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そしてひとつ年を重ねる

Hello World,はーぼです。Youtubeにある動画で、今から30年近く前のサントリーのCM動画があります。

ピーターフォーク演じる酒場のバーテンと客の青年の短い会話劇です。

酒場にちょっとためらいがちにやってきた青年が、カウンターに座ると、「今日は誕生日なんです」といった後、少し勢い気味に「ちょうど30になりました」といいながらも、最後にはさみし気に「30になっちゃったんです」と言います。

それまで相槌を打っていたバーテンダーのピーター・フォークはそこで初めて「あ そう 30なの」といって「じゃあ来年は31ね」とウィスキーのグラスを差し出し、グッドラックの声とともにCMが終わります。

30歳という20代とは違う、もう若くなく、そして社会的にもそれなりの責任を持たなくてはいけない年代になったことの戸惑いや座り心地の悪さを感じているような青年に対し、軽く、あ そうなのと流し、じゃ来年はひとつ年をとって31になるね、と肩の力をぬきなよと諭すように言うピーター・フォークは年輪を重ねた大人の味がでていますね。

30なんて、29からひとつ年を重ねてただけだよ。そんなに大きく受け止めることはない。日々は流れて来年にはまた年を重ねて31になるだけだよ。それだけのことなんだよ。とでも言いたげな。

日本人はほかの国に比べて年齢というものを気にしすぎるーのかどうか、ボクにはよくわかりませんが、誕生日は何歳になった、という事と共に、これからも年を重ねて生きていく、そのことを確認するための日でもあるのではないかと思います。

というわけで、今日はここまで。Good-Bye World,はーぼでした。


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