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1.2.3.ポペガー!!!RIZIN TRIGGER 2nd 感想レビュー

こんばんは。
本日は、RIZIN TRIGGER 2ndが静岡のエコパアリーナにて開催されました。
『再生・回帰、発掘・育成、地域活性』をコンセプトとしたTRIGGERシリーズ2回目の大会。

今回はキックの試合が前半5試合あり、那須川天心卒業後、キックボクシングはどうなるのかということで、地元静岡からスターは誕生するのかも注目。

さらにメインは静岡に拠点を置くボンサイ柔術所属のクレベル・コイケの復帰戦であり、対戦相手は静岡出身の寝技天狗こと佐々木憂流迦の一戦。

勝負論あるカードが多く非常に楽しみな大会となりました。

■大会スタート

そして大会がスタート。
前回のTRIGGER1stはDEEPのケージをレンタルしたが、今回からついにRIZINオリジナルのケージが解禁となりました。六角形のヘキサゴンケージ。
RIZINグローブカラーと同じグリーン基調としていて、いい感じ!

今回の解説には、川尻達也、KNOCK OUTの山口代表、アンバサダーのくるみ、鈴木アナウンサーという安心のラインナップ。

OP、全選手の入場はTRIGGER仕様で割愛。

その代わり、榊原CEOから開会宣言。
今日は、どうやら富士山の日らしいです。
その日に静岡でやるというのも、なにかの巡り合わせって感じですね。

選手にはてっぺん目指す勢いで頑張って欲しいです!

そしてお待ちかね。
いよいよ試合がスタートです!

■試合順

それでは順に振り返って行きましょう!

第1試合
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(60.0kg)
伊藤勇大 vs. 桃翔

伊藤は、プロ2戦で1勝1分けとデビュー間もないが、20歳という若さ故の勢いあふれるファイター。

桃翔は、静岡出身で元パティシエファイター。通算10戦4勝6敗と黒星が先行している状態。

試合展開
伊藤がカーフを効かせるが、桃翔はボディとジャブを当てだしてペースを掴みだし、伊藤は鼻から出血が。2Rになり開始早々にレフェリーが試合を中断しドクターチェック。出血が止まらずドクターストップ。
結果は、桃翔が2R TKO勝ち。

桃翔が冷静にジャブを打って試合を作り勝利。伊藤も若さ溢れるイケイケファイトだったので、いいオープニングマッチでした。

第2試合
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(59.0kg)
大樹 vs. 仲川広汰

大樹は、DEEP☆KICKスーパーフェザー級チャンピオンの若手注目ファイター。

仲川は、静岡出身で、ロングレンジが武器のテクニシャンタイプ。

試合展開
仲川がリーチを活かしたをミドルキックで距離を保とうとするが、大樹が徐々にパンチでプレッシャーをかけ、近い距離で左ストレートを当てる。
2Rは仲川が前蹴りや膝を多用し大樹が少しやり辛そうではあるが、それでもパンチで圧をかけどんどん仲川の動きが悪くなる。
3Rは大樹が仲川をケージに押し付けてパンチをラッシュするも仲川を倒し切ることはできず試合終了。
結果は、3-0で大樹が判定勝ち。

リーチ差とクリンチに苦しんで攻めあぐねたが、大樹がDEEP☆KICKチャンピオンの実力を見せた。本当はスカ勝ちはしたかっただろうね。

第3試合
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(58.0kg)
MASANARI vs. 松井大樹

MASANARIは、建設会社を経営するかたわら、キックボクサーとしても活躍する異色のファイター。喧嘩がバックボーンで負けん気が強い。

松井は、空手で世界大会でも優勝を飾るなど実績を残し、現在はプロとして3戦無敗と快進撃を続けており、今後の活躍が期待される静岡キック界の要注目ファイター。

試合展開
蹴り合いになるが、松井の方がスピードとパワーで勝り、徐々にMASANARIが下がりだし近い距離で松井がパンチを当てだす。2R、3RとMASANARIは松井のパンチを貰いながら前に出るも終始大樹ペースで試合終了。
結果は、3-0で松井大樹の判定勝ち

