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自我

私が話す私の話に、一緒になって身を焦がしたり憤慨したり蕩けたり、しないよね。

温度はきっと移らないんだよ。


うーん、少しは熱を与えるかもしれない。

でも殆どは情報として、大まかに噛み砕かれて処理されて、興味を消化するための作業でしかないんだ。


大概人は他人を主人公に位置付けない。

認められたい一心で好きでもないことに奔走してもさ、たぶんそんなに熱を持って見てくれていない。

そのくせ目が良いから見栄を見抜いて世辞を言うの。

誰のために、何のために時間を消費しているのだろう。


時代は変わったと思う。

他人がいないと幸せになれない脆弱性に目を覚ました私達、豊かさの概念を疑った。

お金で買えるものは、お金を手にすれば買えるから要らない。

買って終わってまた欲しい、それが無意味だったとようやく気がついた。

考え、作り、失敗し、工夫し、成功して

自分自身が満たされる瞬間を手に入れたい。

愛着のある日常、愛おしい人生を送ろうよ。

花代