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1/fゆらぎ

波の音、川のせせらぎ、風にゆられる葉の音、木目、焚き火、鳥のさえずり すべて癒される。この音や視覚、感覚を通して心地よさを感じる現象。

なぜこれを求めるのか。

なぜこれが癒されるのか。

結論

「1/fゆらぎ」を感じられるから。
*fとは振動数、周波数のこと。
*世の中にありとあらゆるものはゆらいでいて、ホワイトノイズ(予測不可能なゆらぎ),ブラウンノイズ(ある程度予測可能なゆらぎ)の中間であるゆらぎのこと。

心拍や鼓動、脳波からも1/fゆらぎはしている。転ばずにスムーズに歩いているときもこの1/fゆらぎをしていて、ケガや障害があり上手く歩けないときには1/fゆらぎはしていないという。このことから音楽療法を活用しリハビリを行う上でも1/fゆらぎに注目が集まっている。

電車のゆれが気持ちよく寝てしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

電車のガッタンゴットンという揺れも1/fゆらぎなのです。

人は5感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を通して1/fゆらぎを感じると生体のリズムと共鳴して快適感を感じると言われている。
最近は、ヒーリングミュージックと呼ばれる音楽も多数あり、1/fゆらぎを感じられるように作られているそうです。

声にも1/fゆらぎを持つ方がいらっしゃるみたいで、1万人に1人と言われているみたいです。
日本にも
美空ひばりさん
小田和正さん
宇多田ヒカルさん
などがいるみたいですね。

ダンスでもゆらぎを感じるのはとても大事です。
リズムを取る、音に合わせるといった技術ではなく音楽のゆらぎに呼吸や心拍、身体をゆらぎながら合わせていくことで共鳴し、快適感を感じる事が重要。

例えば、誰かが見ていたり、舞台など緊張感があると心拍数が上がり、呼吸が浅くなり、身体も硬くなりやすく音楽のゆらぎと合わずに結果につながらなかったり、納得のいくダンスが出来なかったり、練習のが上手く出来たなんてそんなこともあるかもしれませんね。

そもそもこのゆらぎの大切さは、生活と音楽が一体化していれば自然と身に付きそうですが、環境がないと難しいのかもしれません。

小さい子供が音楽に合わせて自然と身体を動かすのも、音楽によって伝わる空気の振動に無意識に身体が反応し1/fゆらぎを感じています。
動物にも同様に1/fゆらぎは感じることができ、養鶏業を営んでいる方の中には鶏に音楽をきかせて育てる手段もあるみたいです。美味しい卵を生んでくれそうですね。

ダンスというとリズム感がないから踊れないというダンスに抵抗のある方もいると思いますが、キレキレに体を動かし、リズムや音に合わせるという概念ではなく、時間に余裕があるときに誰にも見られない環境で好きな音楽に浸ってみてください。
そして、その時に反応する身体に注目してみて下さい。

鼻歌を歌いながら少し顔が動いてるだけかもしれないし、手や足を動かすかもしれません。
それがあなたのゆらぎです。素晴らしいノリです。

なにもカッコよく誰かに見せるために踊ることがダンスの全てではなく、音楽と身体が共鳴しゆらぎに身を任せてより快適感を感じてみてはいかがでしょうか?

造形物や時間など規則的な物に囲まれた私達の生活は自然から溢れ出す1/fゆらぎを求めているのかもしれませんね。

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