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デザイナーにはマーケティング視点が必要

こんにちは!楽しみながら成果を上げるマーケティングディレクターの中村です。今日はデザイナーに必要なマーケティング視点について話したいと思います。

ウェブサイトやパンフレットなどの制作業務において、ただ作るだけでは将来は困難です。なぜなら、プログラミングがわからなくても簡単にウェブサイトが作れるサービスがたくさんあり、AIの技術も日々進化しているからです。これからはAIが簡単にデザイン作業を代わりにやってくれるかもしれません。

そのため、「作ること」だけが目的ではなく、もっと深く大切なことに焦点を当てる必要があります。

商業デザイナーかアーティストか

あなたは商業デザイナー(グラフィックデザイナー)ですか?アーティストですか?または商業デザイナー(グラフィックデザイナー)を目指していますか?アーティストを目指していますか?

いや〜自分はどっちかな?と悩んだ時、簡単に判断できる問いかけがあります。「あなたは自分の作ったデザインを作品と呼びますか?それとも実績と呼びますか?」

この問いに対して、前者を選んだ場合アーティストよりの思考で、後者を選んだ場合は商業デザイナーよりの思考を持ち合わせていることでしょう。

この記事を書いている中村は商業デザイナーなので、正直アーティストのことが分かりません。なのでアーティスト思考の方はここでそっと画面を閉じてください。ごめんなさい。

僕らはビジネスの成果を担っている

僕たちはアプリコットデザインというデザイン会社で、商業デザインを中心に活動しています。商業デザインの最大の目標は、「商品やサービスの売上を伸ばすこと」です。つまり、デザインを通じてビジネスの成長を実現することが私たちの使命なのです。

たとえデザインがとてもカッコよくておしゃれでも、それが売上に結びつかなければ意味がありません。確かにおしゃれなデザインは社内のモチベーションを上げる効果があるかもしれませんが、それだけでは不十分です。

厳しいことを言うようですが、成果を上げることができないデザイナーは、「ただ作ることができる」だけの存在になってしまいます。そして、もしかしたら将来は他の誰かにその仕事を取られてしまうかもしれません。

だからこそ、私たちデザイナーは常に成果に貪欲であり続け、その目標に向かって全力を尽くさなければなりません。

正解は誰にもわからない

例えば、あるりんご農家さんがりんごをより多く売るためにECサイトを作りたいと相談いただいたとします。その場合、どんなデザインが効果的か、訪問者にどのようなアクションをしてほしいかを考えながら、最適なデザインを提案します。

しかし、たとえ「これだ!」と思うデザインが完成したとしても、それが本当に正解かどうかは、実際にサイトを公開してみないと誰にも分かりません。

実際にサイトをリリースしてみたら、思ったより反応が悪かったり、カートに入れた後に購入を諦める人が多かったりすることもあります。これは、デザインが仮説に基づいて作られているため、実際に市場で反応を見てみないとわからないからです。

経験豊富なデザイナーであれば、過去の経験や知識を基に「この方法なら売れるだろう」といった仮説を立てることは可能です。ですが、環境が変わったり、市場の動向が変わったりすると、過去の経験が役に立たないこともあります。つまり、最終的には「売るための正解は誰にもわからない」というのが現実です。

検証、改善を繰り返して正解に近づく

成功するには「検証と改善を繰り返すこと」が大切です。でも、最初にどうやって仮説を立てるのか、それ自体が一つの挑戦ですよね。

例えばりんごを売りたいと思ったら、そのりんごがどんな特徴を持っているのか、どうやって育てられているのかを知る必要があります。また、そのりんごの収穫時期や、売れ筋の数量、利益など、ビジネス全体を理解することも大切です。

仮説を立てる第一歩は、顧客について深く理解することから始まります。顧客を理解しないで仮説を立てると、目標から遠ざかるリスクが高まります。

仮説を設定し、それを基にデザインを作ってリリースしたら、次はその仮説が正しかったかどうかを検証します。そして必要な改善を行います。

このプロセスを繰り返すことで、少しずつでも正解に近づいていくことができます。そのためには、仮説を立てるスキルと、検証や改善を素早く行う能力が求められます。

スピードを上げるためには迷わないこと

デザインを早く作ることは、仮説、検証、改善のサイクルを速く回すことにもつながります。もしAのプランがうまくいかなかったら、すぐにBのプランを試せるんです。

早く作るためには、迷いを少なくすることが大切です。デザイン作業は選択の連続なのですから。

たとえば、メインの色を赤にするか青にするか、写真は優しい雰囲気のものがいいか、それともかっこいいものがいいか、文字のフォントはゴシック体がいいか明朝体がいいか、など、いろいろ決めなくちゃいけません。

これらの決定をするときに迷わないようにすることが、制作のスピードを上げる鍵です。

ビジネスモデルの理解とマーケティング知識

たとえば、初めて行く旅行先で道に迷うのは、その地理に詳しくないからですよね。同じように、デザインも情報が不足していると迷いが生じやすくなります。

例えば、何も情報がない状態でデザインを頼まれた場合と、ターゲットが「30代男性」という具体的な情報を持ってデザインする場合を比べると、後者の方が迷いが少なく、効率的に作業が進むことがわかるはずです。

では、デザイナーに必要な情報とは何でしょうか。それは、クライアントのビジネスモデルを理解することと、マーケティングの基本を知ることです。

ビジネスモデルの理解には、次のような情報が含まれます

クライアントがターゲットとする市場や顧客層

・提供する商品やサービスの特徴、価格設定、販売チャネル
・競合となる企業や製品の特徴
・製品1個あたりの利益や、売上の主要な源
・企業や製品が目指しているブランドイメージや市場での位置づけ

マーケティング知識

・採用されているマーケティング手法とその役割
・SEO対策として狙うべきキーワード
・キャンペーンの目標
・ターゲット顧客の購入行動や嗜好、問題点

これらの情報を把握しておくことで、デザイン制作時の迷いを大幅に減らし、より成果を上げやすい精度の高いデザインが可能になります。

デザインする際は、「クライアントとその顧客の顔が見えていますか?」と自分自身に問いかけ、その答えを基に作業に取り組むことが大切です。


ただいまTONE BRANDING(アプリコットデザイン)では、ブランディングに興味のあるデザイナーを募集しています。実務経験3年以上、WEBデザインやロゴ制作・グラフィックの制作ができる方、クライアントに対して一貫性のあるデザインを提供できる方(将来そうなりたい方)のご応募をお待ちしております。

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