レディーファーストと男女平等inノルウェー
さあ、ご存知の通りノルウェーは男女平等が”進んでいる”と言われている。
僕はこの文脈で使われる”進んでいる”という言葉が大っ嫌いだ。
実現すべきは女性の不平等の解消であり、ジェンダーギャップ指数ランキングをあげるゲームじゃない。
まあどういうことが言いたいのかは追々書き連ねるとして…
2023年のジェンダーギャップ指数で、ノルウェーは二位だった。
この順位がどういった評価軸なのかは今は興味が湧かないので知らないまま放っておく。
いつか興味湧くはず。
ただノルウェーで生活をしていて、肌感で性差について感じたことが色々とある。
レディーファーストの文化
ない。
びっくりするくらいない。
イギリスでの生活を経験した自分にとって、割と欧州で一括りにしていた自分を恥じたきっかけにもなる。
レディーファーストの文化はイギリスの文化であって、少なくともノルウェーにはそれがない。
イギリスに滞在していた時、男性が女性を助ける構図は町でよく見られた。
階段で見知らぬ女性のスーツケースを持つ男性。
扉を通過した男性が、後から来る女性のために扉を開けて待ってあげる。
男性が女性に椅子を引いてあげる。
そういった文化は「男性→女性」というときに高確率で発生し、それ以外の場合はあまり見られなかった。
ノルウェーではそれがない。
これが面白い。
女性は自分の荷物を持って歩くし、階段も自分で重い荷物を持って下がる。
友人にノルウェー語で"Ladies First"ってなんて言うのかと聞いたら、
「そんな言葉誰も使わない。誰も言わないがもし言いたいのならEtter degだ。(After youのこと)」と。
女性だからじゃなく人として扱うってこういうことなんだろうなって。
文化の違いを見せつけられて新鮮だった。
僕の別の友人によると、女性に荷物を持とうか聞いたら怒られたそうだ。
「非力と言いたいのか?」と。
バイキングの血が脈々と受け継がれている証拠だ。笑
ジムの男女比
ジムも日本とは男女比が全然違う。
日本では男女比が8:2くらいかな?
ノルウェーは5:5。
日本人女性みたいに有酸素だけじゃなく、フリーウェイトでベンチとかスクワットとかやってるのを見ると負けられないなって思う。
200㎏のデッドリフトをしてる女性も一回だけ見かけたな。
流石に外れ値だけど、一般的なノルウェー人女性は日本人男性よりも強い気がする。
だから性差について直接結び付くわけじゃないけど、こういうところにレディーファーストの文化がないのが出てきてるのかもな、なんて。
個人の意見だけど。
奢りの文化
ない。
これもない。
大学の部活?サークル?みたいなのでも傾斜なんかなく一律。
全て割り勘の文化。
デートの時はどうするのかは今度聞いてみよ。
ジェンダーギャップ指数二位の現状は文字通り男女平等だ。
女性らしさはあまり感じられないし、女性扱いすると結構怒る。
申し訳ないけれど、ノルウェー人の国民性は粗野な感じがする。
ほんと、ごめん。
何を言いたいのか。
レディーファーストと男女平等は両立できない。
男女平等とは男性が男性にすることを、女性にもすることだ。
男性は男性に特別なことがないと奢らない。
荷物も持たないし、傾斜もつけない。
そして女性は女性として扱われたら怒るべき。
ただ、これはあくまでもジェンダーギャップ指数ランキング上位入賞ゲームに参加する場合だ。
日本にとって、日本文化にとって、そして日本人にとって生活しやすいのは綺麗な男女平等なのかは僕はわからない。
多少女性が不平等であることによる恩恵は絶対にある。
早くこのランキングゲームから降りて、男女ともに幸せな基準を探すべきだ。
そういえば韓国で女性の徴兵制の導入が謳われだしてますね。
個人的に今後どうなるのか興味深い。
追記:
そういえば以前、書いてました。
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