就活の経験が私をエッセンシャル思考に変えた

私は就活をするにあたり、自分で考え、自分の方法で取り組んだ。しかし実際にやってみて失敗しては気づくの繰り返しで、多くの時間と労力を有し、負担も大きくて大変だった。一方で周りにはあまり苦労せずに早く良いところに決まった友達も多くいた。私は結果的に満足のいく結果で就活を終えることができたが、本音を言えばもっと早くシンプルに決まりたかった。そうしたら苦労もしなかったし時間も短縮できたと思う。この経験から私は無駄を嫌い、メリハリをつけて効率よく取り組む方法を重要視するようになった。

エッセンシャル思考とは?

あれもこれも頑張るのではなく、重要なところを見極めて、そこだけに注力する方法である。効率よく容量良く行い、少ない努力で大きな結果を得るのだ。

参考『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』
(2014/11/19 グレッグ マキューン (著), 高橋 璃子  (翻訳))

就活はどのように取り組んだか

もちろん就活資料は沢山読んだしキャリアガイダンスにも出席した。面接前にはキャリアセンターにも相談した。しかし私はOB訪問は行わず、インターンシップにも参加しなかった。情報収集が不十分な状態だったのだと思う。

OB訪問に行かなかった理由

①大学のOB訪問の連絡先は電話番号で記載されており、電話をかけるのは緊張するし、電話のマナーが分からず、連絡するのが面倒になってしまった。

②まだやりたいことが分からず、業界も絞り込めていない状態だった。OB訪問をすると、一社について詳しく聞くことになるが、企業が絞り込みできなかった。仮に1社に絞れてもOBの方も沢山いるので誰に連絡を取って良いのかも分からなかったのだ。

③自分の中で、こうやったらいいんじゃないかという、やってみたいやり方があり、試してみたかった。私はプライドが高いというか、自分のことを自分以外の人が分かるはずがないと思っていた。アドバイスされてもなんとなく参考にならない気がしたし、もし相談して「あなたには無理」といったようなことを言われて、自分の可能性を潰すようなことを避けたいと思ったのだ。

インターンに行かなかった理由

そのころのESはレベルが低くて、いかなかったというよりも、行けなかったというのが正しいかもしれない。また上記同様の理由で、業界や企業を絞り込めなかったこともある。

自分の考えでやってみてどうだったか

毎回沢山失敗したが、その度に気づきがあった。毎回同じやり方をしていては前に進めないし、学んで変わらなければ成功はない。同じ失敗を繰り返さないよう毎回振り返りをして改善するようにした。そのおかげで成長できたし、満足のいく結果も得られた。しかし時間と労力というコストが大きいうえに、多くの失敗で気持ちの負担も大きかった。もっと効率よくできていたら、時間も体力も消費が少なく、その分違うことにまわせるし、もっと楽に余裕を持って取り組めるのにと思ったのだった。

この経験から変わったこと

少ない時間と労力で大きな結果、望んでいる結果を手にしたいと思い、無駄なく、効率良く容量良くこなすことを重視するようになった。

どうしたら効率良く出来るのか

私はいろんな人の経験談に注目した。徹底的なリサーチから始めるということだ。先に経験した人たちはどんな経験をしたのか、どんな失敗をしたのか、何を学んだのか、どのようにやったらうまくいったのか、などいろんなケースや方法を知るのである。自分より先に経験した先輩たちの話を聞き、その経験から失敗例や成功例を学ぶ。そういった情報収集を徹底するのだ。これにより、自分で行動して失敗して学ぶというプロセスが簡略化できる。

そうする中で複数の人に共通する成功例が見えてきたり、複数のやり方を比較したりして、1番良い方法「攻略法」を見つけたり、仮説を立てたりするのだ。その上で必要なアクションを起こしていく。成功例のみ取り入れて、それだけを行動すると失敗は減るし、成功例の中でもさらに精度を上げたり、自分に合ったやり方にアレンジしたりできるようになる。

注意すべきこと

①情報の入手源は大切だ。「誰の話を聞くか」は慎重に決めなければいけない。その人はどんな人なのか、自分の望む結果を手に入れている人なのか、話を信頼できる人物なのかということだ。

②総合的に判断すること。どんなに優秀な人でも1人の話だけでは視点や考え方に偏りが生じる。個人によってそれまでのバックグラウンドは異なり、得意分野や考え方、価値観、立場が異なるためである。「その人だから出来たこと」という要素であれば、自分が全く同じことをしても上手くいかない場合もあるのだ。
聞く人の偏りにも注意しなくてはいけない。バラエティに富んだ人々から情報を得ることで、よりいろんな角度から精査でき、本質が見えやすくなるのだ。出来るだけ多くの人の話を聞き、何を取り入れるかは総合的に判断するべきである。

人の経験から学ぶということ

本であれば読むだけ、話を聞くなら聞くだけで、自分で経験したのと同じような知見が得られるということは大きな発見だった。わざわざ自分でやる時間と体力を使う必要がなくなるのだ。もちろん自分の目で実際見てみないと分からないこともあるが、前提知識があるなしでは、視点も受け取り方も変わってくる。得た知識から、重要なポイントを押さえて、無駄なく必要なアクションを取ることができるようになった。

就活後の習慣

私は書店を頻繁に訪れ、たくさん本を読むようになった。ビジネス書や学術書といった本だ。蔦屋書店はコーヒーを買えば、立ち読みができるため通うようになった。読書をする際、最初は1冊ずつ丁寧には読まず、本棚をだーっと広く見渡して、自分が欲しい情報を探す。そしてタイトルが目に止まった本を手に取り目次を見たり、パラパラめくったりするのだ。これだと思うものが有れば購入して持ち帰り熟読する。
また、本だけでなくYouTube で経験を共有している人や解説している人の動画も見るようになった。1つの情報を鵜呑みにせず、いろんな人の話を聞くようにしている。

やり方を変えた効果

私はこの、効率を重視する方法がエッセンシャル思考と呼ばれていることを、のちに知ることになる。本質を見極めて必要なことだけに注力するやり方が身についてきていると感じ、その恩恵は大きい。自分の生活に無駄が減り、いろんな面で気持ちに余裕ができるようになったからだ。

仕事でも活きてきていると思う。もちろん働く環境には恵まれていると思うし、周りの人にもたくさん助けてもらっている、必要な努力もしているが、あまり残業せずに着実に成長でき、評価も上がってきているのだ。

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