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2023 ベストヒットUSA 5月6日【全米4週1位】Last Nightが初登場!

今週のランキングプレイリストです。毎週更新するのでよかったらフォローしてください。

ベストヒットUSAとは

ベストヒットUSAとは、小林克也氏がDJを務め、FM NACK5で土曜日の12時から放送されている番組(BS朝日では金曜日の24時から放送中)で、Billboard Pop Airplay Top40 (CHR[コンテンポラリーヒットラジオ / Top40])(アメリカにある、157の主要なラジオ局で流れる曲の放送回数を集計) の上位20曲を紹介している。Billboard Radio Songs Chart(全ジャンルのラジオ局の集計)ではなく、ポップソングのラジオチャートである。(アメリカの各都市には、音楽のジャンルごとのラジオ局がある。[大都市では50~70局] そして、毎週ジャンルごとのチャートが発表される) チャートで重要なのは、順位ではなく"放送回数の上昇"。なので、先週と比べて順位は下がっているが、放送回数は上昇している曲もある。ストリーミングのチャートのような速攻性はない。Hot 100で首位になったものが、数週間後・数ヶ月後にTop20に登場する。その週のプレイリストが存在しなかったので作り、ついでに記録を残したいその一心で、noteに書いている。

Top40(40-21)

今週は3曲が初登場!注目曲をピックアップすると、36位に「NF - Happy」がランクイン。NFはミシガン州出身の31歳のラッパーです。2009年にラップコンテストで優勝(ミシガン州で1位)したことでキャリアをスタートさせました。翌年に本名のフォイアーシュタインとしてデビューアルバムをリリースしました。Xist Musicというレーベルが彼に興味を持ち、契約しますが、トラブルがあり、作品を発売するには至りませんでした。そして、2014年にメジャーレーベルの「キャピトル クリスチャン ミュージック グループ」と契約しました。1枚目のアルバムは、クリスチャンアルバムチャートで12位、トップゴスペルアルバムチャートで4位、トップラップアルバムチャートで15位を記録しました。ラッパーがクリスチャンレーベルと契約すること自体珍しいですし、それ故にFワードなどの放送禁止用語を使わないなど、異色なラッパーです。2016年にリリースした3枚目、2019年の4枚目のアルバムがHot 200で1位を獲得し、その名を全米に知らしめました。そして、2023年4月7日に5枚目のアルバム「Hope」を発売し、Hot 200で2位、オランダで1位、イギリス・カナダなど5か国で2位を獲得しました。そこから3番目のシングルとして「Happy」がリリースされ、ニュージーランドで4位を記録しましたが、Hot 100では54位と奮っていませんが、ラジオではヘビロテされてますので、このチャートでは上位にいきそうな気がします。

【40-21】

Top20

タイトル太字は放送回数の増加

▲20. Morgan Wallen - Last Night
[Last Week #21 / Peak #20 / Week On 8]

初登場です!21位から20位に上がりました。5番目の勢いで急上昇しています。モーガン・ウォレンはテネシー州出身、29歳のカントリーシンガーです。今、アメリカのみならず、世界で1番売れているカントリーの歌手です。彼は2014年にオーディオ番組に出場し、優勝は出来なかったものの、活躍が認められ、レーベルと契約を結び、2015年にデビューEPをリリースしました。2016年にデビューアルバムをリリースし、カントリーアルバムチャートで1位を獲得しました。2021年にリリースしたセカンドアルバムはHot 200とカントリーアルバムチャートで初登場1位を獲得しました。Hot 200では10週間1位を記録し、今週のHot 200(2023/05/06付)では5位を記録し、120週目となってますが、新しいアルバムが売れているから釣られて、圏外から再登場したのではなく、2021年1月8日以来ずっといます。カントリーアルバムチャートでは98週間1位を記録したモンスターアルバムになってます。そのアルバムから2022年2月に「Wasted on You」がシングルとしてリリースされ、このチャートに登場して16位を記録しました。
そんな彼が2023年3月3日に3枚目のアルバム「One Thing at a Time」をリリースしました。Hot 200とカントリーアルバムチャートで初登場1位を記録し、Hot 200では11週目の1位を記録してます。(2023/05/06付)そして、アルバムがリリースされた週のHot 100では36曲全てがチャート入りを果たし、ドレイクの27曲ランクインという記録を更新しました。また、トップ10曲中5曲を占め、この「Last Night」が1位を記録しました。ちなみに、今週のHot 100(2023/05/06付)では2位から1位に再び上がり、4週目の1位となりました。ウォレンにとっては初の全米1位となり、カントリーの曲が1位を獲得するのは、2021年のテイラー・スウィフトの「All Too Well (Taylor's Version)」以来となります。半端ないアルバムと曲だということが伝わったでしょうか。ウォレンの声が何よりも素晴らしいです。

▶︎19. Latto - Lottery (feat. Lu Kala)
[Last Week #19 / Peak #19 / Week On 8]

▼18. The Kid Laroi - Love Again
[Last Week #16 / Peak #16 / Week On 10]

▼17. Lizzo & SZA - Special
[Last Week #15 / Peak #15 / Week On 9]

▲16. Sabrina Carpenter - Nonsense
[Last Week #17 / Peak #16 / Week On 13]

▼15. Harry Styles - As It Was
[Last Week #14 / Peak #1 (×7) / Week On 55]

