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「イジメ、ダメ、ゼッタイ」ってBABYMETALも言ってたじゃん!

言いたいことはタイトルそのままである。

こんなかわいい(そしてかっこいい)女の子たちがいじめはダメだって知っているのに、大人がいじめに対して寛容であっちゃあいけないのですよ。

…なんてことを考えさせられるこの数日間だった。

とはいえ「音楽自体と作者個人は別個として考えるべき」という人も多いだろうし、私とていろいろやらかしているマリリン・マンソンを心のどこかでまだ信じていたい人間なので、敢えてここではいじめという行為に関してのみ批難しよう。

(とはいえこの記事読んだらさすがに考えさせられた。それでも事実と違うと言うならば、ちゃんと確実な証拠を出して真実を明るみにしておくれ、マンソン。ディタみたいな形で発信してくれる女性にはなかなか出逢えないものだよ、どんな優れた人であったって。)

さて、そもそも「いじめ」たるものの存在こそが悪であることは前提としてだ。障がいのある人をいじめるというのは尚更胸糞が悪い

私が生まれる前に亡くなった兄が自閉症児であって、だからこそ私は同級生が、今でいう支援級に通っていた、発語の無い知的障がいを持つ先輩を「チッキー(知的障がいの略)」とか「シンショー(先輩はそもそも身体障がいじゃないんだけども…)」などと称して嘲笑していたことに、めちゃくちゃ気分を悪くしていた。

そもそも彼らが「自分たちより弱い」、つまり「弱者」であるという認識は、案外間違っている。

障がいにもよるので一概には言えないのだけれど、たとえば体のものすごく大きい、力だって私たちよりうんと強い、そういう方だって実際にいるではないか。

(おそらくうちの兄も成人していたらそんな体躯になっていたと想像される。)

加害者側は被害者を「弱いと勝手に認識していた」からこそいじめたのだろうな、と、今回の件を追っていてそう感じた。そして大概、本当の意味で「弱い」のは加害者である。心のどこかに何か歪んだものがあるからいじめなんてやるのだ—と、少なくとも私はそう思っている。すべてのケースにおいてそうとまでは言わないけれど、8割くらいはそうなんじゃないのかな。

上記の記事でも書いたのだけれど、高校時代の私に嫌がらせをしてきた男子(O君)はきっと、自分より弱者に見えた私を痛めつけることで、ストレス解消でもしようと試みたのだろう

中学では成績もトップクラスだったろうO君も、高校では同じレベルの生徒が集まるのだから当然、その中に沈んで目立たなくなる。彼は田舎の中学校の上位カーストからいきなり「平民」にされたワケだ。
O君よりもばつぐんに容姿の整った、しかも性格も良くて頭もいい同級生も、それなりに居た。
だからこそO君は、自分のアイデンティティを保つことに必死だったのかも知れないこの高校では誰にも勝てない、だから弱者だと勝手に決めつけた私をいじめて、私には勝とうとした。

(そんなO君に腹を立てた私は、O君の外履きをよく、玄関にあったゴミ箱にこっそり棄てていた。)

ところで、上記の記事では私は件のO君を「許そう」としたけれど、今現在、結局はぜんっぜん許せていないのだと再認識した。なんやかんやムリだった。今でもO君のことを思い出し、はらわたが煮えくりがえることも多々ある。

いじめというのは「許されること」が限りなく少ない行為だ。

そして加害者を「許す」のは社会という名の外野では無い被害者のみに許可された権限なのだ。

だから加害者を「許さない」のも被害者の自由、それを外野がとやかく言うことでは無い。誰も、この件に関して裁判官にはなれないのだ。

それにしても「90年代はいじめもなんとなく許容されていたから、ああやって雑誌にも平気で書かれたんだよ」的な意見もあるようだが、もしそうならば、だからこそうちの小学校~高校でもいじめって横行していたのかしらん、と、当時の世相が心底嫌になる。

でも確かに、何が怖かったのか結局思い出せない様な先輩のことがとにかくもう怖かったし、いわゆる貧乏パーマをおしゃれだと思っている様な女の子に仲間外れにされていたこともあるし、何が何だか、もうめっちゃくちゃな時代だったのだと思う。

今こうして「イジメ、ダメ、ゼッタイ」と、世界的アーティストが楽曲に乗せて発信できるようになったというのは、少しでも世の中が良くなった証拠—だといいなあ。でもなかなかに五輪関係は…いや、そういうこと言うのやめておこう、日の丸を背負って戦っている選手や、聖火リレーでもりあがった人たちが悲しむようなことにはなって欲しくないし。

でも潰えた案の方の開会式で、本当ならAKIRA関連のパフォーマンスがあったという噂を聞き、ちょっと悔しかったのは事実だ。AKIRAな開会式、見たかったなあ。

でもそういう、本来の日本の良さをきちんと発揮できる場というのは、こんな風に利権利権また利権な塩梅で決まった人選ばかりで、本当に相応しいはずの人たちが外される(、または依頼を受けてもお断りしたくなる)様なイベントででは無く、もっともっと日本がマシな状況になった頃に別の形で設けられた方がいいのかも知れない。

その際には「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を是非、BABYMETALに演奏して頂きたい。そうだよね、と皆が頷くかの様にヘドバンするのだ。それこそクールジャパンってやつじゃあないのかね。




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テレビ埼玉のCMに出演しています。良かったら是非ご覧くださいね!

知名度UPをもくろんで「弾いてみた」とかやってます。こちらもご覧いただけたら幸いです!


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