのこと。貧困経験者の…
いったん新型コロナウイルスが落ち着いてこっち、新聞を開けば縮小の文字ばかりが目についてあ…
『飢渇(きかつ)の人』はイギリス生まれで現在はアメリカで活躍する作家による短編集である。…
新しい書棚を入れるのよと、人に会うごとに自慢げに話してから随分経った。今の書棚が満杯にな…
たねや たねやのばあちゃんは怖かった。駄菓子屋のばあちゃんだが、いつも子どもたち相手に…
梅雨の間、降って困るような大雨がないなあと思っていた。今や盛夏をなかったものにし、暮らしを脅かすほどの雨が降り続いている。辟易を通り越して、恐ろしい。被害にあわれた方にお見舞いを申し上げます。 未曾有の雨は子どもたちの笑い声や日焼けなど夏の体験を奪った。憎いのは感染症もである。管理者たちによる制約がかかるから(ありがたいことなのだけど)、余計にままならない。普段自由に生きているように見えて、実際は管理下にある真実に気づいてしまう。しんどい。 外に出られないし、プールも閉