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フェルミ推定〜日本の信号機の数〜

目安時間:5分

当記事は、
ビジネスや就活で役立つコンテンツを5分程度で読めて、直ぐに実践できるをコンセプトにTHE Professional運営メンバーが執筆したものです。

日本は世界一信号機が多い国と言われています。

実際、私が1年間留学に行っていたイギリスでは都心部でさえ信号機はまばらにしかなく、街ゆく人々は信号を無視して歩いていました。
日本に関心のあるイギリス人の友達はイギリス人は守らないのに日本人はしっかり信号を守っている人が多いのは不思議だねって言っていましたが、そもそも前提信号に対する考え方に違いがありそうですね。

さて、今回は日本には何本信号機があるかフェルミ推定を用いて解いていきましょう。

問題
「日本の信号機の数は何本あるでしょう?」(回答目安時間3分)

まず日本の陸地面積は小学校でも習うように約38万㎢です。
そのうち山地:平地は3:1です。

信号機は都心部〜郊外では高密度にありますが、田舎には少ないです。
そこで、平地をさらに都心部〜郊外と田舎に分けます。
日本における都心部〜郊外:田舎の構成比率は2:8と仮説します。
ちなみに2:8とおいた根拠は半ば平地は自然現象的に人口比率が分かれると考えて、パレートの法則が成り立つと予測するからです。

パレートの法則について詳しく知りたい方はこちら(※順次公開予定)

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次に信号機の本数です。
信号機の本数は

日本の陸地面積(㎢) ÷ 信号機1本あたりの面積(㎢)

で求めることができます。

今回は簡略化のため日本の陸地面積を40万㎢で解いていきます。
①都心部〜郊外の信号機の本数
都心部〜郊外の面積は
40万㎢ × 1/4 × 2/10 = 2万㎢
信号機は500mあたり1本あると仮定すると、
信号機1本あたりの面積は
500/1000km ×500/1000km =1/4(㎢)
と求まります。
よってここで求める答えは
2万㎢ ÷ 1本/1/4㎢ = 8万本

②田舎の信号機の本数
田舎の面積は
40万㎢ × 1/4 × 8/10 = 8万㎢
信号機は1kmあたり1本あると仮定すると、
信号機1本あたりの面積は1㎢です。
よってここで求める答えは
8万㎢ ÷ 1(㎢) = 8万本

③山地の信号機の本数
山地の面積は
40万㎢ × 3/4 = 30万㎢
信号機は3kmあたり1本あると仮定すると、
信号機1本あたりの面積は
3km × 3km = 9㎢
と求まります。
よってここで求める答えは
30万㎢ ÷ 1本/9㎢ ≒ 3.3万本

① + ② + ③より日本の信号機の数を求めると

8万本 + 8万本 + 3.3万本 = 19.3万本

警察庁の「都道府県別交通信号機等ストック数」によれば、平成28年(2016年)度末の信号機総数は20万8,061基なので、1万本くらい誤差はありますが、大きくはずれていないかと思います。

フェルミ推定はケース問題の解き始めに使用することが多いので、よく使う数値は覚え、あとは確度の高い仮説を設定してスピード感を持って解きましょう。

この記事はビジネスの基礎力を身に着ける、外コン/外銀/ベンチャー/企業を目指す若者向けのコミュニティ、The Professional運営が書いたものです。
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執筆担当 福本
THE Professional 運営
1年間University of Leeds Business Schoolに留学し、帰国後Education ・Agri Tech・HR領域のスタートアップ を経験する。誰もが自分の好きなことに自信を持てる世の中を創っていきたい。

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