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Writing with Logic 3

15の論理展開パターンで攻略する英文ライティング』はもちろん紙版でもお求めいただけますが,E-book版もあります.

ゼロから覚醒 はじめよう英作文』では物足りない人,あるいはこの本を終えてしまった人はぜひやってみてください.練習問題や例文も豊富です.結局,役にたつTips(コツ)とかRules(ルール)をたくさん入れても,書く(=自分で英語を作る・産み出す)ということをしないとライティングの力は伸びません.当たり前のことなのですが,読まないと読めるようにならないのと同じように,通常は書かないと書けるようになりません.

だから,Chapter 2には「必ず自分なりの解答をつくってみてください」と何度もしつこいぐらいに書いてあります.でも,ほとんどの人は「読んでなるほどなあと感心しても」実際に書くことはしません.それは,スポーツで一流選手のプレイを観て「すごいなあ,自分もやってみたい」と思ったら,ぶっつけ本番で試合や大会でそれをやってできてしまうと同じです.もちろん,まれにそういう人がいますが,そういう人はぼくの本なんか読まなくてもっとサクサクできてしまうはずです.

「単語を20回書き写す」ような作業はあまり意味があるとは思えません.でも,頭を使って考えて,それを書き出して,自分が書いたものを検討するというのは,自分の思考過程に注意を向けるということで極めて知的な方法でもあります.もっと云えば,ライティングのタスクが貸される理由は,その作業を通じて学習者にクリティカルシンキングの練習をさせようという意図,あるいは学習者にその力があるのか見極めようという意図があるからです.月並みですが,書いてください.それだけの効果はでるはずです.

書く作業がたくさん入っているのは『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』も同じです.書くのを重視しているからわざわざ出版社にお願いしてフォントをLucida Schoolbookにしてもらっているわけです.

でも,紙にかかなくても,コンピューターやスマートフォンでタイプをしてもいいです.何かしら自分でつくった英語を手を使って見える形にして,それをよく見てそれで良いのか考える,ということをすることが大事です.そして,模範解答がぜんぜん自分が書いたのと違ったら,模範解答も考えながら書き写してください(もちろんタイプでもいい).「はじめに」「本書の使い方」で書いていることですが,なかなかその通りにする人はいません.でも,だからこそ,人より一歩前に行きたいなら(といっても,学習は本来他人との競争ではないのですが),騙されたと思って手を動かしてみてください.それが最も成果を生みやすい方法なのですから.


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