今、世界的に、男女(ジェンダー)の平等、ジェンダーフリーが推し進められ、古くさい「男女の性的役割分担」は悪である、との論調が強まっている。日本でいえば、昭和的な、男性は賃金労働をして、女性は家事・育児に専念し、家長である夫を支えるというものだ。韓国でいえば、妻はキムチを漬けて、料理上手で、教育熱心というものだ。これらは、前時代的なものとされる。
だがその一方で、日本においては、女性が自分よりも高い年収の男性と結婚しようとする「上方婚」志向も根強い。それは、多くのマスコミが指摘するところだ。
国際比較でも、日本は世界一、女性の上方婚志向が強い国となっている。夫婦の年収で、夫のほうが年収が高い割合は主要国で一番高い(もちろん、男女の賃金格差もあるとは思うが)。
夫の年収や社会的地位が低いと、女性どうしの張り合い(マウンティング)で負けるというのもあるだろう。また、女性としても、(体力だけだなく経済的にも)強い男性から守られたいという気持ちはあるだろう。
ジェンダーフリーというのは、フェミニストの理想であって、現実ではないのかもしれない。もちろん、北欧など女性の年収が高い上に、軍隊でも女性が活躍する国もあるが。
以下のような意見もある。大卒正社員の女性ばかり優遇して、非大卒や非正規の女性が置き去りとの主張だ。
フェミニストの理想である、男性と同じくらい強い女性を増やすよりも、社会的弱者である非正規や貧困の人を、男女問わず救うのが先決だろう。