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私は国立大で情報工を学ぶ学生であるという話

皆さん初めまして。タイトルの通り、国立大学で情報工を学んでいる学部2年生です。身バレが怖いので大学名は出しませんが、中部の大学だということだけお伝えしておきます。

このタイトルを見たからには情報工について調べたいということですよね。初投稿なので自己紹介でもしようと思ったのですが、私の知っている範囲で伝えられることを書けたらなと思います。

まず、情報工とは何なのか。

情報学はコンピュータサイエンスという学科に相当します。サイエンスとついているので理学的な要素が強いのかと思いきや、0と1で物事を表現するという数学の要素も強いんですよね。つまり、工学と理学と数学の3つの分野を総合的に学ぶ必要があります。

そう聞くととても大変そうですが、理学の知識は物理学や農学、化学系ほど必要ではないので、この学問領域に必要な分だけ学んでいくということになります。

では、実際に何を学んでいくか。私はまだ学生で全貌を知っているわけではないので、全てを網羅する回答はできません。。。

これまでに学習した内容を羅列していきますね。

工学部として必要な数学

これは簡単に想像できますね。要するに微積と線形代数です。また、微積から発展してフーリエ解析などなどを学んでいきます。やはりこれも理学部ほどの数学レベルは求められていないようです。院試ではマストになってくるので、しっかりと理解したいですね。

情報のための数学

ここから専門性が高くなります。コンピュータは2進数を計算しているので、そのための理論を学ばなければなりません。実数や虚数ではなく整数に関する学問である離散数学、集合を扱う群論、データを処理するために必要な確率や統計などを履修します。イメージとしては数ⅠAですかね。理系の人間の中には数ⅡBやⅢCよりもⅠAの方が苦手とする人がいると高校時代に聞いたことがあるので、そういった人は注意が必要ですね。(ⅠAが苦手な人は情報に進むなというわけではありません。高校数学レベルの確率や集合論、命題と論理などをニガテにしないでください、という意味です。)
あとはアルゴリズムとデータ構造なども学習します。プログラムを実行する際はとにかく早くて容量を取らないように計算することが必要なので、逐一効率の良い方法を考えないといけません。

計算機にまつわる学問

情報の人間は、コンピュータのことを計算機を呼ぶことが多いです。ざっくり言ってしまうと、計算機は電気を使ってオンとオフを区別し、それぞれ0と1として計算します。計算といっても内容は様々で、四則演算はもちろんのこと、アンドやオアなどの論理式も計算する必要があります(結局はandとorとnotを組み合わせていくことになりますが)。このように、計算機の構造を学んでいくことはハードウェアの学習となります。
一方、我々人間が機会に命令する際に活躍するソフトウェアも、大事な要素です。機械は0と1の組み合わせを淡々と計算していくだけなのですが、私たちは直接コンピュータに0と1で命令することはできません。そんな人がいたらあってみたいです。つまり、私たちが機械にしてほしいことを、どのように伝え、どのように実行してもらうか、ということを学んでいきます。

プログラミング

これを最後に持ってきたのには理由があるんですよ。世間の情報系に対する一番の誤解って、「情報の人はプログラミングができる」です。もちろん、プログラミング学習始めたての人や、この言語について一冊参考書をやり切りました!って人よりはできると思います。しかし、情報系出身だから、Cも javaもPythonも…ってわけにはいきません。それよりも情報工学というのは、前述したことをもっと深く研究したりだとか、他分野との融合を試みるだとか、AIや画像処理の能力を高めていくことを学んでいくものです。あくまでそれを実現するために、プログラミングを学んだり使ったりするのです。


ここまでが、今の私が持っている情報工学に対する知識です。まだ書ききれていないところ(情報数理やネットワークなど)もとても多いですが、なんとなく雰囲気はつかめると思います。

(きっと数年後の自分、知識のある人がみたら笑ってしまうような記事かもしれませんが…笑)

最後にこれだけは伝えたいのですが、コンピュータサイエンスは決して男の領域ではありません。日本の大学の、理系の情報と冠する学科は男子の巣窟となっています。しかし、世界大学ランキングのコンピュータサイエンス分野で上位を取っているような大学は、男女比6:4程度となっていますよ。もし女性がこの分野に入ってきてくれたら、新しい風が吹くかもしれないですね。

これを見てくれた高校生の皆さん。もし情報系統に進みたいのであれば、まずは数学と英語をきちんと勉強すること、受験まで時間があるのであれば、パソコンに触れる機会をどんどん作ってください。

では!

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