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【未購読後悔日記】『盗まれた国書―飛鳥探偵帖』著:上宮 真人

Hello world,はーぼです。

書籍ー特に紙の書籍には、避けて通れないものがあります。
それが、絶版です。
毎月、次から次へと新しい本が、様々な出版社から出版されます。
一世を風靡した大ベストセラーであっても、いつの日かは書店の本棚から姿を消し、やがて絶版の時を迎えます。

絶版となった本の一部はブックオフや古書店などで、またはアマゾンで出品されることもありますが、それもやがては消えていき、そんな本があったことさえ、人々の記憶からも消えていき、書籍としての終わりを迎えることになります。

買おうと思えば買えたのにちょっとした気まぐれで買わなかった、そして今は猛烈に後悔しているという、いわゆる未購読後悔本を、思い出しては紹介しようと思います。

その最初が、上宮 真人氏の歴史ミステリ『盗まれた国書―飛鳥探偵帖』です。

608年夏、遣隋使小野妹子は大任を果たし、無事日本に帰ってきた。
あとは委細を報告し、隋帝より預かった極秘の国書を渡すだけ。
秘密の国書があることは誰も知らない。
ところが、斑鳩の里へ聖徳太子を訪ね、国書を渡すことになっていたその日、錠のかかった戸棚から国書は消え失せていたのである。
―ここで名探偵聖徳太子が登場する。
この国書盗難事件を扱った「盗まれた国書」をはじめ、「吉備路の怪」「英雄の研究」など、聖徳太子自身が探偵となって古代史の怪事件を解決する書き下ろしミステリー。

アマゾン「BOOK」データベースより

なんと探偵役を務めるのが、聖徳太子なんです。
この発想だけでも読む価値はあると思います。
なのに、この本をボクはブックオフの100円コーナーで手に取ったものの、特に理由もなくなぜか買わなかったのです。
買っておけばよかったと、今では反省してます
(まあ、本の状態を気にさえしなければ、アマゾンで買えるんですけども)

ちなみに上宮 真人氏は、飛鳥探偵帖として、もう一冊、美貌の歌人額田王が探偵役を務める『額田王の挑戦―飛鳥探偵帖』という歴史ミステリも書かれていています。

日本史上の最も重要な変革期飛鳥白鳳時代の空白を埋める文書、『留倭余録』発見。
新羅、百済、高句麗―半島三国の狭間で揺れるヤマト政権、東方に手を伸ばす超大国―唐。
失敗に帰した大化改新、中大兄王子と中臣鎌足の独裁体制の行方は?
やがて古代国家の完成者となる天武天皇―大海人王子と額田王の愛…。
有馬王子謀叛事件の真相は?
定恵法師はなぜ暗殺されたのか?
綿密な考証と大胆な仮説、名探偵額田王が快刀乱麻を断つ。
書下ろし古代史推理小説。

アマゾン「BOOK」データベースより

こちらはブックオフや古書店で見かけたことがないのですが、こちらも面白そうですね。
飛鳥時代を舞台にした歴史ミステリ2作、東京創元社などから、電子書籍として復刻してほしいものです。

本との出会いは一期一会。迷ったら買うのが正解なのかもしれません。
なにせ、100円で手に入っていたわけですし。

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございます。
See you next time,はーぼでした。

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