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マーベル側のオタク目線で見る、マーベル東京ディズニーランド進出

ついに今年、東京ディズニーランドにマーベルのキャラクターが登場する。

最初のニュースとして発表されたのは、9月20日から始まるキャッスルプロジェクションの告知画像。ディズニーのキャラが楽しそうにしている中、右下にしれっとアイアンマンとキャプテン・マーベルの姿が写っていた。

なんかしれっと飛んでる2人。この2人映画では一言も話してないけど大丈夫そう?

さらに、2025年冬からは「イッツ・ア・スモールワールド」が期間限定でマーベル版の特別仕様になるらしい。

MCU現役メンバーで固めたと思われるが、アイアンマンもスパイダーマンも不在の強気なメンツ。バリバリ現役なのにムーンナイトがいないのが辛い…なんで…

マーベル・コミックスは一応ディズニー傘下の出版社であり、香港やカリフォルニア、パリみたいな海外のパークだとマーベルのキャラのアトラクションもしっかり作られている中、我らが東京ではまっっっっっっっっっっったく音沙汰がなく、ぶっちゃけ完全に諦めてた。それが突然解禁されて、期間限定とはいえアトラクションまでジャックしちゃうんだから驚きである。

ディズニーオタクの方々はこの件でかなり盛り上がっていたようだけど、せっかくなのでDオタと並べて比較的珍しいであろうマーベル・コミックスのオタク側として、この件について色々気持ちを書いておきたい。

まあ正直な気持ちとしては…

え!!!!めっちゃ嬉しいんだけど!!!!!!

いやまあ、そりゃ好きなキャラがクソデカテーマパークに参戦したら嬉しいのは当たり前なんだけども!!!でもやっぱりマーベルファンとしては特別に嬉しいんです!!!

まず、アメコミというのは基本的に1人で読むもの。もちろんファンダムで感想を言い合ったりするのは楽しいし、近頃は実写映画やアニメ作品のおかげでちょっとしたイベント感を味わえる機会が多くなったけど、それでも大勢で大声出して楽しんだりすることはほとんどないのです。

東京コミコンやその他コンベンション、サイン会のように、コミックの作家と会って生で絵を描いてもらったりと、さらにディープな楽しみ方ができるイベントもたまにあるけど、これも日本では本当にたまーーーーーにだし、やっぱり「憧れの作家さんとお話しして描いてもらった絵を眺めてニチャニチャする」みたいな感じなので、みんなでワイワイ騒ぐようなタイプのイベントじゃないんですよ。

去年初めて参加した東京コミコン。めちゃ人多くて真冬なのに汗かいてた。
アベンジャーズの展示ブースなんかもあった。日本でもコミックの解説展示とかやってくれるのはありがたい。
超大御所アーティストのデイビッド・マックに依頼して描いていただいたデアデビル。これはこれでここでしかできない貴重な体験。

周りの人がアイドルのライブで盛り上がったり、スポーツ観戦で歓喜の声を上げたり、そういうみんなで盛り上がる体験って昔から憧れてたけど、その際たる例がテーマパーク。海外のディズニーランドや大阪のUSJにはマーベル要素はあるものの、関東住みの日本人にはなかなかそう簡単に手は出せない…ディズニーランドだったらディズニーに詳しい人もそうでない人もみんなで楽しめる場だし、さらに知識を深めるとじっくり楽しめるようになる。そんな体験ができるって本当に素晴らしいことだと思う。

そんなディズニーランドにマーベルが参戦するわけですよ!マーベル知ってる人も知らない人もアイアンマンとかキャプテン・マーベルを見てワイワイ騒げる!これだけでもう感無量です。

しかし、嬉しいのは大前提なんだけども純粋には喜べないポイントも一つだけある。それは他でもない「ディズニーランドである」ということ。今のマーベルは元来のコミック出版社としてだけではなく、映画スタジオとしての側面も持っている。「アイアンマン」から始まった映画シリーズ、通称MCUは記録的な大ヒット記録を残した。それだけあって、今のディズニーの中では「マーベル=MCU」であり、MCUに登場しているキャラとそうでないキャラの扱いには天と地ほどの差があったりする。

今回の「イッツ・ア・スモールワールドwithグルート」のティザー画像においても、並んでいるキャラはMCUにて現役で活躍しているキャラのみ。アトラクションの中身もマーベル・コミックスというよりMCU準拠のものになるだろう。

それに対して、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで先日まで動いていた「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」は設定が完全にコミック準拠、有名どころからマイナーキャラまで登場する、まさにオタク泣かせなアトラクションだった。

夜にライトアップしてる写真。めちゃくちゃ綺麗。溢れ出る2000年代初期の雰囲気を全身で浴びれる。
待機列には我らが推しのデアデビルとのツーショットも。こういうのが見れるのはコミック準拠のアトラクションならでは。

そういう意味では、マーベルがディズニーランドで展開される限り、MCU未登場のキャラクターが日の目を浴びることはほぼないと思われる。映画に出ていないというだけで晴れ舞台が少ないキャラが、アトラクションに出るチャンスさえ与えられないというのはちょっとなあ…と思ってしまうのだ。

逆にいえば、映画ではみられなかったキャラクターの掛け合いとかをアトラクションで実現できてしまうという見方もできる。先述のキャッスルプロジェクションではアイアンマンとキャプテン・マーベルが登場する予定みたいだけど、実はこの2人は映画では一言も喋ったことがない。コミックの方では特に仲良しな親友2人の組み合わせなだけあって色々残念ではあったけど、満を辞してアトラクションで2人の掛け合いが見れるのは、コミックのファンもMCUのファンも嬉しいと思う。

パリの方では2人がテーマのアトラクションもあるらしい。映画でできなかったことをできちゃうというのもテーマパークの強み。

何はともあれ、いよいよ今年からディズニーランドに進出するマーベル。自分も早くでかい声で「アイアンマンかっこいいー!」とかはしゃぎたい!その上でできればMCU未登場キャラもアトラクションで出して欲しい!ディズニーランドからMCUデビューなんてのも素敵じゃないですか!

というわけでディズニー様、ぜひキング・イン・ブラックがベースのヴェノムのアトラクションを…

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