見出し画像

未解決事件簿4:医療事故(カテーテル事故)による心タンポナーデを隠蔽・放置

前回は当初の医療事故(カテーテル治療の事故)の内容とその後の経過、医師の説明内容についてお話ししました。
 
偶発的で避けようのない医療事故・医療ミスではなく、経験の浅い未熟な医師による未必の故意的な「傷害」であり、その後の隠蔽・放置も含めると不作為の殺人罪という重罪に該当するということをお話ししました。
 
今回は父が医療事故後、回復不能の状態に陥るまでの経過について、医師の説明内容と照らし合わせながらお話ししていきたいと思います。

医師が心肺停止時に「見捨てる」選択肢を提示

入院翌日、8月26日午後に緊急で呼び出され医師から病状の説明がありました。
 
「かなり厳しい状態です。今後、積極的な治療を希望しますか?」という打診でした。
これは専門的には、心肺停止時に胸骨圧迫(心臓マッサージ)、気管挿管・人工呼吸器装着を希望するかどうかの意思確認です。医師はここで「希望しない」という返答を期待していたと思われますが、「希望しない」ということは父を見捨てることになってしまうため、当然、僕たち家族は「希望します」と返答しました。とにかくできることは何でもやって下さい、父を助けて下さい、と頭を下げ、金一封5万円をこの担当医師に渡しました

謎の貧血進行、医師説明なし

貧血が進行しているため輸血が必要という説明もあり、輸血同意書にもサインしました。しかし貧血の原因について医師の説明はありませんでした
 
この日の夜にも面会に訪問しました。既に鎮静、気管挿管、人工呼吸器装着となり、赤血球輸血も開始されていました。医師からは「非常に厳しい状況。心筋梗塞が広範囲で重症のためです」という説明のみでした。

重度のショック(血圧低下)

「残された治療法がない」と医師説明

翌8月27日午後にも緊急で呼び出され、医師からの病状説明がありました。
この時はいつもの担当医師ではなく上司と思われる若い医師の説明でした。

「心筋梗塞が広範囲で重症のため心臓のポンプ機能が低下しているため血圧が維持できなくなっています。昇圧剤を限度いっぱいまで投与していますが、血圧が低下傾向であり、残された手段がありませんこれで血圧がこのまま低下すれば、お亡くなりになる可能性が高いと思います。今晩か明日と思います」という説明でした。
 
「最初のカテーテル治療は成功したんですよね。それなら、このような経過にはならないはずです。何故、ここまで悪くなってしまったのですか?」と僕は質問しました。
 
「何度も申し上げますが、当初の心筋梗塞が広範囲で重症のためです。」と医師は答えました。
 
「最初の心筋梗塞はもう既にあったものですが、その後、カテーテル治療で血流を再開通させたのなら、それ以上悪くなることはないのではないですか?今後、改善していく可能性もあるのではないですか?」と僕は質問しました。
 
「臨床の現場の感覚でも、それは期待できないと思います」と医師は答えました。
 
「もう絶望的ということですか?」と僕は質問しました。
 
「残念ですが、期待はできないと思います」と医師は望みを絶つ返答をしました。
 
「まだできることはあるはずです。最後の最後まで諦めないで、できることは何でもして下さい。どうか、父を助けて下さい。お願いします。父は僕が医師になるのを楽しみにしています。せめて僕が初期研修医になるまでは生きていてほしいのです。」と僕は頭を下げ、その医師にも金一封5万円を渡しました
 
その後、父の元に行き、モニター心電図を見ると、血圧60/40 mmHg, 心拍数150~160と表示されていました。僕は首を横に振り、その場で泣き崩れました。重度のショックで、この数字を見れば救命は困難な状態でした。

「間もなく臨終」、「最後の看取りを」と医師説明

一度帰宅して、この日の夜、再度、面会に行きました。血圧は同様でした。
いつもの担当の医師からも同様の説明がありました。「厳しい状況で血圧も下がってきています。今晩が最後だと思います。」とのことでした。「どうしてここまで悪くなってしまったのですか?」と僕は質問しました。「やっぱり心筋梗塞」とこの医師も答えました。

このとき父の身に何が起こっていたか?

ここで皆さんに質問です。
この時、父の身に何が起こっていたのか、推測できますか?

