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肯定
この生活、価値がつく全ての物に何の意味があるのだろうと感じる瞬間がある。
突然、足元の床が抜け落ちていくように、何を手にしても変わらないような、力を注ぐ先に底がないような虚無感に覆われてしまう。
そして考えても考えなくても、市場や幸福度の概念は簡単に変わるはずもなく、冷徹な世界は淡々と日没を繰り返す。
写真を撮って、言葉を残して
植物を手入れして、自分を磨いて
見せない所で食い扶持を稼いで、
この生活を公にしてから11ヶ月間
怠けることはいくらでもできた。
歳をとるにつれて
過ぎる時間の怖さも知った。
怠けた先に生まれる他人を妬む感情
まるで自分の人生を他人に蝕まれているように思う。
怠けなくて良かった。
この持続してきた日々を、見届けてくれた証人を
築き上げた礎を信頼したい。
信用や結果という強固な価値は、足をつける場所が揺るがない保証、簡単に抜け落ちたりはしない。
何を形成しているのか見失う日もある。
しかし日の出を迎える瞬間に意味を感じるように
変わらず、弛まずに生活を続ける。
花代