最後まで倒れないMASANARIの根性は凄かったし、松井の空手ベースの強さも見れたのでいい試合でした。

第4試合
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(65.0kg)
北川裕紀 vs. 竹内皇貴

北川は、シュートボクシングスーパーフェザー級4位で、的確な打撃とディフェンス力が持ち味。

竹内は、キックの名伯楽・前田憲作のチームドラゴンに所属するタフネスファイター。一撃でゲームを引っ繰り返す破壊力抜群の膝蹴りを持ち合わせている。

試合展開
北川が右のローキックと左のジャブで自分の距離を保つが、竹内は三日月とボディへの膝でケージに追いやり、飛び膝を効かさて、あわやダウンのところで1R終了。
2R開始早々にドクターチェックが入るも試合続行。そこから北川が前に出て膝蹴りと前蹴りで序盤にペースを掴みだし竹内の動きが悪くなり形勢逆転。
3Rは竹内が盛り返し、北川をケージに押し付けての終始膝連打で、北川も何とか攻撃を返すも試合終了。
結果は、3-0で竹内皇貴の判定勝ち

第5試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
内山拓真 vs. 原虎徹

内山は、ボンサイ柔術所属の若手ホープということで、得意のキムラロックが炸裂するか。

原は、石渡伸太郎らのいるCAVEに所属しており、20年2月のDEEPフューチャーキングトーナメント優勝者。

この二人は、22年1月の石渡伸太郎引退興行でバンタム級1DAYーナメントのリザーブマッチとして組まれていたが内山のコロナ感染により中止となってしまい、このRIZIN TRIGGERにスライドされた形。

試合展開
1Rは後半までお互いローの蹴り合いで、後半に原がハイキックを内山のガード越しにあててからプレッシャーをかけだす。
2R、内山がタックルしかけるも、原が切って倒し返す。再度内山がテイクダウンを仕掛けバックをとり、チョークのプレッシャーからパウンドを与えたところで2R終了。
3R、内山のタックルに原がフロントチョークを合わせるも抜けて内山が上に。立ち上がり今度は内山が引き込み原が上に。そこから原がトップから打撃をコツコツあてて試合終了。
結果は、2-1で内山拓真が判定勝ち

2ラウンド目のバックキープが評価された感じですね。原の打撃がもう少し見たかったので残念。

第6試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
小島勝志 vs. 中川皓貴

小島は、現在GRACHANフェザー級1位。地下格闘技に参戦していたこともあり、アグレッシブなファイトで直近では3連勝と勢いに乗っている。

中川は、GLADIATOR、DEEP、パンクラスで活躍し、直近はなかなか勝ち星に恵まれないがグラウンドテクニックと的確な打撃を併せ持つため、ここからの飛躍が期待されるファイター。 

試合展開
1R中川のミドルが入りだしペースを掴むと、小島のパンチを合わせて、カウンターを当てグラつかせる。
2Rも中川がパンチからのテイクダウンで終始マウント、バックをコントロール。
3Rも中川がテイクダウンし終始トップキープし試合終了。
中川皓貴の1R一本勝ち予想

正直フィニッシュ見たかった。中川は結構期待できるのでまた見たい気はする。

第7試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(62.0kg)
遠藤大翼 vs. 吉野光

遠藤は、PANCRASE、CAGE FORCE、DEEPを主戦場とし過去に金太郎、加藤ケンジ、手塚基伸などにも勝利している。

吉野は、現在までに10勝2敗の好成績を残しているレスリングがバックボーンの若手有望株。

試合展開 
1R早々に吉野がタックルでテイクダウンし、マットヒューズポジションからの打撃であわやストップまで追い込むも遠藤は何とか凌いで2Rへ。
2Rも吉野がテイクダウンしトップキープ。3Rも同様に吉野がテイクダウンで圧倒しフィニッシュを狙いに行くも時間が足りず試合終了。
結果は、3-0で吉野光の判定勝ち


もう少し遠藤が打撃を当てられると思ったが、やっぱり吉野のフィジカルは強かった。くるみちゃんが解説で『強いのは分かるけど、そこからフィニッシュ出来るかどうかがスターになれる選手』と言っていたのが凄く印象に残ってる。確かになと思いました。

第8試合
RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(100.0kg)
笹田勝俊 vs. マウンテンRYUGO

笹田、現在はRKSヘビー級チャンピオンの46歳。剛腕タフネスファイター。

RYUGOは、地元の静岡KICKを主戦場にする剛腕パンチとハイキックが得意のファイター。

試合展開
笹田は左フックと左ボディで攻めようと距離を詰めるが、RYUGOのボディからのハイキックがヒットし笹田がダウン。立ち上がるもRYUGOの追撃で再度ダウンしレフェリーが止めに入る。
結果は、マウンテンRYUGOの1R TKO勝ち

地味な決着になりそうと予想したが、ヘビー級ならではのインパクトある1R決着で満足!
第1試合目以外でようやくフィニッシュ勝利が生まれた。

第9試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(73.0kg)
渡慶次幸平 vs. ハリー・スタローン