血圧が低下し、心拍数が上昇するのは「ショック」と呼ばれます(厳密には神経原性ショックの場合は心拍数は上昇しませんが)。

ショックの原因は様々で、循環血液量減少性ショック(脱水・出血など)、血液分布異常性ショック(敗血症性ショック、アナフィラキシーショックなど)、心原性ショック(心不全)、心外拘束・閉塞性ショック(緊張性血気胸、心タンポナーデなど)、神経原性ショック(交感神経ブロック、自律神経失調症など)があります。
 
医師はショックの原因として心原性ショックにしか言及していませんでしたが、後に入手した医療記録を分析・検証すると、この時、出血性ショック、敗血症性ショック、緊張性血気胸・心タンポナーデ、いずれの可能性もあったことが分かりました。
 
しかし、そのいずれも対応せず放置し、回復不能の状態となりました。
 
それが父の生きている姿を見る最後だと思っていました。しかし夜間、病院からの連絡はありませんでした。

実は心タンポナーデに陥っていた

家族の同意を得ずに心嚢穿刺術を行った

僕は心配になり、翌8月28日の朝に病院に向かいました。
病室に行きモニターを見ると、血圧110/60 mmHg, 心拍数100前後でした。劇的に改善していました。
午前11時頃、もう一度病室に行き、モニターを見て変わりないことを確認し、帰宅しようとしたところ、担当医師と会いました。
担当医師は待合室で説明用紙に書きながら説明を始めました。

「実はあの後、エコーを当ててみたところ、心臓とそれを包んでいる心膜の間の心嚢水が増えていて心タンポナーデの状態が疑われたんですね。それでその心膜に針を刺して、そこに貯まった液体を抜く心嚢穿刺という処置をしました。血圧が上がったのはそのためです」という説明でした。
 
「それが昨日、血圧が下がって危険な状態だった原因だったわけですね。とりあえず窮地を脱出できてよかったです。でもこのような治療はそれなりにリスクがあるものでしょうから、口頭でも何でも事前に同意を取るものなのではないですか?」と僕は質問しました。
 
「その点については申し訳ない。深夜でしたし時間的にも待てなかった。急いでやる必要があったわけです」と医師は答えました。
 
「でも僕は昨日、日中と夜と2回もここに来ているわけですから、その時に説明して同意を取っておけばよかったのではないですか?」と僕は質問しました。
 
その医師はこれに対して辻褄の合わない返答を繰り返すのみでした。その説明内容は嘘で塗り固められたものであったことが、後になって判明しました。
 
医師によれば、心タンポナーデの原因は心筋梗塞で壊死した部分から心臓内の血液が緩徐に漏れ出すoozing型心破裂というものだとのことでした。しかしこの説明も実は嘘で、当初のカテーテル治療(PCI、経皮的冠動脈形成術)で心筋細胞に血流を供給している冠動脈をガイドワイヤー、カテーテルで傷つけ、突き破ったという当初の医療事故が原因であったことが後に判明しました。
 
また父の血圧が低下して危篤状態に陥っていた原因は心タンポナーデであったわけですから、心嚢穿刺術という治療法が残されていたわけで、「残された治療法がない」という医師説明は明らかな嘘です。

当初の医療事故が原因で起こった心タンポナーデという致死的状態を知りながら、「残された治療法がない」と嘘の説明をして家族をだまして、その事実を隠蔽・放置して死に追いやろうとしたが、それでは家族が納得しなさそうであったため、急遽方針を変更して、その日の深夜、心タンポナーデに対する治療(心嚢穿刺術)を行ったという経過が浮かび上がりました。

対応は時すでに遅し

8月27日の尿量はほぼゼロで腎不全(ショック腎)が進行し、重度のショックに伴い重症の肝機能障害・ショック肝(AST, ALTは4桁)となり、おそらく脳血流低下による低酸素脳症で脳にも重い障害が残ってしまったと考えられました。
 
こうして医療事故とその後の放置により、父は回復不能の状態となりました。

それからしばらくは小康状態となりましたが、9月5日に鎮静薬投与を終了した後も意識を回復することはありませんでした。9月9日に気管挿管を抜管されましたが、状態は改善しませんでした。
 
自らの医療事故で起こった心タンポナーデという致死的な病態を隠蔽・放置して患者を死に追いやるというのは、もはや医療事故ではなく正真正銘、故意の殺人事件であり、到底許されることではありません。
 
繰り返しますが、こんな病院・医師が何のお咎めもなく野放しであることは恐怖でしかありませんし、被害者が際限なく増え続けてしまいます。この状況を何とか阻止しなければなりません。
 
最期は頭部打撲による急性硬膜下血腫で死亡しましたが、次回は、その前後の状況についてお話しします。
 
追記①:最終目標は病院・医師の実名報道
僕の最終目標はこの事件を明るみに出して、この病院・医師の実名報道を実現することです。

追記②:「フォロー」と「スキ」のお願い
この事件に興味がある、この病院・医師が許せない、この病院はどこの病院なのか気になる、実名報道まで見届けたいと思われた方は是非、「スキ」と「フォロー」をよろしくお願い致します。

twitterでも告発活動中です。
是非、応援をよろしくお願い致します。


この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,389件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?