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都会っ子の浅岡雄也さんの感覚で書かれた歌詞を、田舎者目線の筆者が突っ込んでみた。

タイトル長っ!

そのままの内容なのですが。

以前から思っていた「これは都会の感覚だよなあ」という浅岡さんの歌詞に、愛ある突っ込みをしようという試みです。
座興と思っていただければ。
都会と田舎どっちが良い悪い、では全くありませんので誤解なさらぬよう。


では、浅岡雄也さんのプロフィールを確認しておきます。

(公式ホームページより)

出身地が東京都となっているとおり、生まれも育ちも葛飾柴又、帝釈天で…じゃなくて東京の生粋の都会っ子ですね。都会っ子なエピソードがこちらの記事で読めます。

(レコログホームページより)

小学生時代にYMOに衝撃を受け、学校帰りに楽器屋さんでシンセを触る子どもってだけでもう都会っ子でしかない。

更に、中高生時代のエピソードが読める記事はこちらです。

(Rooftopホームページより)

中高生時代からライブハウスに出入りする、隠しきれない都会っ子感。


ソロ作品もバンドでの作品もありますが、
5月15日がバンドFIELD OF VIEWのデビュー記念日ということで、バンドで作詞した作品を取り上げます。

歌詞は「FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best」の歌詞カードから引用する。
また、バンド名はFOVと略す。


現在FOVは、ボーカルの浅岡雄也さん、ドラムの小橋琢人さんとサポートメンバーでライブ活動を行っています。

このCDは浅岡さんの公式サイトから購入可能。


その前に、ご興味ないとは存じていますが、対する筆者の田舎者目線はどの程度なのか確認。東日本の弱小地方都市出身、新幹線の停車駅までの電車は1時間に1本、移動手段は主に車、盆と正月は帰省するよりされる側の土地、と言えばだいたいの田舎者度合いを掴んでいただけるだろうか。


さて、どこから突っ込みを開始しようかな。
歌詞に良く使われる「駅」や「電車」に関する突っ込みからにしよう。

君の住む部屋 電車で二駅の距離
喧嘩して遠くなった 意地を張り合ったね

「everywhere」

はい、「電車で二駅」。
これ、普通に遠いから!
歩いて移動できない距離!
田舎の一駅分は都会の六駅分位の距離があるぞ(当方比)。何なら「平成の大合併」以前は二駅の間に軽く市町村が変わったし、場所によっては都府県も変わるし。

都会の駅と駅の間の距離感って、たまにものすごいバグってません?発車して数十秒なのにもう次の駅とか。その感覚なら「二駅」は確かに近いが、田舎じゃ二駅の距離は喧嘩せずとも長く遠い道のりなのだ。


ではお次。

桜が咲く頃 僕らは離れた
同じ未来を 描けなかった
結構 社会は厳しくて 疲れるね
帰りの駅で 君に再会(であ)った

「We'll be Together」


朝のホームで偶然に逢った時は 「運命だ」
なんて思っていた

「Still」

はい、通勤時に駅でばったりのパターン。
これ、普通にある!
田舎は乗り入れている鉄道会社が旧国鉄のみ、といのはザラだ(30代以下の方への注:旧国鉄=現在のJR各社と思っていただければだいたいOK)。

それ故、運行している電車の本数が少ない=通勤通学時間帯の電車も本数が少なく固定されている=必然的に同じ電車に乗る=同じ時間に駅にいる、という流れ。

田舎では始業時刻に間に合うくらいの時間帯の電車があるが、通勤通学の人々は全員これに乗る。てか、乗らねばならぬ。
乗り遅れたら遅刻決定!

乗り遅れても数分後に次の電車が来て乗れば良い都会の感覚だと、ばったり会ったら運命!なのかも知れないが。田舎は図らずも駅にいる人全員が偶然じゃなく運命の人だな。

田舎の駅のホームでばったり会いたくなければ、乗る車両を変えるか、朝ならもう1時間早く起きて1本早い電車に乗るしか手段がない。
最終手段は車通勤!
うーん…歌詞にならんな。


以上、田舎者目線の突っ込みでした。
状況が都会と田舎で全く異なっているとはいえ、そこはフィクションとして浅岡さんの歌詞と曲の世界に入り込んで音楽を楽しんでいます。

思えば小説やドラマには「この作品はフィクションです」と注意書きが入りますが、歌詞には入りません。
これ、なんでだ?と最近密かに芽生えた素朴な疑問なのですが、掘り起こすと記紀歌謡まで遡る必要がありそうな気がするので(笑)そっとしておきます。作品が短いために注意書きを入れる余地がなく、クレジットに作詞、作曲とあるため言わずもがな、あとはそういう慣例だから、というのが正解っぽいかもな。

ただ、歌詞は短い中にも物語を内包しており、そこに描かれる内容は、どの様な表現であっても本質が普遍的であるからこそ、時代や場所を超えて主人公の気持ちに寄り添ったり、想像したり、自分に重ね合わせたりして聞かれ続けていくものなんだと思います。

あ、なんか最後は真面目に語ってしまったな。
ソロ編の突っ込みもあるのかないのか?!

(インターネット情報は2024.5.15確認)