渡慶次は、ラウェイ王者として前回RIZIN32で初出場するも大原樹里に1R負けしてからの復帰戦。

ハリー・スタローンは、柔術大会で好成績を残し、現在はDEEPが主戦場。現フェザー級王者牛久とも対戦しており経験値では負けていない。

試合展開
1Rお互いローキックを蹴り合い、中盤に渡慶次が蹴りで態勢が崩れたところにスタローンがバックにまわりチョークを狙うも凌いでスタンドへ。後半打ち合いの展開になり渡慶次がフックを当て、スタローンがガス欠になるもゴングに救われる。
2R渡慶次のハイキックが当たりグラつくも、スタローンはテイクダウンで防ぐ。その後も渡慶次が打撃ラッシュを仕掛け、最後スタローンも起死回生に前に出て打撃を仕掛けるが態勢を入れ代え、渡慶次のフックがスタローンの顎を捉えダウンし、レフェリーストップ。
結果は、渡慶次幸平の2R TKO勝利。

休憩前ということで、前半戦をしっかりフィニッシュで締めてくれて助かりました。
前回不完全燃焼だっただけに渡慶次の勝利が見れて良かった。グラウンドの対応もしっかり見れたのでまたRIZIN呼ばれそう。ベイノアだと流石にキツそうなので、修斗かDEEPの下位ランカーくらいがベストですね。

■ある選手からご挨拶!

サトシ夫妻がケージin。
榊原CEOへの感謝の言葉を述べたあとに、サトシから4月試合したいと直談判。
榊原CEOもケージinして、対戦相手はまだコロナの関係で画定できないが、4月にサトシと外国人選手でタイトルマッチをすることが決定!
果たして、大晦日クル予定だったジョニーケースがくるのか?
楽しみがまた一つ増えました!

そして休憩明けの後半戦。

第10試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
新居すぐる vs. 山本空良

新居は、柔道で培った寝技とフィジカルを武器にGLADIATOR、TTF Challenge、DEEPで活躍。21年10月のRIZIN.31では、ベテラン中村大介に挑むも一本負け喫し、そこからの再起戦。

山本は、小5から総合格闘技を始め、多彩な寝技を武器にFighting NEXUS初代フェザー級王者へ。RIZIN初出場のTRIGGER1stで鈴木千裕に判定負けし、こちらもRIZIN再起戦。

試合展開
新居がパンチで前に出てきたところに、山本が右フックを当てて新居がダウン。何とか立ち上がるも追撃のラッシュでレフェリーストップ。
結果は、山本空良の1R TKO勝利

グラップラー同士なので寝技の攻防になると思ったらまさかの打撃決着。しかし解説で川尻選手が言ってたがお互いが攻めた結果なので、新居選手も今回はすぐに負けてしまったが、次頑張って欲しいです!そして山本選手は、マイクでメイン二人よりも強い選手になると宣言!今回かなりいい勝ち方をしたので次回はもう少し上位の選手と見てみたい。中村大介とか白川陸斗とか面白そう。

第11試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
アキラ vs. 鈴木琢仁

アキラは、PANCRASEで元フェザー級王者の田村一聖や元修斗世界ライト級王者の松本光史にKO勝利し、RIZIN31では阿部大治に一本勝ちを収め現在三連勝中と絶好調。

鈴木は、勢いのあるボンサイ柔術所属で、昨年10月のDEEPでレジェンド北岡悟との対戦で3Rに飛び膝をヒットさせ逆転勝利を収め、こちらも好調。

試合展開
1R鈴木はアキラの突進を止めるために関節蹴りやリーチを活かしたジャブで牽制。中盤でアキラがテイクダウンを取るも、返され鈴木にトップキープされる。後半はスタンドの展開に戻りアキラが再度鈴木をテイクダウンし、ノースサウスになるも時間が足らずに1R終了。
2Rアキラがケージに押し付けてのテイクダウンしトップキープ。
3Rもアキラがテイクダウンしトップキープをするが抜け出され最後は鈴木が上になりパンチをコツコツ当てて試合終了。
結果は、3-0でアキラの判定勝ち

