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認知症本人からのメッセージ

それぞれの人生

若年性認知症と診断された3名
仕事で約束していたことを忘れたり
仕事の手順がわからなくなったり
人とのコミュニケーションがうまくできなくなったり

職場の人が気付いたり、家族が気付いたり
自分で病院に行ったり様々です

でも共通して
『早く病院に行って診断してもらうこと』
『それがこの先の人生をどう生きるか早く決められる』

診断されて、ずっとポジティブに前向きだったわけじゃなくて

『真っ暗な宇宙に1人ぽつんと飛ばれされた気持ち』
って、知り合いの方に夜中に電話をしたこともある
次の日にはケロッとしてたんだけどって

でもどんな気持ちなんだろうって
ほんと想像なんかじゃ追いつかない
そんな話を直接聴くと
やっぱりお父さんと重なって
うるっとくるんです

もっと情報があれば

これは経験から思うことで
若年性認知症であれば
・若年性認知症コーディネーター
各都道府県(一部指定都市)
・認知症初期集中支援チーム
という相談できる人がいます

65歳以上になれば
地域包括支援センターがあります

役所は制度の説明はしてくれます
(が、説明もなく地域包括支援センターに行くように言われるのはよくある話です)

たとえどこの窓口に相談に行っても
対応した人によって知識も違うし考え方も違う
だから必要なところに繋がらないこともあります

もう最近ほんとに思うけど、運だなって
いつ、どこで、誰に相談するかって
その人の持ってる運しかないと

身も蓋もないかもしれませんが

改めて

『私は運がよかった』
そう思ってもらえる話せる人になろう

私に相談したことを後悔させたくない
せっかくのご縁だから
複雑な色んな気持ちも含めて
でも寄り添うだけじゃなく知識も活かして
その人の望むことをできるように一緒に考えたい
できることを一緒に見つけたい
ないなら作る←これがほんとはしたい

私は今でもあの時、こうしてたらって思うことがあります
こうやってご本人の気持ちを聴くと尚のこと
それでも私が聴き続けるのは
関わり続けるのは
お父さんにできなかったことを
『あぁすればよかったな』ってことを
『こんな選択肢もあんな選択肢もあるよ』ってことを

これから認知症で相談に来る方に伝えたいから

私はその時、その時に家族で悩んで決めたことは
間違いだとは思っていません
今あるのは間違いじゃなかったからだと思います


それでもやっぱり後悔のカケラはあるもので
それはやっぱりどうしようもないのかもしれない
自分のことではなく、家族のことを決めるのは全然気持ちが違うから

ほんと元気なうちに話し合った方がいいなんて言うけど
その通りです

それだけでも後悔のカケラは少なくなりますから

そして絶対1人じゃないってことも言えます
だから閉じないでいてほしい
閉じてしまうとほんとに1人になってしまうから


開いていたらあったかいの感じるよ
私も1人でどうにかしようとして、どうにもできなくて苦しみました

でも開くとすぐに助けがきたんです
ほんと秒で!笑

ほんの少しの素直さ
ほんの少しの勇気
ほんの少しの頼らせて

ぜんぶほんとに大丈夫
何とかなるから大丈夫

昔の私に言ってあげようと思います

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