バイトしてたときの話

お久しぶりです。いつも言ってない?
毎日コツコツ継続が苦手な人間なので、大体長続きしません。まあ、このnoteは経営目的でもなんでもなくて普通の女子大生のブログみたいなものなんで、まあいっか。

今日は、アルバイトの話をします。
現在はバイトはしていません。病気で無理なのもあるし、今から書く過去のバイトが結構トラウマになってしまっていたりで、なかなか始める勇気が出ないのです。

大学1年の7月中旬~その年の11月いっぱいまで、塾講師のアルバイトをしていました。
ええ、やめましたよ。すぐやめました。

もともとアルバイトをする気はまったくなくて、親に言われて渋々って感じで始めました。当時はまだ教員志望だったので教育系のバイトがいいなあと思っていて、教える技術が身につきそうだし、と思って決めました。高校受験のときも大学受験のときも塾には一切行かずに育ってきたので、私教育の現場を見てみたくて、っていうのもあったなあ。

初めて行った面接での学力テストは散々でしたが、人柄を気に入ってもらえたのかその場で採用が決まりました。
ただ、その塾長の印象は私的には最悪でした。話してみて、というか話し始めてすぐ感じた、「あ、この人合わないな」感。
正直、採用されて気に入ってもらえてあんまり嬉しくなかったです。でも断りづらい・・・と思ってそのままバイト開始。

はじめの数週間は研修期間です。
仕事をひとつひとつ教えてもらっていましたが、塾長、教えるの下手・・・。頭に浮かんだことそのまま喋るみたいな。
「あれ、メモは?メモは取らなきゃ~」とあきれたような口調で言われたのがとても印象的です。

ちょくちょく塾長の気になるところはあって。
・子どもが来ているのに検温をしない(入口真ん前に塾長机があって、検温器もその机の上だから、手を伸ばせば検温できるのにしない、だから入口で渋滞、密)
・そもそも子どもに挨拶をしない、しても棒読み不愛想
・次にすぐ授業がある先生を呼び止め、記入記録について怒り、その先生の担当の子どもをずっと待たせる(気づいてないし、「その先生がちゃんとしないからでしょ」って言いそう)
・シフト提出は2か月くらい前に締め切って提出してあるのに、31日にならないと翌月のシフトくれない(つまり次の日1日にバイトがあるかどうかもわからない)
・しかもくれたシフトはこの先1週間しか書かれていないうえに空白未定もある
・気づいたらシフト増えてる(時間延長とかではなくバイトなしからありへ変更されてる、このせいで遊びの約束ドタキャンした)
・面談などで子どもに圧をかける話し方(忘れ物とか)
・しかも「こう厳しくしないと~」って言ってる
・子どもに合わせた指導よりも塾のルールが最優先(これは仕方ないのかもしれないけど、あの子はどう考えてもそのルールじゃ合わなかった・・・工夫したのに突っぱねられて終わってしまったよ)
・「どうして○○しなかったの?」と責める口調で物を言う
・当日勝手にスケジュール変更(担当する子どもが変わってる)
・新人など仕事にまだ慣れない人にあたりが強い、というか本人いないところでほかのバイトに愚痴ってる

と、このような感じでした。死ぬほどあるな。
きっと、私が至らない部分もあったんだと思います。これがバイト初めてだし勝手もよくわからないので。
小さな小さな部分がどうしても一致しなかったんだと思います。教育観とか譲れないところとか。
私は子ども第一優先でいたい人間なので、子どものためになることならどんどん制度も枠組みも変えていきたい。大人の雰囲気は子どもに伝染するから、大人の空気とか行動、言葉遣いは注意しなくちゃいけない。常に「子どものため」でありたい。

でも、本当に耐えられませんでした。
行こうとするたび足がすくむ。体が震える。夜眠れない。泣きながら真っ暗な道を一人で帰る。塾の椅子に座るとおなかが痛い気持ち悪い。

適応障害一歩手前だったと思います。いや、もうその状態だったかも。

その状態で11月まで続けられたのは、やっぱり、そこの子どもたちとボランティアの仲間のおかげかなと思います。

割と子どもたちには好かれていた自信があります。
思春期まっさかりの男の子が学校の話をしてくれたり。
ずっとまじめで糸をピンと張っていた中学受験の女の子が「先生左利きなの!?」って自分から雑談してくれたり。
今まで数学最高70点しか取ったことない子がまさかの100点取って「先生見て!やばいの!」ってニッコニコだったり。
先生の授業楽しいんだよね~って作文の宿題を楽しそうに見せてくれる子だったり。
私、先生担当がいいなあって言ってきてくれる子だったり。
今日は推しのテレビがあるの、帰ってもいい?って素直に言ってきた子を、自主学習やらせずに帰したり。
大型プリンターのインク取り換えを自主学習の手を止めてみんなでじっと観察したり。
私と話したくて時間よりもだいぶはやく来てマシンガントークする子だったり。
授業中に私を見つけるたび笑顔で大きく手をブンブン振ってくる子だったり。
競争で一緒に問題解いたり。
英単語の意味を一緒にふざけて考えて暗記したり。

とってもとっても楽しかったです。
少しでも、あの子たちのためになれていたらいいなあ。

ボランティアの仲間たちは、私の心を支えてくれていました。泣きながら帰った後も、ミーティングに出れば自然と笑顔になれました。辞める決心がついたのも、みんなのおかげです。みんなが楽しい時間をくれたから、今の私は辛くておかしいんだと気づくことができました。

バイトを辞めたいと塾長に話したとき、「逃げるの?」と真っ先に言われました。
いやあんたと合わないんだよというのをぐっとこらえて、体調が悪いこととほかにやりたいことができたことを話しました。
「こうやってすぐ逃げてたら、ボランティアも大学も、すぐやめることになるよ」と言われて、この人は本当に話が通じないしまともに取り合ったら私が壊れてしまうと思いました。パワハラ?モラハラ?その類のセリフなんじゃないのかなと思っています。
考え直してと言われましたが、この塾長の様子を見て、さらに決意が固まりました。笑

そしてなんとか11月の期末テストまでは子どもたちを見て、そのタイミングで辞めた、といった感じです。

12月からの落ち込みようはすさまじかったですが、それもボランティアの仲間がいてくれたおかげで1か月ほどでかなり回復しました。それでも癒えない部分もあって、バイト先の前はいまだに通れません。

今でも、よく思い出します。もう2年経つので、今やあの子が受験生!?なんて思うことも。
子どもたちみんな、それぞれ自分らしく生きていたらいいなあ。

いいなあ~~子ども。
私は、社会や上層部が求めているような「良い先生」ではないのかもしれないけれど、子どものためを想っていられるような人でありたいです。
大人との対立や社会との不一致が多すぎて苦しいんだろうね~生きづらいんだろうね~。

え、実は私って素敵な先生だったりする!?しちゃう!?!?