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エッセイ

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私が書いたエッセイ的なもののまとめです。
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2021年3月の記事一覧

「必殺仕事人」での悲劇に教えられたこと

「自分を大切にする」ということが、今でもどうしてもうまくできない。 思えば小学生の頃から…

「今の私のことも、あなたたちは馬鹿にできるかい?」

私が小学生の頃、いわゆる子役ブームがあった。 芦田愛菜さんが世に出てくるうんと前のことだ…

野球観戦って、筋少のライヴみたいだ。

「なんていうか、日本の文化のひとつだよね。」 そう言って夫は、以前みたいな声での応援はで…

Therapy

学生時代ほんといろいろあったので、私は基本的に男性が怖い。 学生時代のトラウマが強いもん…

「大切な女の子」として愛しまれたかった

以前のnoteの記事で、仕事で伺うお客さんの中に、下着で私に応対する男性がいることを書いた。…

君のおっぱいは世界一

胸についてコンプレックスがある。ばーん!(効果線的な音のつもり) まあ、この劣等感が生まれ…

薬指の緊箍児

なんかちょっとナーバスになっているらしい、今の私。 三月のどこかの日曜日に来るはずのガスの点検がまだ来ないとか(事前に連絡をくれる様な会社では無い…)、そういう些細なことで神経がやられるタチだし、女性のからだあるあるな時期だったり、雨も降るわ地震も起きるわで、そりゃあナーバスにもなるわ、と、どこか客観視できている自分もいる。 まあ、以前の職場にも「三月はなんだか憂鬱になる」と仰っていた先輩がいたので、そもそもそういう時期なのだと割り切っていれば、だいぶ違うのだ。理由のわか

水曜日に会いましょう

前々から思っていたのだ、埼玉と北海道はどことなく似ている、と。 「翔んで埼玉」に県内が沸…

何がきっかけになるかわからないから色々やっとくといいよ

…という内容のお話をしたいと思います。 もしかすると誰かの役に立つかもわからんので。 ☆…

財布・輪廻転生す。

ホワイトデーに、夫からお財布を貰った。 私の好きなヴィヴィアン・ウエストウッドのお財布。…

10年前の桃始笑—人の為なのか、お金の為なのか

あの頃、私は都下の街の整骨院で働いていた。 典型的ワーキングプアだった私は、新百合ヶ丘で…

母は母、私は私。

母はいつも私に言っていた。「子どもなんかほんとは好きじゃない」と。 じゃあなぜあの人は私…

「出さないんかーい」な夢を見た

昨日の夜、すさまじい胃痛に襲われろくに眠れず、とにかくベッドの上でのたうち回った。 私は…

本当に卒業できたのは、十五年以上後のことでした。

今でも時々私は、「やっと高校を卒業できる」と、ほっとしている夢を見る。 それくらい、私にとって高校という場所は良いモノでは無かった。 いい高校に入っていい大学を出て、高給取りの職に就く—そんな、母親が私に押し付けた夢を担って入学し、あっという間に下から何番目というレベルの落ちこぼれにまで堕落した私だった。今までかろうじて「勉強ができる」というバリアで守られていた私は、いろんな蔑みの視線を受けてはじりじりと火傷みたいに傷ついた。自尊心なんてどこへやら、本当に苦しい日々だった