Confronting Our Sexuality

自分の性に向き合うって簡単なことじゃない。

少なくとも日本に住む私にとっては。

学校で詳しく教えられるわけでもなく、家庭で教わることもない性に関すること。

それと真正面から向き合うことは、少なくとも日本に普通に生きている私達にとって、とても自然にできることじゃないのが現実だ。

そこには常に、恥じらいや罪悪感といったネガティブな観念がつきまとい、私達をとてつもなく居心地の悪い境地に追い込む。

性的なことが語られるのは、飲み会の場であれ、テレビの下世話なバラエティー番組であれ、常に薄ら笑いを浮かべる男の人たちの間であることがほとんどで、心を許した女友達と、恋人との性生活を語り合うことはあっても、それは自分と比べる材料になるだけで、正しい情報でもなければ参考にできるものでもない。

実際、私たちのほとんどが、自分の性的なこととどう向き合うとよいか一度も教えられたこともなく、主体的に向き合ったことがない。私たちが性について正しい知識を得ることができ、自虐的になることなく真顔で性を語ることができる場は、日本では皆無に等しい。

そう、私たちは自分の性と主体的に向き合うことがないまま、メディアから、周りの男性からの影響によって性的観念を形成され、気づくと大人になっている。

でもそれって、よく考えるとかなり危ういことではないか。

なぜなら、セクシュアリティーは、人間の土台だからだ。

そこがぐらついているまま、自分の軸を保つことは難しい。

そう強く思うのも、まぎれもなく、私自身が、自分の性に向き合うことに誰よりも恐れと嫌悪感を抱いてきたからだ。

そんな私が性に向き合うことの大切さを考えるきっかけとなったのは、海外のコンテンツに触れるようになってからだ。

自分のセルフプレジャーやセクシュアルライフについて、友達と赤裸々に語り合ったり、パートナーと真面目に話し合う、そんなヒロインたちを観てきて、徐々に性に対するブラックボックス感が薄れていった。

そこでこのマガジンでは、女性が自分のセクシュアリティに対して向き合い、考えるきっかけになるかもしれない、そんな国内外のドラマや映画、ドキュメンタリーや本など様々なコンテンツを紹介していきたい。

自分の性に向き合い、対話することは、自分らしく生きる最も重要なTIPSではないかと、その思いをさらに強くする今日このごろ。そんな私自身ももちろんまだまだ道半ばですが、みなさんと共有し、語り合うことで、私も少しずつ、さらに be comfortable with my own body になっていきたいと思っています。




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