23シーズン 第2節 vsFC町田ゼルビア戦

皆さんこんにちは。

どういうわけか、昨日は酒が進んでしまった飲んだくれです。

私はウィスキーを飲むのですが、昨日の晩だけで700mlボトルのウィスキーを半分くらい飲んでしまいました。

何のためにボトルで買ったんだか……。

で、ウィスキー飲んで何やってたかというと、だいたい麻雀のアプリで遊んでました。

たぶんそのうち漫画のアカギとかに私が出てくるかもしれません(嘘です)

なんだかんだそんなこと言いつつ、町田の開幕戦だった仙台vs町田を見て、町田の選手と、クセと、どんな戦術なのかを見ていたんですけど。

そこで私が感じたポイントも踏まえつつ、今回の試合をレビュー出来たらと思います。

それでは本日も、よろしくお願いいたします。

町田ゼルビアの特徴。

まず初めに、事前情報と私の印象で少しだけ違ったので、そこから話していこうかと。

事前情報では「町田はボールを持ちたがるチーム」というのがあったのですが……。

個人的には仙台戦を見てもそのように感じませんでした。

確かにボールを持った時には流動的に動き、ワンタッチプレーで崩しに行くシーンが目立ったのですが……。

私の目からは「典型的なポゼッションチーム」としてではなく、ショートカウンターの方が強烈に映りました。

中でも特徴的なのが、こちら。


ザスパ側の櫛引からの繋ぎのシーン。

DFラインに対してほぼ4トップのようにして、あからさまに「後ろで繋がせない」という意思表示。

これに対して中途半端なパスや、相手のミスなどをひっかけて、そのままフィニッシュワーク。

近年のクロップ政権のリバプールと似た傾向を感じました。

そのうえでザスパは2つの選択肢があります。

1.プレス強度の高い秋田戦でも比較的プレスをかわせていたから、前節通り3バックのビルドアップを狙う。

2.露骨なハイプレス、ボールロスト、失点の流れはシンプルに萎えるので、ロングボール多様の放り込み戦術でハイプレスに向き合わない。

個人的には不必要なリスクは取ってほしくないので2番の方でお願いしたかったですし、実際に低い位置でのロストからピンチを招いたシーンがいくつか見られました。

とはいえ、多かったかどうか、という点でいえば、こちらも個人的感想なのですが、やたらめったには捕まらなかった印象です。

この辺りは昨シーズンと比べて見ても、補強がハマっているように感じました。

サプライズポイント

さて、私がここで最も語りたいのは、そういった両者の様相ではなく。

今日のザスパのシステムです。

スタメン発表の並びからでは、前節に似たようにこういう配置が予想されましたが……。

実際には、こちら。


長倉と佐藤が変わっただけでしたが、私の感想としては「大槻さん、やりやがった」と思いました。

秋田戦、佐藤が左サイドを中心としたプレーエリアだったのに対し、解説を担当していた方が「前所属の北九州では、右サイドで起用されていて、ドリブルからカットインしてくる選手」というのを言っていました。

というより、聞き逃しませんでした。

右サイドは岡本が張る、長倉も使いたいけど、右サイド以外でのプレー見たことないからできるかどうか分からない、じゃあ右サイドの佐藤を諦めるのか。

その悩みをすべて解決した「欲張りセット」が先ほどの配置。

最高というべきか、完成系というべきか、はたまた正解というべきか。

正直言いましょう。

前半の失点シーン前までの町田の出来を見て、めちゃめちゃ勝った気でいました。

そう、失点シーンまでは。

ほぼ交通事故じみた失点。

川本のファールから生まれた失点シーンですが、正直交通事故というか、なんというか……。

今までの流れを見るからに、後方でのロスト以外ではあまり失点につながるようなシーンが見受けられなかったこともあって、ガックリときましたが……。

セットプレーのリプレイなどを見ると、DFの間にうまく入り込まれたように見えます。

クロスから点が入るときもそうなのですが、代替半分くらいがこういう決まり方をしているので、こればっかりは池田のボールへのアプローチを褒めるしかありません。

むしろこの失点を受けて、縮こまってしまう方が怖かったです。

……が。

とうとうお披露目された「ザスパのビルドアップ」。

失点直後の40分。

細かなことをいうと、要所要所で危険なパスがありましたが……。

散らす、ワンタッチなどをくり返して、前掛かりな町田をよそに、かなり自由の利く位置・体勢で長倉が受け、ドリブルで押し上げていくのですが。

まさにお手本通りのビルドアップ。

これが出来始めてしまうと、ザスパの課題はいよいよ「フィニッシュワーク」のみになりますが……。

賞味、こういうビルドアップができるチームが、去年のような防戦一方の展開を強いられることは少なくなりますし、能動的にチャンスを作り出せていくと思うので、そこは試合数を重ねて完成度を上げていくのを待つしかないでしょう。

気になったポイント

さて、今節はいい所を話そうとするとキリがないので、敢えて悪い所を挙げてみましょう。

20分の櫛引のキャッチング後の場面。

DAZNでいうと、櫛引の寄りからピッチに移り変わったときです。


……さすがに狭すぎません?

前節でのレビューでも語りましたが、キーパーからのリスタートの時に狭いということを指摘したかと思うのですが……。

正直これは可変システムの弊害、とでもいうべきでしょうか。

従来の4バックであれば、中塩はLSBなので、左サイドに大きく開くはずなのですが……。

ザスパは皆さんご存じのとおり、攻撃時には可変しての3-4-3を敷きます。

なのでこのように3人が中央にとどまり、左サイドがぽっかり空いてしまっているのかと思います。

この辺りは、左ウィングに当たる川本が下りてくるか、中塩が位置取る、というのがあると、この後の櫛引のようにリスタートに手間取って指示を出す必要もなくなると思います。


町田視点での感想。

さて、今度はうって変わって町田側で見ての感想。

一番気になったのが、この31分当たりのシーン。


こちらはセカンドボールを拾ってのデュークがボールを持つシーン。

この攻撃シーンでデュークはクロスを選択するのですが……。

フィールドプレイヤーの中で最長身、ましてやW杯にも出場し、世界基準でもサイズが十分にある選手が、PAから離れたサイドに流れてしかもクロスを供給する側に回ってくれるのは、非常に楽なように思いました。

逆に上の画像でも中央にいたエリキも同じ。

あれほどスピード感があり、引っ掻き回す系のアタッカーなのにも関わらず、一試合通してずっと中央に留まっていました。

加えて状態が良くないのか、シュートがしっかりミートしていないのも相まって、「エリキが中央にいてもなぁ……」というのが印象的。

この二人の位置が逆ってだけで、どれだけ嫌なことか……w

これが最初の方で「勝った気でいた」と言ってた理由です。

後半はデュークのサイド流れが減りましたが、それはそれで

高い位置を取る岡本の裏を足の速い選手にメタメタに狙われるということもなかったので、怖さを感じなかったのでしょう。

とても内容の濃い敗戦。

さて、この試合に関しては語りたいポイントがたくさんありましたが……。

それだけ内容の伴った試合だったということです。

昨シーズンのように、ネガティブな雰囲気の漂う負け方ではなく、期待感の持てるゲームだと思ったのは、さすがに私だけではないはずです。

今季から声出しが解禁され、今節はアウェーながら町田側の声援にも負けない声量が聞こえていて、すげぇと思いました(小並感)。

こういう試合が続けば、自然と勝ち点が付いてくるでしょう。

では、今回はここまで。

本日もありがとうございました!



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