タイトル思い浮かばない

私が頭良ければこんなことにならなかったの?
私が生まれてこなければよかったの?
ねぇ、私なんで生きてるの?
誰か教えてよ
お母さんやお姉ちゃんみたいに優しい人がこの世の中にたくさんいてほしかった、

私は麻衣、麻衣といえば白石麻衣さんを思い浮かべるだろう。でも白石麻衣さんは有名で何より人気で、、、そんな人と比べ物にならないよ。

母親『起きなさい、学校だよ起きなさい』
『分かってるよ。お母さん、、、だけど手足体が動かないんだ』
『そんな嘘言ってないで早く降りてきなさい』
『お母さん、麻衣が…』
『優衣、どうしたの?』
優衣『麻衣が倒れてる。』
『え、優衣、ほんと?優衣、救急車呼んでくる』
優衣『え、でも呼んでいいのかな?』
母『110番するの?』
『そんな馬鹿なって優衣が危ないよ』
『7119掛ける』
『どうなさいましたか。』
『なみき市なみき町15 妹14歳が苦しそうなんです。反応はあります』
『そしたら119で救急車をお呼びください』

『どうなさいましたか。』
『なみき市なみき町15 妹14歳が苦しそうなんです。反応はあります』
『かしこまりました。』

『御家族はこちらでお待ちください。』
『麻衣、、麻衣』

『麻衣の母親なのですが今日麻衣体調が悪いので休まさせていただきます』
『かしこまりました。担任に伝えておきます』

『1.2.3』
『犀川麻衣さん、14歳、朝御家族が階段から起こした所反応はあったのですが、それからベッドから落ち意識不明となったとのことです』
『ラインとります』
『血圧〇〇の〇、脈拍〇、心拍〇 正常です。脳の検査をしますMRIオーダーして』
『麻衣さん、麻衣さん聞こえますか。』
『・・・』
『麻衣さん聞こえたら手を握ってくれるかな?』
『・・・』
『MRIできます』

『MRIの結果出ました?』
『出ました。特に異常はありません』

『御家族呼んできてくれ』
『失礼します』
『失礼します』
『麻衣さんなのですが特に異常は見られませんでしたが、ただ眠っているとは思えません。最近何か麻衣さんに環境が変わったとかの変化ございませんでしたか?』
『特には・・・』
『お母さん、もしかして、、、』
『ん?』
『前に麻衣、私に悩み事があるって言ってきた。だけどその時優衣電話が掛かってきて何も相談に乗ってあげることができなかった』
『かしこまりました。しばらく病院で様子を見ましょう。』

『麻衣はどうなってしまうのでしょうか。このままとかありえないですよね。』
『ちょっとお母さん』
『そうですね。こちらからも精密検査をしてみないと今のところなんともお伝えすることができません。もし麻衣さんの悩み事で何か進展がございましたら早急にこちらに報告していただけますでしょうか。全力を尽くします。そして精神科の医師にも相談させていただきます。』
『わかりました。どうか麻衣をよろしくお願いします。』

『お母さん、』
『どうした?優衣』
『もしかしたら学校で何かあったとか?』
『ん?なんで?』
『学校の話はね、麻衣全然してくれないの』
『言われてみれば』
『今週いっぱい休むと伝えるついでに担任に聞いてみようかしら』

『こんにちは、私、麻衣の母親でございます。麻衣がいつもお世話になっております。』
『麻衣さんのお母様でしたか。先程はご連絡ありがとうございました。出られず申し訳ございません。すごくいい子ですよ麻衣さん、あ、あれから麻衣さんの体調よくなりましたでしょうか。』
『実は麻衣、今病院にいまして、病院でずっと寝ているんです。それでですね。医師が学校で何かあったのではないかとおっしゃっていて電話させていただきました。』
『あ、そうだったのですね。麻衣さん学校では友達と仲良く過ごしておられますよ。』
『そうですよね。ならよかったです。』

『あいつ、今日ズル休みらしいぜ』
『え、まじかよ』
『俺も休みてぇんだけど』
『もしかしたら俺らの言葉に耐えられなくて休みとか?』
『それで休みはさすがにずるくね?』
『ってか笑っちゃうよねw』
『まぁあいつのことだししれっと学校来るんじゃね?』
『わかるわかる』
『もうあいつ学校来なくていいよ』
『それな』
『うざいし真面目だし馬鹿だし』
『あいつほど馬鹿な人見たことないんだけど』
『真面目なとこはあるけどね』
『わかるそこきもい』
『それなそれな』
『あ、先生来るよ』

