May 19, 2020

Gloria Allredのnoteを書こうとして、Netflixのドキュメンタリーを見返す。
書きつつ色々調べているたところ、GloriaについてのNYTDailyのポッドキャストを見つける。そして聞いていると、驚くべきことが。


まず、彼女の娘、Lisa Bloomは、母親と同じように女性の権利を擁護する弁護士だが、なんとハーヴィー・ワインスタインが最初に告発された際、彼の弁護士として、彼が告発者から免れられるよう、策を練っていたという。さらに、母親のGloriaについては次のエピソードで驚きの事実が。2004年、ハーヴィー・ワインスタインから性的ハラスメントを受け、ある女性が、フェミニストとして著名な彼女を頼り、彼女の弁護士事務所に連絡する。そして、Gloriaは忙しいということで、事務所の男性弁護士が担当することに。すると、女性に対し、その弁護士はハーヴィーとの示談を持ちかけ(それが唯一の選択肢だといって)、以後その話を言わないよう、秘密保持契約を結ばせたという。誰よりも女性の代弁者であってきたはずのGloriaの事務所が持ちかけたこの選択。Gloriaは知っていたのだろうか。今回NYTでこの出来事を告発したこの女性、#MeeTooでハーヴィーへの告発が相次いだあと、Gloriaに直接電話をしたという。すると、彼女の反応は冷ややかで、彼女のNDAについて言及した上で、NDAを破って法廷闘争をするだけのお金があるのかと言い、それがないなら、何も言わないほうがよい、と彼女に告げたという。その間、Gloriaはハーヴィーの告発者を擁護する弁護士として、表向きに活動を続けている。このGloriaの持つ二面性について、NYTの記者は厳しい評価をしていた。


この話、Netflixを見ているだけでは全くわからなかった彼女の一側面だったので、とてもおもしろかった。最近テレワークのお陰でずっとおうち時間を過ごしており、英語のpodcastをよく聞く。そうしたら、英語がわかるようになってきたのか、どんどん情報が入ってきて本当に楽しい。

ここ数日は、podcastの他にはNetflixのDiannaについてのドキュメンタリーを永遠に見ている。こんなにDiannaや英国王室に関してのドキュメンタリーが豊富なのは嬉しい。何より、Diannaに関してもドキュメンタリーによって少しずつ切り口が違って、一つのドキュメンタリーを見ているだけではDiannaが単に素晴らしい人権活動家にしか思えず、ひたすら良い印象を抱いて終わるのだが、他いくつかのドキュメンタリーを合わせて見ると、彼女のそれだけではない一面が見えてきたりして、こういう風に複合的に物事を見るのは、当然だけれどとても重要だな、と今日衝撃を受けたGloriaの話とも合わせて強く思う。

またこの件に関しては、詳しくドキュメンタリーの紹介と共に書こうと思う。

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