目的も意味も否定されて、それでも闘うヒーローを描く「デアデビル(2019)」
「スーパーヒーローなんて馬鹿馬鹿しい」と思ったことがある人は割と多いんじゃないかと思う。よく言われる「特撮卒業」の話題しかり、世間ではスーパーヒーローものというジャンルを「ちょっと幼稚なもの」として扱う風潮があることは否めない。
人類が何百年もかけて築き上げた司法制度でもってして解決できないような犯罪を、派手な衣装を着た個人が簡単に解決してしまう、というのは確かにちょっとご都合主義ではあるなと思うし、そこに善悪の概念が絡むと話はさらに単純に思えてしまう。同じ「暴力」という手