『皆さんに話したいことと聞きたいことがあります。』
『めんどくさっ』
『そう言わずに聞いてください。この学校でこのクラスでいじめがあると聞きました。』
『それ誰からの話ですかー』
『デタラメじゃね?』
『最初は先生もそう思いました。だけれど警察の人がうちに1回見回りに来た際に気になることを聞いてしまってそれから隠しカメラを仕込んでいたんです。そしたら衝撃的な映像を見てしまって』
『え、やばい』
『見せましょうか、』
『ご、ごめん、ごめんなさい、クラス全員で麻衣さんのこといじめていました、』
『ごめんなさい』
『御家族に話してきます。貴女方のされたことは許されるものではありません。保護者会を明日開きます。』

『麻衣さんのお母様のお電話でよろしいでしょうか。私担任の岡崎と申します。』
『はい』
『先程生徒に問いただしてみたところ私たちに気
づかれないように毎日陰口を言っていたみたいです。』
『ほんとですか。』
『我々が気づけなかったこと心底お詫び申し上げる所存でございます』
『すいません。精神的に弱っていますのでこれで失礼します。』

『学校でいじめがあったと担任が』
『やっぱりそうでしたか。』
『え、』
『精神科のドクターが朝起きれなかったと聞いて起立性調節障害か、学校に行きたくない理由があって体が動かないのかと言っておりまして』
『しばらくは様子を見ましょう。』
『そうですね。早く起きてくれればいいのですが』

『分かりますかー、麻衣さん麻衣さん』
『ここはどこ?私生きてるの?学校行かなきゃ学校行かなきゃ』
『麻衣さん、ここは病院です。私は精神科医の近藤と言います。隣にいるのが脳外科医の桜井です。』
先生の声が異様にゆっくりに聞こえる。
意識はしっかりしているのだが声を出そうとすると
『学校学校学校、学校に行かないと、』
と学校というワードがつい出てしまう。
『麻衣さん、ここは病院です。安心してくださいね。先生達は麻衣さんを助けるために呼ばれたのです。麻衣さんは何も考えずただただ今生きている自分を褒めてあげてください。』
『学校は?学校行かないとみんなから仮病って言われちゃうよ』
『麻衣、麻衣、学校の先生には話してあるよ。麻衣、クラス全員が麻衣にいじめていたこと謝ってくれたの。』
『私、、、』
麻衣は今まで辛かったことが全て涙として出ていき、その日は過呼吸になるほど泣いてしまっていた。

『母親失格ですよね。私。麻衣がこんなにも辛いいじめに全く気づいてあげられなかった。あの日もいじめられる学校に行くのか、行きたくないって思いながら目を覚ましたかもしれない。でも私は学校だから起きなさいって無理やり起こしてしまった。だから目を覚ました時学校って連呼してしまったのかもしれない。私って麻衣のこと全く知らなかった。学校で友達と仲良くしているという言葉は麻衣なりの母親への優しさだったのかもしれない。もっともっと麻衣に寄り添っていればよかった。麻衣ごめんね。』
『そんなことないですよ。麻衣さんはお母様こと大好きだと思いますよ。麻衣さんが起きた時ようにお母様が持ってくださったノートに麻衣は世界一幸せ者。お母さんの元に生まれてきたんだからって書いてありました。』
『麻衣…』
母親の目からは汗のような水のようなものがぽたぽたと垂れ始めた。

『お母さん、お母さん』
朝慌てて麻衣は叫ぶ。お母さん、麻衣朝起きれたよ。と言いたいのであろうか。
『麻衣、どうしたの?』
『今日から学校行く。』
麻衣の口からは明るい声がした。ただまだ精神科の方から許可が降りていない為退院はできない状態だ。
『麻衣、もうしばらくはここでお休みしようね。麻衣がもっともっと強くなってから学校行こうね。麻衣にはお母さん付いてるからいつでも頼ってね。』
『お母さん、麻衣は散々迷惑掛けてばっかりだから、麻衣いつも以上に勉強頑張る。いつかはクラス1位になってお母さんに認めてもらいたい。』
『麻衣…いい子に育ってくれてありがとう。』

それから1年は月日がたったであろう。
麻衣は受験シーズンを迎えていた。担任の先生からはもう1つ上を目指してもいいと言われた直後だ。それから麻衣はひたすら勉強をし、頭のいい姉の高校に合格できた。クラス全員とは打ち解けるようになり今までのいじめが嘘みたいだ。

『お母さん、麻衣高校生になるんだ。』
と明るく元気に叫んでいた。
そこには入院していた麻衣が嘘のようだった。
麻衣は高校で打ち解けられるだろうか。心配な点は多々見受けられるが母親としては麻衣の成長に期待をしている。


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