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モーリシャスの生物多様性:遠くて近い島?
モーリシャスの油流出事故の深刻さが、生物多様性の観点から報道されています。
”モーリシャスは特有の植物や動物が密集する、生物多様性のホットスポットだ。
「風と海水の流れは助けになっていない。重要な海洋生態系のあるエリアに、重油を運んでしまっている」と、環境保護団体グリーンピースの元戦略家で、流出現場近くの島にいるスニル・モクシャナンダ氏はBBCに話した。国連の生物多様性条約によると、モーリシャス
モーリシャスのサンゴ礁生物多様性の危機
日本の貨物船がモーリシャスで座礁し、油流出が周辺のサンゴ礁生態系に悪影響を与えることが懸念されています。
私たちの研究チームが今年の春に発表した論文では、マダガスカル周辺のモーリシャスなどのサンゴ礁の重要性を明らかにしました。その内容は以下の記事で解説しています。
熱帯・亜熱帯の浅海域のサンゴ礁の基盤を構成するイシサンゴ類の種数は、現在把握できているだけでも約800種くらいです。
そして、モ
モーリシャス油流出事故が生態系に与える影響を過去の事例から考える
モーリシャスの油流出事故で、サンゴ礁やマングローブの生態系への悪影響が懸念されています。今回の油流出事故は、自然環境にどのようなインパクトを与えるのでしょうか。また、元の生態系に回復するまでに、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。
これらの疑問について、熱帯の沿岸域のサンゴ礁やマングローブの生態系で起きた過去の油流出事故の分析結果を元に、解説したいと思います。
サンゴ礁生態系への影響
例えば
モーリシャス油流出事故:生態系モニタリングの重要性
モーリシャスの油流出事故が発生してから、メデイアや行政関係の方から取材を受けてきました。事故発生の直後は、モーリシャスの生物多様性(特にサンゴ礁)の重要性に関連したお尋ねでした。最近は、油流出でダメージを受けた生態系の回復に関する問い合わせです。例えば、「油が付着したサンゴやマングローブが死亡したり等どのような被害を受けるか?」 とか、「その被害を抑えるための保全対策とはどのようなものか?」さらに
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