前回同様に、パンチではなくグラウンドでの展開が多かったですね。是非次回は、ストライカーの大原樹里との試合が見てみたい。それかヤッチ君とも組まれそうな気がする。

第12試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
加藤ケンジ vs. 倉本一真

加藤は修斗で活躍するパンチ主体のアグレッシブファイター。前回のRIZIN TRIGGER1stにも出場し、2RTKO勝利を飾っている。

倉本は、レスリング全日本選手権で優勝した実績を持ち2018年に総合格闘家に転向。RIZINバンタム級トーナメントでアラン・ヒロ・ヤマニハに判定負けし無念の一回戦負け。そこから今回が復帰戦で、RIZIN初勝利となるか。

試合展開
早々に倉本がテイクダウンして、上からのパウンドと、がぶっての膝。さらにはケージに押し付けてのパウンドラッシュで打撃を効かせる。そして加藤の頭をケージに押し付けての膝蹴りをしたところでレフェリーが止めに入る。
結果は、倉本一真の1R TKO勝ち

これはかなり、インパクトのある勝利でした。パウンドめちゃくちゃ強い。次の試合楽しみですね!トップどころと見てみたいのだが、候補としては誰だろう。大塚隆史とか渡辺修斗とかどうでしょう?

第13試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
クレベル・コイケ vs. 佐々木憂流迦

クレベルは、元KSWフェザ級王者、元REBEL FCフェザー級王者。RIZIN参戦後はのカイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来と対戦し、どれも衝撃の一本勝ちでRIZIN3連勝。戦績は28勝5敗のうち26フィニッシュという驚異の強さ。

憂流迦は、UFCで活躍後にRIZINにバンタム級で参戦。そして昨年RIZIN31から階級をフェザー級に上げるも堀江圭功に判定負け。そこから今回は地元静岡でのRIZIN TRIGGERということでクレベルの相手に大抜擢。勝ってフェザー級をさらなる混沌の階級にすることはできるか。

試合展開
憂流迦が遠い距離からのパンチでプレッシャーをかけ、我慢できずにクレベルが前に出たところに、憂流迦がカウンターの右でクレベルがダウンする。しかし深追いせずクレベルを立たせる。クレベルも強引に前に出て打ち合い、憂流迦も被弾する。後半はクレベルから組み付くも引き剥がして、憂流迦の打撃がテンプルを捉えてクレベルがフラつき、ゴング。
2Rはクレベルがタックルを仕掛け憂流迦を引き込むと、そのままクレベルがバックを取り、そのままチョークを狙う。一度は外れるが再度セットし直して、憂流迦が堪らずタップ。
結果は、クレベル・コイケの2R一本勝ち。

佐々木憂流迦惜しかったー!!!

事前予想でも
『1R憂流迦が優勢に進め、2Rクレベルがペースを掴んでバックチョークで憂流迦がタップアウト』とほぼ完璧に当たってました。

でも正直あまり嬉しくなくて。
なぜなら、やっぱり1Rのダウンでもしかしたら佐々木憂流迦が勝つんじゃね!?というワクワクが凄くて、それでもやっぱり勝てなかったかーという気持ちが強かったからですね。

やっぱりクレベル強いっすね!
きっちりフィニッシュで締まったし、メインに相応しいいい試合だった!!!

マイクでは、牛久へのタイトルマッチをアピール。
それが無理ならグランプリに参加したいとのこと。
タイトルマッチやって、勝った方の挑戦者に朝倉未来って感じかな?

あと、最後の掛け声めっちゃ好きでした。

1.2.3.ポペガー!!!

■総括

総括としては、まず前半組はキックもMMAも思ったより判定勝ちが多かったですね。
うーん‥と感じた人は多かったはず。会場も温まってなかったですよね。

途中でも言いましたが、
フィニッシュ出来るスター選手が欲しくなりましたね。

前半は、マウンテンRYUGO選手と渡慶次選手のフィニッシュ勝利でなんとか後半戦に繋いだかなって感じです。

一方、後半組はナンバーシリーズで組まれてもいいレベルのカードなので、やっぱりワクワクが違いました。
特にメインのクレベル・コイvs佐々木憂流迦は最高でしたね。
お互い良いところも悪いところも出て、最後はしっかりクレベルがポペガー。

結果、いい大会でした!

果たして今回出場した選手が今後どうやってRIZINのストーリーに関わっていくのか?
非常に楽しみです。

感想レビューは以上となります。

ちなみに…
勝敗予想は13試合中、11試合的中。
勝ち方は11試合中、4試合的中。
でした。

そして、再来週の3/6にはRIZIN LANDMARK02がありますね!ポスターも解禁!

旨さが凝縮された感じで、めっちゃ楽しみなんですよね!!

次回は、全的中目指します。 

そんな感じで、今回はこの辺で。

選手、関係者の皆さん本当にお疲れ様でした!

ではでは。

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