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海外留学のメリット?デメリット?平凡な日本人がアメリカ留学したら差別にあって泣いた話。人は何事も体験をして乗り越える。

初めましてAmyです。
現在コロナウィルスの影響で海外留学や海外勤務されている方の多くが日本に帰国されている状況ですね。大変厳しい状況が続いていますが、「雲の向こうはいつも青空」です。みんなで力を合わせて乗り切りましょう。

昨今海外留学・語学留学・ワーキングホリデーなど、留学はレアな体験ではなくなり、みなさんの選択肢の中にある素敵な時代になりました。
海外留学をするメリット、デメリットはどちらもたくさんあります。
筆者も幼少期から海外映画が好きで英語を話すことに憧れ、大学の交換留学制度を利用してアメリカ留学を決めました。
結論から言うと、海外留学して本当に楽しかったし、本気で勉強しました。チャンスがあるみなさんには是非お勧めしたいです。

ただ、良いことばかりではありません。辛いこともたくさんありました。その中でも、今でも心に残っているアジア人差別にあって泣いた話。その時どう文化の壁を乗り越え、学んだのかをお話ししたいと思います。

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今から12年前になります2008年、アメリカ南東部の大学に留学しました。
行く前に調べなかったので当時の私は無知だったのですが、私の大学がある州はかなり保守的&現地アメリカ人に聞いてもびっくりする田舎の町でした。今でも留学先を言うと「…何でそこ選んだの?」と反響いただきます。
そんな土地柄もあって、白人・黒人・アジア人別のコミュニティなど色も強かった背景があります。
後に、ニューヨークやロンドンを訪れたときの、「人間みな平等」の暖かい対応を受けた時本当に感動しました、これが都会と田舎の違いかと実感したのも事実です。
私の英語はほぼ話せないレベルでした。最初の2ヶ月間語学学校に通いながら、大学に行く準備をして、住んでいた学生寮での新生活の用意をして、毎日日常会話をするのもやっとな激動の日々が過ぎ、一番心配していたホームシックはほとんど感じる暇も会いませんでした。

あれ?聞き間違いかな。。。軽やかに出てくる差別発言

冒頭で申し上げます。アメリカの方はとても優しい方が多いです。特に「仲間」になったとき隣人を助ける仲間意識の強さにはとても感銘を受けました。これから書くことは、アメリカ批判するわけではなく、筆者の体験です。国籍に限らず無意識に生まれてしまう差別、そしてそれを受けた時どう乗り越えるのかを筆者の体験から考えていただければ幸いです。

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スニーカーを買いに行ったら、アメリカ人じゃないから売ってもらえなかった。

はい、言葉の通りです。つたない英語が気に食わなかったのか、からかわれているだけだったのか。スタッフの黒人のお兄さんに「NIKEのスニーカーを買いたいので24サイズ試着したいです。」と言ったら、スタッフさん同士でクスクス笑いながら無視されました。あれ?伝わらなかったのかなと思いもう一度聞いてみるも、今度は無視。この時点である程度状況を察し、心折れ気味で「すみません。」ともう一度お願いするも、回答はまさかの「アメリカ人にしか売らないよ。」でした。
まだ英語も流暢に出てこず、このプレッシャーのなか反論する言葉もなく頭真っ白。どうしてアジア人なだけで馬鹿にされなきゃいけないの。。と、うな垂れながら寮に帰って友達に泣きながら報告すると、「最低な人たちだ!」と友人が怒りながらもう一度一緒にお店に着いてきて購入を手伝ってくれました。この友人もアメリカ人です。「人を見た目で差別するのはとても心の小さいことだ。」と私の代わりに怒ってくれた友人に感謝の気持ちでいっぱいでした。

白人系アメリカ人の友人とファミレスでご飯食べてたら、おじいちゃんに怒られた。

アメリカにある美味しいイタリアンファミレス「Olive Garden」でアメリカ人(白人)と夜ご飯を食べていた時のこと。それは突然やってきました。
70歳くらいの白人のおじさまがすたすたと私たちの席の目の前にきて一言。「君は白人なのにどうしてアジア人と一緒に食事をしているんだ。白人だけで席に着きなさい。」と、友人のアメリカ人の目だけをまっすぐ見て!まるで私はそこに居てはいけない生き物のように。。。
友人は冷静にこう伝えてくれました。「彼女は私の友人です。私は好きな人と食事を楽しんでいますので。」
これは一瞬の出来事過ぎて、その場で私は「ありがとう、なんかごめんなさい。」くらいしか友人に言えませんでした。部屋に帰って、その日もそのあともそのシーンが何度か夢に出てきたんです。笑 英語できない日々で相当参ってたなと思います。

そのおじいさんのふるまいから感じたのが、移民は自分たちの土地に上がり込んできた人。一緒にされたくない。アジア人を白人よりも下等にみているからとっさに出てしまった反応だったのではないかと冷静に考察します。これは、日本人→中国人にもよく見変えられますよね。気付いてないだけで、無意識に人種差別をしてる側に立ってることってありませんか。

