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偽りの歴史から生まれた新世代アベンジャー「ボイジャー」の話

マーベル好き同士で集まった時に必ずと言ってもいいほど出る話題は間違いなく「一番好きなキャラは?」だと思う。しかし何十年もの歴史を持つ無数の作品から、無限のキャラが生まれてきたマーベル・コミックスの中で、一番のお気に入りを決めるのはそう簡単ではない。自分も好きなキャラはいっぱいいるけど、一番と言われるとかなり迷ってしまう。 でも「一番好きなアベンジャーは?」と聞かれたら、なんの迷いもなく答えることができる。今回はそんな自分のお気に入りアベンジャー「ボイジャー」の話。 彼女が

    • 見た目は昭和、中身はニュージェネ?マーベル版「ウルトラマン」の魅力を語りたい

      みなさま、ウルトラマンはお好きでしょうか? ウルトラマンといえば言わずと知れた国民的特撮ヒーロー。つい先日も今年の新しいウルトラマンとして「ウルトラマンアーク」が発表されて話題になってましたね。 自分は子供の頃ウルトラマンを通らずに育ったので、ウルトラマン遍歴は正直かなり浅い。友人の勧めで「ウルトラマンZ」を見たのを皮切りに「ウルトラマンX」を見て、去年は「ウルトラマンブレーザー」に激ハマりしてた。映画だと「大怪獣バトル」「ベリアル銀河帝国」「ウルトラマンサーガ」でゼロを

      • 道は大人と違えど、志はアベンジャーズ「ヤング・アベンジャーズ(2005)」

        スーパーヒーローと子供には、切っても切れないつながりがある。 日本でも、古くは江戸川乱歩著の小説「怪人二十面相」で主人公の明智小五郎と共に事件を解決する少年探偵団がいたり、特撮シリーズでは「ウルトラマン」の星野少年や「仮面ライダー」では少年仮面ライダー隊と、有名なヒーローもの作品では、主人公と共に活躍する子どもが登場することが多い。 マーベル・コミックスでも、リック・ジョーンズという青年がハルクやキャプテン・マーベルと共に活躍し、バッキーとしてキャプテン・アメリカと共に闘

        • マーベル側のオタク目線で見る、マーベル東京ディズニーランド進出

          ついに今年、東京ディズニーランドにマーベルのキャラクターが登場する。 最初のニュースとして発表されたのは、9月20日から始まるキャッスルプロジェクションの告知画像。ディズニーのキャラが楽しそうにしている中、右下にしれっとアイアンマンとキャプテン・マーベルの姿が写っていた。 さらに、2025年冬からは「イッツ・ア・スモールワールド」が期間限定でマーベル版の特別仕様になるらしい。 マーベル・コミックスは一応ディズニー傘下の出版社であり、香港やカリフォルニア、パリみたいな海外

        偽りの歴史から生まれた新世代アベンジャー「ボイジャー」の話

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          目的も意味も否定されて、それでも闘うヒーローを描く「デアデビル(2019)」

          「スーパーヒーローなんて馬鹿馬鹿しい」と思ったことがある人は割と多いんじゃないかと思う。よく言われる「特撮卒業」の話題しかり、世間ではスーパーヒーローものというジャンルを「ちょっと幼稚なもの」として扱う風潮があることは否めない。 人類が何百年もかけて築き上げた司法制度でもってして解決できないような犯罪を、派手な衣装を着た個人が簡単に解決してしまう、というのは確かにちょっとご都合主義ではあるなと思うし、そこに善悪の概念が絡むと話はさらに単純に思えてしまう。同じ「暴力」という手

          目的も意味も否定されて、それでも闘うヒーローを描く「デアデビル(2019)」

          「マーベル・コミックスでしか味わえない旨味」みたいなものの話

          自分は大体9年間くらいマーベル・コミックスを読んでいる。周りからはオタクと言われるし、自分の中でもマーベル・コミックスは趣味という枠を超えて半分アイデンティティみたいになってるし、周りに「アメコミの人」みたいな呼ばれ方をするとちょっと嬉しかったりもする。 けど、よく考えたら今まで「なんでマーベル・コミックスが好きなのか」みたいなことをちゃんと考えたことがなかった。自分は日本生まれ日本育ちの日本人、漫画とアニメに囲まれて豊富な国産カルチャーの中で育ってきた人間だ。わざわざ必死

          「マーベル・コミックスでしか味わえない旨味」みたいなものの話