14位から15位に下がりました。今週でチャートに登場してから55週目となり、歴代単独2位となりました。1位は「The Weeknd - Blinding Lights」で60週間です。この記録を超すことはできるでしょうか。また、アルバム「Harry’s House」から4番目のシングルとして「Satellite」がリリースされ、Top40とアダルトポップ(Hot AC)のラジオフォーマットへ送られました。ヘビロテされるでしょうか。先日、MVが公開されました。

▲14. Ed Sheeran - Eyes Closed
[Last Week #18 / Peak #14 / Week On 3]

18位から14位に上がりました。4番目の勢いで急上昇しています。5月5日に5枚目のアルバム「-(サブトラクト)」がリリースされました。まだ1周できてませんが、いい曲しかありません。ぜひ聞いてみてください。そのアルバムからリードシングルとしてリリースされたのが「Eyes Closed」です。スウェーデン人のプロデューサー、マックス・マーティンが楽曲制作に加わっており、イギリスでは1位を獲得しました。誰かを失うことについて書かれてます。当初は失恋ソングになる予定でしたが、エドシーランの親友が2022年2月に薬物の過剰摂取で亡くなったために、そのことを歌にしたそう。

▶︎13. David Guetta & Bebe Rexha - I'm Good (Blue)
[Last Week #13 / Peak #1(×2) / Week On 32]

▶︎12. Sam Smith & Kim Petras - Unholy
[Last Week #12 / Peak #1 (×6) / Week On 29]

▼11. Lady Gaga - Bloody Mary
[Last Week #10 / Peak #10 / Week On 17]

▲10. PinkPantheress & Ice Spice - Boy's a liar, Pt.2
[Last Week #11 / Peak #10 / Week On 9]

11位から10位に上がりました。3番目の勢いで急上昇しています。トップ10入りを果たしました。2人にとっては初となります。ヒップホップ系のラジオチャートのリズミックチャートでは5位から2位に上がりました。

▶︎9. Coi Leray - Players
[Last Week #9 / Peak #9 / Week On 12]

▼8. Raye - Escapism (feat. 070 Shake)
[Last Week #7 / Peak #6 / Week On 14]

▼7. Taylor Swift - Lavender Haze
[Last Week #6 / Peak #5 / Week On 24]

▲6. Miguel - Sure Thing
[Last Week #8 / Peak #6 / Week On 9]

8位から6位に上がりました。2番目の勢いで急上昇してます。2010年にリリースしたときはまあまあのヒットで終わった曲でしたが、2022年からTikTokでのバイラルヒットにより、Spotifyなどのストリーミングの再生回数が爆増し、ラジオでもヘビロテされてます。1位を獲りそうな曲です。

▼5. The Weeknd - Die For You
[Last Week #4 / Peak #1 (×2) / Week On 34]

▲4. Rema & Selena Gomez - Calm Down
[Last Week #5 / Peak #4 / Week On 25]

5位から4位に上がりました。これが1番の勢いで急上昇しています。上位にきて放送回数が急増するような曲は、1位を獲ります。次の1位争いは、「Calm Down」と「Sure Thing」です。また、ヒップホップ系のラジオチャートのリズミックチャートでは、2位から1位に上がりました。

▶︎3. Metro Boomin - Creepin' (with. The Weeknd & 21 Savage)
[Last Week #3 / Peak #2 / Week On 18]

▼2. Miley Cyrus - Flowers
[Last Week #1 / Peak #1 (×8) / Week On 13]

1位から2位に下がり、9週連続1位とはなりませんでした。

▲1. SZA - Kill Bill
[Last Week #2 / Peak #1(×1) / Week On 14]
1weeks at number 1

新しい1位です!2位から1位に上がりました。放送回数は微増です。SZAのセカンドアルバム「SOS」から5番目のシングルとしてリリースされました。アルバム「SOS」はbillboard Hot 200で初登場1位を獲得し、その後も1位を続けて、10週間1位を記録しました。タイトルの「Kill Bill」は映画・キルビルから取っており、映画の筋書きを歌詞に反映させてます。嫉妬から元カレとそのガールフレンドを殺すという内容です。MVではキルビルのいくつかのシーンを参考にして、映画にも出演した女優が脇役として演じてます。SZAが元カレと対峙し、彼の心を引き裂くと終了するというものです。途中からアニメーションになるなど、興味深いMVになっています。
「Kill Bill」はミディアムでグルーヴィーなリズムと日本人が好きそうな美メロが特徴的なR&Bです。Spotifyなどのストリーミングの再生回数が好調で、オーストラリア・ニュージーランドなどを含む7か国で1位を獲得し、イギリスなど8か国でトップ10入りを果たしました。billboard Hot 100では8週間ほど2位を続けてましたが、Doja Catとコラボしたリミックス版に後押しされ、2023年4月29日付のHot 100で1位を獲得しました。SZAにとっては初の1位となり、R&B・ヒップホップチャート(US R&B/Hip-Hop Songs)では18週間1位を続けてます。このチャートではどこまで1位を続けるのか見ものです。

Dropouts

今週は圏外へいった曲はありませんが、先週20位「Miley Cyrus - River」が21位へ下がりました。

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Best Hit USA | NACK5 | 2023/05/06/土 12:00-12:55 https://radiko.jp/share/?sid=NACK5&t=20230506120000  

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