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「一見悪いこと」を受容できる知性を鍛える方法について

東洋思想では「陰陽」がその根幹に挙げられています。この世のすべての物事は、常に相反する2つの要素が織りなして構成されており、さらには一瞬たりとも同じ状態が続くことはない、というのがその趣旨です。

だとすれば、私たち人間が生きているこの人生も、つねに陰陽が存在するはずです。いいこと・嫌なこと、受け入れやすいこと・受け入れがたいこと、合うこと・合わないこと。全員の人生の目の前にはもれなく常に、こうした相反するものが存在している、ということになるのでしょう。

当たり前のことと流していますが、つまり、嫌な人が目の前にいて自分を苦しめているとすれば、それは陰陽の現れとして受け入れざるを得ない可能性がある、ということにもなります。だとすれば、その苦しむ感情に折り合いをつけつつ、陰陽を超えた視点を保つべく努力するしか道はないのかもしれません。その物事の度合いにもよりますが、感情的には受け入れがたいところもあるはずです。(もちろん、自分を不当に攻撃してくる場合には、断固として拒否の行動をとるか、その場を静かに辞するべきです。念のため)

そうした目の前にある陰陽の存在を、第三者的な視点から認める知性は、どのように定義づければいいでしょうか。ここで、成人発達理論の研究者であるロバート・キーガン氏らの研究が参考になりそうです。キーガン氏らは企業や公益団体などを研究した結果、成人の知性の発達レベルは3段階あるとしています。そのうち最高度の第3段階を「自己変容型知性」と呼んでいます。

この自己変容型知性を備えた人物は「メタリーダー」であるとも称しています。メタリーダーにはいくつかの特徴がありますが、一つは自分が持っている価値基準やイデオロギーを客観視し、その限界を常に認識し受け入れていることです。彼らの書籍『なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践』から少し、引用してみましょう。

フィルターを通してものごと を 見るだけで なく、 フィルターと距離を置いて、フィルターそのもの を 客観的 に 見ること ができる。 どうして、 そのような 行動 を 取る のか?  自己変容型知性 の 持ち主 は、 ある特定の基本姿勢や分析、 目標を大切 に する と 同時に、 それ に 警戒心 も いだく から だ。 どんなに 強力な方針や 計画も完璧ではないこと を 知っ て いる。 時間が経過して世界が変化すれば、 いま 有効な やり方 が 明日 は 効力を失う可能性が ある と理解しているのだ。

ロバート・キーガン; リサ・ラスコウ・レイヒー. 『なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践』 (p.38). 英治出版株式会社

私には、「フィルターそのものを客観的に見ることができる」という特性の記述が特に印象的でした。彼らの論を発展的に解釈すると、「自分が(少なくとも)ある一つの価値基準に依存していることを知っており、それを超えた優れた価値基準が潜在的に存在しうる可能性を常に信じていること」であるとも表現できそうです。

陰陽の論理とはまた異なる角度かもしれませんが、フィルターそのものを客観的に見ることができる能力は、常に偏りがちな自分の低次の思考に手綱をつけるのに、とても役に立ちそうです。

また、フィルターそのものを客観的に見る能力が高まれば、「一見悪いものに見えるけれども、将来は自分に良きことをもたらす出来事」を見逃さずとらえられるようになるかもしれません。

私は以前、とにかく人生においてネガティブなものを排除しようとする傾向が強い人間でした。しかし最近になって、後からふっとこう気づくことが増えてみました。「あのネガティブなものごとがあったから、今こうして楽しんでいたり、メリットを享受していたり、高い視点で物事を把握する喜びを感じられていたりするという面もあるのだ」と。

こうした感性をどう鍛えるべきか。いろいろなやり方があるでしょうが、私はこれまでの経験上、特に瞑想はひとつ効果的であろうと思っています(私による「MAX瞑想システム™」のご案内ページもぜひご覧ください)。そしてもちろん、日々自分がこれだと思ったことに挑戦することではないでしょうか。私もまだまだ挑戦については大きな課題を抱えています。

登るべき階段がどこまで続いているのか、と考えるとくじけてしまいそうな勢いですが、より高き知性は、自分の人生に確実に喜びをもたらすことは間違いなさそうです。周囲のみなさんとともに、楽しく頑張っていこうと思っています。

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