体育の授業でチームメートからパスもらえなかった話

体育の授業でバスケットボールをしていた時の話。いざ試合開始!したものの私には一向にパスが回ってきません。目は合うのに!パスしてもらえない。明らかに白人の数名で私をハブにしています。失笑。
これに怒ったのはヒスパニック系のチームメート。「タイムアウト!いい加減に子どもじみたことするのやめなよ。」イケイケ白人女子の一言はまた痛烈!「バスケットボールは白人のスポーツでしょ!」(え、そうなの?と心で思う私。)
結局2回くらいしかパスもらえず終了しました。
この後ソロリティのパーティーとかで会っても同じ態度を取られて、「あぁ、あの子たちはどうしようもないな。」と諦めですね。

ここまで読んでいただいたみなさま、そろそろイライラされてきたと思います、私に。はっきり言って当時の私はヘタレでした。英語に自信がない、聞き返されると委縮して言葉が出てこなくなる。言われっぱなしのやられっぱなしでした。
何で言い返さないの?
自信がないから。自分に非があるように感じてしまい反論できず飲み込んでしまうんです。

差別もいやがらせも結局は「違い」から生まれる。それでも「みんな同じ」なんてありえないのだから、「自分」を探し、「自分」好きになって、「自分」をハッピーにしよう。

差別や嫌がらせが起きる多くの原因として、言語・国籍・肌の色・見た目・生まれてきた環境など多くの「違い=差」から生まれます。上記にあげた苦い経験も突き詰めて考えるとそうですね。
そんな風に気づきをくれたのも、この体験の一方で、私を励まし守ってくれたアメリカに住む友人たちでした。

国籍や人種などのカテゴリーに属していても、同じ部分があっても、個々のアイデンティティは違うんです。
この「違い」はみんなにあることで、それが自分のアイデンティティなんだと受け入れ、自分を好きになることができれば、これらの辛い出来事に直面しても、状況の見方が変わるんです。

アジア人だから靴を売ってもらえなかった、そんな人間の底辺みたいな人がやるお店でなんて買いたくない。
白人とアジア人は同じ席で食事をできない、え?おじいさんごめんなさい。私差別的な言葉を聞くと耳にフィルターかかるるようになってて聞こえないの。
白人至上主義!、うん、一緒にいる価値すらないよね。だって私のことを理解してくれる友達がいるから、私はとてもハッピーだもの。

こうしてポジティブなマインドを得ると、周りにある大切なものや、新しいことに目が行くようになるんですね。
留学後4-5ヶ月頃からグンと英語力も向上しました!
①寮を出て、仲の良い友だちとルームシェアをし始めた
②自分の部屋で一人で勉強するのをやめて、毎日友だちと図書館に通って勉強した。
③テスト期間以外は、友人とパーティー、ラフティング、ビーチ、友人の実家でホリデイなどとにかく外出して遊び倒した。
④学部生だけでなく、院生やボランティアに参加したりコミュニティの幅を広げた
⑤日本のことや、自分の意見を聞かれまくるので、自分探求をすることができて自信を持つようになった


こうして楽しい留学生活に集中することができ、嫌なことに目を向けることがなくなりました。
英語力もグンと伸びましたし、英語へのやる気、海外に住むことへのポジティブな気持ちが芽生えました。
大学卒業後、商社に就職し営業として海外出張、英語での交渉にも臆することなく対応できました。

留学だけでなく、普段の生活から差別をなくし、自分を好きになることは「人生の幸せ」を見つけるキーポイントです。

日本に住んでいても嫌なことはあります、悲しい気持ちになります。
海外だとそれに言語や文化の壁も同時にぶつかるのでダメージは二乗です。
その時に自分を知っているかどうか、自信があるかどうかはとても大きな違いです。自分のマインドセットひとつで世界の見え方は変わります。
また、他者を尊敬し、自分の言動に気を付けるようになります。間違えて差別的な行動をとってしまったときには素直に謝り、改めましょう。

留学に行く方は留学をきっかけに、また、普段の生活や職場で悩みを抱えて言る方は今いちど立ち止まって考えてみてください。

どうして嫌な気持ちになるのか。自分は、その人は一体何が違うんだろうか。その原因を生んでいる違い=差は埋められるものなのか。
そして、それは悩むに値するものなのか。見方を変えて考えてみてください。
アジア人だからスタイル良くないしな。私の英語の発音って変だよな。みんなと見た目が違うからな。それがあなたであるなら、それでいいんだよって自分を受け入れてあげてください。その先に待っている人こそあなたの大切な人と、素敵な体験なはずだから。

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いかがでしたでしょうか。
実のところ現在の私はこの経験を差別だとはもう思っていません。日本に居てもいじめやいびりなんてあるから。
それでも、留学時代の経験として面白おかしく話すと、特に海外の友人にはびっくりされます。そんなことある!?って。
そんな風に温かい心をもつ友人に囲まれている今がとってもハッピーです。

ブログもやってます!是非覗いてみて頂ければ幸いです。

https://thepremiercafe.com/

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