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“スーパー”マイクロツーリズムのススメ

アフターコロナにおける旅行・観光の新潮流として『マイクロツーリズム』という言葉を耳にすることが増えた。

いろんなマイクロツーリズムの定義があるようだが、自分の理解をまとめると「主に自動車(自家用車・レンタカー・タクシー)を使って、自宅から30分~2時間程度で移動できる圏内の小旅行」になる。
最近は電車やバス等の公共共通機関に乗って移動している人も増えたので、自動車部分を省いて「自宅から30分~2時間程度で移動できる圏内の小旅行」でもいいかもしれない。

では、今日のnoteのタイトルである“スーパー”マイクロツーリズム とは何か。(私が考えた造語なのでググっても出てこない。)
“スーパー”マイクロツーリズム とは、「自宅から徒歩・ランニング・自転車で30分以内で移動できる圏内の小旅行」のことだ。(なにを偉そうに。)

ランニングが習慣の私の楽しみは、自分が住んでいる地域の魅力を再発見することだ。

自由気ままに走っていると、
「家からたった1kmのところに、こんな場所やお店があったのか」
「家から10分ランニングしただけで、こんなところまで来れるのか」
とよく驚く。
毎日、走るルートをちょくちょく変えているため、“新しい場所”との出会いに驚く機会は想像以上に多い。

押上・錦糸町エリアに住んでいたころ、約500日間連続で朝ランをしていた。
最初のころの目標は、毎朝5km走ること。(最終的には6km/日 になった)
自宅から2.5kmのところまで走って、そこまで行ったら引き返すというのが、私の5kmの走り方だ。
ぼんやり走っていると、自宅からちょうど2.5kmの場所に2つの「折り返し地点にふさわしい建物」があることを発見した。浅草寺と両国国技館である。毎朝このどちらかを目指して走ってまっすぐ帰れば5kmだ。

実際はこんな感じ。(以下の写真をご参照ください)
早朝の仲見世のシャッターがほぼすべて閉まった 混雑とは無縁の浅草寺は最高だった。軽く手を合わせてから復路を走る気持ちよさは今でもハッキリ思い出せる。

現在は船橋市に引っ越してきたのだが、最近再開した平日限定で3km走っている朝ランでも、自宅から1.5kmのところに素晴らしいスポットを発見した。この大きな木は 藤崎堀込貝塚 という貝塚だ。都市部にこのような貝塚が残っているのは大変珍しいらしい。 貝塚までの道のりに竹やぶもあり、本当にここは家の近所なのかと毎回思う。

私は郊外に住んでいるが、都市部に住んでいる人であれば、通ったことがない近所の道を少し歩くだけで 新しいお店と出会うだろうし、10分も自転車で走ればこんなに豊かな自然があったのかと驚くこともあるかもしれない。

自分が住む場所を再発見することで、もっと自分の街が好きになる可能性がある。自分の家の周りには何もないと思い込んでいる人ほど、“スーパー”マイクロツーリズムを強く推したい。

そういえば、最近まで一緒にお仕事をさせていただいていた低山トラベラーの大内征さんがこんな素敵な本を出されている。
まさに“スーパー”マイクロツーリズム。この言葉が広く流通することはないだろうが、「自分が住む地域(地元)を再発見する」ことに楽しみを見い出す姿勢は、人生が豊かになる大切な要素だと思う。

それではよい土曜日を。

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